靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

整理、未来溢れる一人一人の子供たち

2012-07-29 00:43:56 | 今週の整理
1.記録史上最低平均気温をマークした今夏、ここ数日気温も上がり快晴。ここにきての夏日続き、太陽を思いっきり楽しむ人々。一年分の太陽の光をこの一週間で蓄えたかも、と笑い合いながら。ということで朝から晩まで、まだまだ眠る頃になっても明るいのでついついそれこそ9時頃まで、外で走り回る日々。夜は身体に張り付いた太陽の熱に包まれながらぐっすり。

2.「今日明け方出発」「先週よかったよ」「昨日はイクラ作りで真夜中過ぎまで」「うろこを取るにはね」、外で子供たちと走り回りながら友人知人とサーモン漁の情報交換。赤ちゃん連れ、幼い子を何人か抱えながらの友人たちの奮闘振りに、太陽の下たくさんの元気をもらう日々

3・コンピュータの次はカメラがチャージできなくなる。といって私のコンピュータ以外のコンピュータは何とか持ち直しOK。電気屋に新居の電気の流れを点検してもらうことに。電圧が一定じゃないと複雑繊細な機器に影響が出るのだと友人が教えてくれる。今のところコンピュータとカメラ以外の電子機器順調。カメラ修理の間、日に照らされたたくさんの風景、目に焼きつけて。ビジュアルな思い出は、いくつもの言葉に匹敵する

4.長男12歳が7泊8日のキャンプに参加中。フィジカルトレーニングを含むミリタリー的な厳しい生活スケジュールの中、航空工学やコミュニティーサービスなどのコアバリューを学ぶ8日間。出発前夜、バッジなどを縫いつける横で、リストと照らし合わせながら一つ一つの持ち物に名前を書き込む彼。髪もさっぱりと短く切りそろえ、やる気満々の笑顔。これほどの間離れるのは初めてのこと。あと5年もすればこうして家を出て行くのだなあ、と何だか切なくなる母の横で、「これから」を想い目を輝かせる長男。密に過ごすことのできるのも期間限定のこと。未来溢れる一人一人の子供たち。こうして人生の始まりの何年かを共に過ごせることに感謝を込めて

5.長女が足の裏のイボを凍結治療。痛いわけでもなく直径半mmほどと小さなもの、いずれ自然になくなると聞くしそのままにしておいたらと私は言ってきたのだけれど、3年ほどずっとあり取りたいという本人の強い希望により小児科医との相談の末。翌日翌々日と凍結した部分に直径2cmほどの濃い灰色の突起物ができ、痛くて歩けない状態に。昨日再び診てもらいその突起物をつぶす。随分と楽になったよう。月曜日には走っているよと。
イボはウイルスによってできるのだけれど、同じウイルスを持っていてもイボを作る体質と作らない体質があるらしい。今回の治療は、凍らし傷つけることで、身体が傷を治そうとする自然治癒の過程で、ウイルスとして認識していなかったイボを不要物として認識し身体自身で排除するように仕向けるのだという。「切り取る」のでなく、身体の自然治癒力を用いるんですと小児科医。これだけ身体が反応しているというのはいいことよ、と突起物を診ての小児科医の言葉、痛いと沈んでいた長女、ほっと嬉しそう。

6.責め口調で問い詰めれば、まず返ってくるのは自分を守る言葉。「そんなに悪いわけじゃない、だってああだからこうだから」。防壁を高めることにエネルギーが注がれ、改善すべき点へは目が向かない。防壁を築かせない言い方を。共感やケアを感じさせる言い方を。いいこと、改善していきたい点、いいこと、というサンドイッチも有効。
 自分に向けての非難にはオープンに。どんな言われ方であろうと、的を得ているものには聞く耳を持てるよう。

7.よじ登って落ちる、階段を滑り降り途中落ちる。「そんなことしてるからでしょ!そんなところに登って!そんな危ないことして!」より、「大丈夫?痛かったね」と始め、ショックや痛みが落ち着いた頃に、「もう登らない/滑らないでおこうね」と言った方が、より子供の心に届く

8.子供は、認められ共感されることで、より自分で考え行動していくことができる


今日もどうやら夏日。太陽の下、走り回ってきます!
まぶしい木漏れ日、アンカレッジより。

Have a wonderful weekend!


きのこ狩り

2012-07-29 00:41:59 | 風景・散歩・旅
植物に詳しい友人たち、仕事終わりの夕方集合し、わいわいと森を歩く。

あ、リス!


あちらこちらに「前日熊何度か出没!」のサイン。音を立てながら歩きましょうとの注意書きに、皆で大声で歌い笑いながら。熊の「フレッシュな落し物」をいくつか目撃しつつ。

よいしょ、


よいしょ。


キングマッシュルーム!


おいしいのよ~。


これは食べられないわね。


もちろんこれもね。


これはもう古いわ。あと一週間早かったら。

台湾から訪ねてきている友人の母。

ハイブッシュクランベリーも!


ローブッシュクランベリーとの違いを教えてもらう。

これからきのこの季節、一日おきくらいにチェックするといいわよ、湿気のあるトレイルをね、とアドバイス。

整理、いつか必ず夢から覚めるときがくる

2012-07-24 00:43:55 | 今週の整理
1.故障中のコンピュータ、トランスフォーマーが届いたものの調子戻らず。結局本体を修理のため郵送することに。中に入っていたものを全て移動。家もコンピューターの中に書き溜めてきたものも全て整理の時

2.15年ぶりの友と再会。たくましくなった笑顔。大きく変わった自分と変わらぬ自分が映し出される。共に再び笑い合えたことに感謝をこめて。

3.状況は目まぐるしく変わり続ける。アップダウンアップダウン、様々なことが起こり続け。奥の中心にある変わらぬ温もりと共に。子供へ伝えることのできる最高のギフトは、この温もりの感覚

4.ある男が骨を折り、予定していた船の出港に間に合わなかった。大変なことになってしまったと悔やみ悲しむ男。しばらくしてその船が事故に遭い沈んだという知らせ。悲しみは感謝の気持ちに変わる。「塞翁が馬」「全てはよきことのために」「最善が与えられる」という教えの寓話。
長男:「ありがとうございますありがとうございます、と終わるのは分かるんだけれど、でも沈んだ船に乗ってた人達はどうなるわけ?」
この物語は物事の一つの側面を照らし出しているだけだということ。被害に合った人々への気持ちの持ち方や、祈りや、その人々へ対する行為についてはまた違った側面のこと。一つで完璧な情報などありはしない。一つ一つの情報から根幹のメッセージを読み取り、他の情報とつなぎ合わせていくことの大切さ。それは学び知り続けることの大切さでもある。そんな話をする夜。

5.コロラド州の乱射事件を思う。容疑者は神経科学を学ぶ大学院生。アカデミックのトップを歩いてきた彼の歴史。一人一人に恵まれたギフトをどう用いるのか。躍動興奮パッションは闇にも光にも向けることができる。光へと自覚的に選択し続ける土台作りを。周りに悲しみを振りまくのか喜びを振りまくのか、鍵はそんなシンプルなことでもある。

6.一つ一つの「お手伝い」の時を、やり方を身に着けさせる機会と捉え教えていく。いずれ親を離れ一人で歩いていくために。

7.実用的な言葉をかけるだけでなく、一見たわいもなく見える雑談を共に楽しむことで、関係が和み子供の心が開く

8.見えてくるものにアプローチしてそこから変えていくことで、内面も変わることがある。まずは行動を変えるのも一つの手。

9.寝る前のこと。
次女:「どうしたら恐い夢を見ないですむ?」
私: 「恐い夢はね、悪いことじゃないのよ。悪夢を見てこなかったら人類はとっくに滅んでいたという説もあるのよ。悪夢は最悪の状況に対して人々を鍛え乗り越える力を育んできたとも言われているのよ」
長女:「あ、分かる。恐い夢の後、何度か見た映画の恐くてしょうがなかったシーンが恐くなかったもの」
私: 「ママもね、どれだけ鍛えられてきたか。でもね、いつか夢を見ながらもねこれは夢を見ているんだって分かるようになる。夢から覚める時は必ず来るのよ」


大地を洗う雨、アラスカより。

Have a wonderful week!




サーモン!

2012-07-23 23:59:25 | 
どう今年?

友人から電話。

う~ん、やっぱり無理かな今年は。まだガレージに箱山積みだし。

じゃあ、いる? 今日明け方戻ってね。なかなかよかったよ。

いるいる!うれし~!

友人宅へ車を飛ばし、いただきました。

獲れたて!


大きい!


ありがとう!
 
自然の恵みに感謝をこめて。

整理、今傍にいる人々との一瞬一瞬を大切に

2012-07-18 00:38:29 | 今週の整理
1.どうも新居のコンセントの中にはトランスフォーマーをだめにしてしまうものがあるらしく、もう一つのコンピューターもダウン。ガレージの箱の山の中から予備のトランスフォーマーを探し当て何とか起動。しかもメーカーから取り寄せ、もうとっくに到着しているはずの私のコンピュータのトランスフォーマーも大幅に郵送が遅れていると2度の連絡。テレビも新聞もない家にとってコンピュータが使えなくなるのはきつい。といって孤島に住んでいるわけでもなし、電話も使えるし一歩外に出れば情報は溢れているのですが。もう開き直ってとにかく引越し整理に没頭

2.記録史上最も寒い7月なのだと聞く。今年は冬に最大積雪量をマークし、夏は最低平均気温もマーク。曇っている朝晩は厚手のジャケットが欠かせない。夏至も過ぎ日に日に短くなる日照時間。しゃれになってない、と苦笑いしながらも淡々と暮らす人々。曇りだろうが雨だろうがそれなりに「夏」を楽しむアラスカン。いよいよ一般へのサーモン網漁も解禁!

3.友人が南の島へ発った。最も頻繁に会うことのあった友人、発つ前日も寄ってくれ、あれやこれやと走り回る私の横で、何気に皿を洗って掃除してくれる・・・。見送りに行った空港で、涙が止まらない。笑顔で別れようと自分に言い聞かせたのに。キッチンでお茶を飲みながら窓の外を見つめる彼女の静かな横顔が焼きついている。発つ前日も色々な話をし、私も頑張るぞと背筋を伸ばしたのだった。今はネットですぐに繋がれる、そうは言っても直に体温や表情を身体で感じ接するのとはやはり違うもの。こうして傍にいられた一時を大切に。今縁あり傍にいられる人々との一瞬一瞬を大切に。フィジカルな別れはいつか必ず来るのだから。

4.一年間連載させていただいたメールマガジン「MUGA」への投稿を一旦降ろさせていただく。アラスカの一年のサイクルを表すこうした機会をいただいたことに感謝。「MUGA」のこれからを楽しみに。

5.子供が自分で動ける空間作りを心がける。遊び道具、文具、調理器具、食器、服、タオル、換えのトイレットペーパーやナプキン、ビニール袋、などなど、簡単に自分で出ししまいやすい収納の仕方を。子供が自分の足で立って生活できる空間を

6.自分でいっぱいだと人への共感は難しい。人の言葉を真に聞いてみる、その人の拠って立つ意味の網の目を辿ってみる。そこからしかフェアさは生まれない。

7.「アンカレッジ詩と俳句の会」の友人が、今月「一行詩を何としてでも集める」企画を実行。電話や自宅に出向いてまで、皆から一行詩を集める友人。いつもなかなか参加できないのだけれど、定例会への欠席投稿。引越しで詩なんていってる場合じゃないの、という揉みくちゃな日常に一行フレーズを紡ぎだすひと時。こんな遊び心は忙しくついつい心が固まりそうな時ほど必要なのかもしれない。お題は白夜・ワイン・チーズ。リストにされた皆の投稿を見、またほぐれる。ありがとう。

一行フレーズbyマチカ:

あれは確かビャクヤンを招いての夜だった
白夜の片目に狙いを定め垂直に
私がワインの頂に口火を切った者です
チーズの限界
チーズの建設に関わりつつ内職もしています
戻り子ワイン
チーズの調べ
最近白夜づけなんです
ちーずるずるひっぱってもだめ
無菌チーズ体質


今日は本棚を4つ取りに、最後に残された本の整理!

しっとりな「夏」、アラスカより。
Have a wonderful day!

夏の夕べ会

2012-07-18 00:37:16 | 出来事や雑感や (その他)
南の島へ引っ越す友人と最後の夕べ。


子供も、


大人も、


わいわいと。

食べて、


描いて、


跳んで。


夜が更ける。

仲良しだった子供たち、この日のために何日かかけてプレゼント作り。

お手紙書いたり、


糸を編んで、


フレンドシップブレスレット。


こんな壁掛けや、


かばんも。


大切な思い出。


友人の門出、幸を祈りつつ。

次男三歳

2012-07-18 00:36:14 | 誕生日
次男三歳に。

ぐるぐる、


綿菓子作りの横で


ケーキ作り。

フロリダから遊びに来ていた夫の妹も参加。


合体!


よし、歌うぞ。


3つのキャンドル吹き消して。


屋内で遊んだ後は、


誕生日プレゼントのこんなロケット持って、


近所の広場へ。

ロケット飛ばし、


走り回り。


勿忘草見つけて。


帰途。


おかげさまで無事ここまで大きくなりました。


感謝をこめて。

子供料理な日々

2012-07-17 23:59:21 | 
夏休み、賑わう台所。

長男、小麦粉こねて、


エレファント・イヤー。


ふむふむ、いけるいける。


ネットのレシピ横目に、


チョコレートクッキー。


次女、小麦粉はかってイースト入れて、


こねてこねて。


メロンパン、らしきもの。


次男に作ってとせがまれた次女、こんなおまけ。

かりこりかりこり。

あれやこれやの味、楽しんでます。

整理、あの陽だまりで遊んだ影なのだと

2012-07-09 00:32:34 | 今週の整理
1.新しい空間創りを楽しんでいます。家族皆嬉々として朝目を覚まし。運び込んだ一つ一つの物に向き合い、あってもなくてもいいかな、というものはどんどん手放し。空間の隅々まで意識が行き渡る。「少しずつ家が形になってきて(forming)るね」と長女。

2.一昨日ようやく貸し倉庫から最後の荷物を運び終わる。引越し、友人たちに本当にお世話になりました。夫の高校の同級生(チリ出身でアラスカにこうして共に暮らしている!)が重いもの(ピアノまで)を共に運んでくれ、友人達が大量の箱の確保・掃除・食事の差し入れ。感謝をこめて

3.まだまだ箱が山積み状態。それでも一日一人数箱でも開け収納し続ければ、確実に片付いていくもの。少しずつとはいえ歩き続けていれば、トンネルの出口の明かりも日々確実に大きくなっていく

4.一日中整理していたいのはやまやまなのだけれど、ちびっ子達はそうもいかず。何度か中断して公園や湖に散歩。今したくてしょうがないことから自分を引き剥がし、それでも外の空気に触れ子供たちと走り回ることで、また新しいアイデアや見方が浮かぶことも。こうした中断を刃を研ぐ時間ととらえよう。鈍くなった刃で切り続けるよりも、時折研いだ方が、結局は短い時間で切り終えることができる

5.私のノートパソコンが壊れる。メーカーからパーツ取り寄せ中。引越しで乱れた書くペースが、より大きく乱れる。前のペースに戻そうとするより、これを機に新しいペースを作り出そう

6.切り替える。目の前の物事へしょっぱなから全力投球。切り替える前の体験知識は、意識的に引きずらずとも必ず全力投球する目の前のことへと生きてくるもの

7.新居は見渡す限り真っ白な壁。白のまぶしさに目を細めつつ、あれやこれやの家具をカラフルに塗りたくなる。白ければ白いほどあらゆる色が鮮やかに引き立つ

8.「昼間道路に映る自分の影を操り遊んでいた子が、夜になって壁に映った自分の影を恐がって」という話を聞く。同じ影でも昼と夜とで全く違ったとらえ方に。光にあるときにはコントロールしていた対象が、ぼんやりとした暗闇の中ではコントロールを超えた恐れの対象へと変わる。影は影なのだと、あの陽だまりで遊んだ影なのだと思い出すこと

9.その子のいいところを見続けることで、よくない面が消えていくということはある。逐一よくない面をつつき続けるよりも、いいところを褒め励ましていく。

10.子供を呼ぶ時の声の調子。怒りイライラが含まれていないか。澄んだ気持ちで呼びかけるとすっと子供の内に響く。遠くから大声より、近くで目を見て肩にそっと触れるなどするとよりスムーズに。

11.同じ躍動興奮歓喜の高まりは悪へも善へも向けられるもの。闇へ向かうエネルギーを、光へと向けていく。

12.良く見えることからも悪く見えることからも、できる限りを学びより良くなるために生かす。

13.闇の強さ・力は一人一人を鍛えるためでもある


ヤナギランの咲き始めるアンカレッジより。

Have a wonderful week!

最後そして最初のファミリーディナー

2012-07-09 00:30:00 | 出来事や雑感や (行事)
10年近く毎週金曜日に続けているファミリーディナー、少しおしゃれして、普段より少し時間をかけて食事の用意して、感謝の言葉を言い合って。金曜日の夜を軸に一週間が回っている。

8年間お世話になった家で最後のファミリーディナー。

パンこねて。


うさぎぃ。


テーブルを囲んで「この家の好きだったところを言い合おう」と長男。たくさんの思い出を胸に。


新居にて最初のファミリーディナー。

パンこねて。


サラダ作って。


いただきます!


こうして最後と最初を皆で祝えたことに感謝を込めて。