靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

今日の知識(夢)

2011-01-16 23:27:58 | 知識
夢の話をし続ける 私を心配して 私が興味あるだろうと、夫がDVDを借りてきた。

「What are dreams? (夢とは何か)」。(笑) NOVA, November 24, 2009
http://www.pbs.org/wgbh/nova/dreams/

最新の(少なくとも2009年時点で)心理学的・神経科学的リサーチ・実験に基づいたプログラム。

以下いくつかの情報箇条書き:
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・夢は少なくとも2つのノーベル賞、様々な発明、文学・美術などの芸術に貢献してきた。

・レム (REM:Rapid Eye Movement) 睡眠時だけでなく、ノンレム睡眠時でも夢をみる。そして両者の夢の性質は大きく異なる。

・ノンレム睡眠時の夢は、実際にあった出来事の反芻、レム睡眠時の夢は過去の反芻から離れ、未来の可能性のシュミレーションの試み、であることが多い。

・このレム睡眠時の夢が、脳をマックスに活用したインスピレーションや創造性の宝庫。

・夢を見た方が、様々なことが上達するともされる。寝る前に課題をこなし、ノンレムで反芻、レムで様々なシュミレーション、起きて再び課題に向き合ったらかなり上達していた、といういくつかの実験結果がある。

・悪夢は、ネガティブな状況でも切り抜けるために自身を鍛え準備させるという役割を果たす。悪夢がなかったら人類は生き残ってはこなかっただろう、という学者も。

・毎朝夢について話し合うという集まりを続けている文化(アメリカ先住民の一部)もある。

今日の知識 

2010-08-05 00:01:36 | 知識
1.合衆国では3000以上の公益企業が所有する5400の電力発電所からの電力が150,000マイル(240,000Km)以上の高圧電送線によって運ばれている。

2.トーマス・エディソンが1881年にマンハッタンで銅のワイヤーを煉瓦のトンネルに埋め込み、ブルックリン橋近くに発電所を作ったのが、合衆国での電送網の始まり。

3.電力が滞る時間的確率は0.03パーセント程だが、停電などのアクシデントに毎年80ミリオンドル(約80億円)が費やされる。

4.合衆国では電力の約半分が石炭を燃やすことによって生み出される。風、太陽などの再利用可能な資源による発電は全体の3パーセント以下。石炭による発電は再利用可能なエネルギーによるものよりかなり安い。

5.石炭による発電は合衆国の3分の1の水銀放出、3分の1のスモッグ、3分の2の二酸化硫黄、そして世界の温暖化を引き起こしている3分の1の二酸化炭素の原因となっている。

6.状況解決するためには高圧電送線のアップグレードが必要。消費者と供給者が電力消費をともに細密にモニターでき調節できるような仕組みへ。風がないときや太陽が雲に隠れているときなど、ハイブリッド車を電池として使う、というような消費者側からの調節も可能となるように。現在の高圧線は60年代の技術、メーターは20年代の技術と言われいる。

7.一方で電力を大量に貯蔵するための技術開発も必要。風のないとき太陽が照らないときのために。様々な試みがされてきているが現在夏に必要な電力の約2パーセントほどしか貯蔵できてない。(極端な例としてアラスカのフェアバンクスにある緊急事態のためのニッケルカディウム電池も。フットボールフィールドほどの巨大サイズ電池!らしい。)

8。2015年までに30パーセントのニューヨークの電力を、2020年までに33パーセントのカリフォルニアの電力を再利用可能な資源(風や太陽)に依るようにするという政府や州による計画もある。

9.スペインでは電力の半分以上が風力発電に依る。2020年までに20パーセントの電力を再利用可能な資源に依るようにするというのがヨーロッパの目標。地中海に高圧電送線を埋めサハラ砂漠で太陽発電するという計画も。

National Geographic July 2010より

今週の知識と雑感

2010-06-18 23:45:30 | 知識
1.チンパンジーに人形、乗り物などの玩具を与えると、雄は乗り物、雌は人形というように、性的に画一的な玩具を好んで遊ぶ。

2.社会的文化的なすり込みだけでない要素(遺伝やホルモンなど)も確かに男の子女の子が好む玩具に影響を与える。精巣から分泌される雄性ホルモン「テストステロン(testosterone)」が多いと人形よりも、乗り物やボールなどの動く玩具を好むようになる、というように。

3.確かに生まれ持った性的違いはあるけれど、小さな子供であるほど違いはわずか。小さな子供の心理面(知性、共感性、攻撃性)や脳の構造や機能においての性的違いはとても小さい。

4.性的違いに拍車をかけるのは、社会的文化的すり込み。心理面の性的違いはすり込みによって成長するにつれ倍増していく。

5.スポーツギアや乗り物や組み立てる玩具は空間認識力を高めるエキソサイズとなり、人形遊び、色塗り、ドレスアップは言語能力、社会性、モータースキルの向上を助ける。こういった遊びの違いが男の子が3D認識能力に優れ、女の子が言語能力、社会性に優れているという形を生み出していく。

6.男の子に人形の世話などの遊びを促すことで、共感能力を養い、攻撃性を緩和させ(相手に共感することで攻撃できなくなる)、社会性や言語能力を育てることができる。女の子にパズルや組み立て式玩具を与えることで、空間認識能力を育てることができる。男の子女の子にこだわらず、色々な遊びの機会を与えることで、バランスよく育っていく。



7.交際相手を探している段階では、多くの男は彼らのジョークに笑う女をのぞみ、多くの女は笑わせてくれる男をのぞむ。

8.一旦男女間の関係が築かれると、今度は女が男を笑わせることが関係存続を助ける。シリアスで難しい話し合いの際、女が男を笑わせることできるカップルほど、円満な関係が存続する。

SCIENTIFIC AMERICAN MIND -BEHAVIOR. BRAIN SCIENCE. INSIGHTS- May/June 2010より



多様性を押さえつけない方向ほど健全なのでしょうね。

科学的実験調査結果には必ず例外もあるし、実験調査のやり方によって結果もかなりかわる、ということをふまえつつ。特に7と8。でも8はちょっと納得。

今週の知識

2010-05-21 15:10:59 | 知識
・24時間不眠、または1日5時間睡眠を1週間続行、という状態は、血液の中に0.1パーセントのアルコールを含む状態と同じだということ。

・仮眠中、レム(Rapid eye movement sleep)睡眠をした人は、文法などのパターン認識に秀で、深く眠った人は記憶力に長けた、という実験結果があるということ。

・乳幼児(infancy)は睡眠の約50パーセントをレム睡眠に割くが、幼児(toddler)になると約25パーセントに減るということ。

・致死性家族性不眠症 (Fatal Familial Insomnia) 、寝られなくて最終的に死に到る病、という稀有な病気を持つ家系が世界中で40家系あるということ。

・約5分の1のアメリカ人が不眠の悩みを抱えていて、2008年には5600万の睡眠薬の処方箋が書かれたということ。これはその前の4年間の54パーセント増。

・!Kung and Efe族は「寝ている」と「起きている」の境界が流動的。決まった就寝時間というものがなく、寝たいときに寝、起きたいときに起きる、ということ。

                                                                    National Geographic 2010 5月号 より