靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

夢の調整

2013-11-24 10:08:18 | 
昨夜夢をみた。ここに書くのを控えるほどの悪夢。

知り合いと今まで出会ったことのない大人子供が入り交ざり、血と肉欲と死と惨劇と人の持つあらゆる悪が噴出したあまりにもリアルな映像。

明け方ベッドに座り、呆然とする。



確かに目まぐるしく賑やかではあるけれど、心穏やかな日々を送っている。

街は一足早いクリスマスキャロルに包まれ、子供達はホリデイを指折り数え、大はしゃぎ。

「一年で最高の時~」と車のスピーカーから流れるクリスマスソングの歌詞を聞きながら、ああそうかもしれないなあと、しみじみ思ったり。

長男も最近何だか勉強にもやる気を出し頑張っている、長女も相変わらずこちらが指示をあおぎたくなるほど全般に渡りしっかりしていて、次女も読書にクラフトにと忙しく学校の勉強も今のところ順調、三女もハッピーで最近は本に夢中、次男も日に日にその成長振りがまぶしい。夫も次のチャレンジに向け猛進中。確かにあれやこれやと問題は起こり、言葉遣いや態度や、兄弟姉妹喧嘩にと本気で怒ったりもするけれど、三十分もすればまた笑い声。

家族の幸せというもの、それは私自身あまり知らなかった喜びともいえるのだけれど、こうして体験することができ。

これ以上、本当に何かが必要なのかな。ふと、そんなことを思ったりもした今週。 



そこへ、この悪夢。

私にとって、夢というのは「調整」でもあるように感じている。

本当にこれでいいの?! そんな奥底から揺り動かし目を覚ましてくれるもの。



ユダヤの結婚式で、誓いを交わし、歌や踊りが始まる直前に、新郎が右足でグラスを踏み潰す儀礼がある。粉々に砕けるワイングラス。

これは、「世界はまだ完全ではない」と思い出すためとされる。愛する者と結ばれた幸せのピークに、グラスを踏み潰すことで、世界はまだ粉々なのだと思い出す。そして二人こうして手を取り合っているのは、少しでも破片をつなぎ合わせていくためなのだと。

グラスを、割り続けていきたい。

三角倒立と夢の不思議と

2013-10-10 04:14:06 | 
今まで週に一回の更新でしたが、量が増えてきたため、時間が見つけられる時は、少しずつ小分けに更新していこうかなと考えています!


昨夜実父から電話。こちらの政局が大きく動くと電話がかかってくる。最後に話したのは大統領選の時でした。(笑)
政局の話が終わり、体調はどう? と聞くと、ああ、このことも言っておかないとと思って電話したんだよと。

父は去年の終わりごろから三叉神経痛に悩まされるようになり、ピークの六月七月は一日に三度ほどの発作。二十分ほど続くこの発作というのはものすごい痛みらしく(火の棒でぐいぐいえぐられるようと)、頭を抱えて何とかやり過ごす。発作のない時も常に鈍痛が続き、刺激すると発作に繋がるので、食事も、歯磨きも、髭剃りもままならない状態だったそう。

ある夜、夢をみたと。お前は何で今までヨガや太極拳など続けてきてのに、三角倒立(逆立ち)をここしばらくずっとしていないのだ。そう自問している夢。

起きてすぐ三角倒立。すると、その八月三十一日の朝以来、三叉神経痛、ぴたりと治まった。

「マチカ、三角倒立だよ」と。昔から時々してきたのですが、頻度増やします。(笑)

父が言うには、神経痛は頭蓋骨の「ずれ」からきているのだろう、顎を怪我したこともあったし、「ずれ」はそうそう治らない。それでも倒立は頭蓋骨をひきしめ、「ずれ」を調整する働きがあるのじゃないか。もちろんこれは、科学的な根拠があるものではなく、本人が長年培った感覚的なものですが。



メモ:
・こちらのヨガの先生が、両手の平と頭頂部が床に三角形になるようにつける倒立、ひじから手のひらにかけてを床につけ頭を浮かしてする倒立と、この三角倒立(両手を組んで頭頂部を支えるもの)の三つを合わせてするほうが、首にいいとおっしゃっていた。私は今までこの三角倒立だけなのですが、試してみたいです。


・私自身、夢に随分と色々なことを教えてもらってきたのですが、これは遺伝的なものなのかもしれないなあとしみじみ思ったり。子供たちも夢をよく覚えていて、話してくれます。
 一昨日夜の夢:宝くじ100億当たった(名前を発表されたときの感覚。おごらず質素に暮らそう、子供たちに我慢させることを学ばせようと決意している感覚色々生々しく覚えています)、昨夜の夢:海の傍の古屋を購入しようか考えている(かなり詳しく港町の雰囲気や家の中の間取りなども覚えてます。あれはどこなんだろう)というものでした。こうして、夢の中で様々な体験をすることで、物事に対するシュミレーションの幅も広がるもの。
 夢について以前少し覚書を書いたのだけれど(心理学的・神経科学的リサーチ・実験に基づいたドキュメンタリーの覚書)、夢は、普段制約を受けている現実的な枠組みが取り除かれ、脳がマックスに活用されている状態、そのためインスピレーションや創造性の宝庫ともされる。
 まあ宝くじや、港町の家などは、脳をマックスに活用というのとはまた違うとは思いますが。(笑)


夢って不思議、そう改めて思った夜でした。

今日の夢

2011-11-04 23:57:18 | 
真っ白な部屋の空間にいくつもの球が浮かんでいる。その周りを回る小さな球もある。一つの小さな球が大きな球の周りからそれ下へ落ちて行く。そして床すれすれの空間に止まると膨らみ始める。ふわふわと風船のように上へ、他の球と並ぶ。

正面の真っ白な壁に文字が浮かぶ。

「小さな球のまま大きな球の周りを回り続けるものもある。大きな球の引力からはずれる力を養って行くこと、やがては独自の球となるために。独自の球が力を合わせること、そこから始まる」

今日の夢

2011-10-18 00:55:36 | 
遠くに光が見える。光に向かって進んでいく。光に近づくほど息苦しくなっていく。それでもまるでベルトコンベアに乗っているかのように、ゆっくりと身体は光に向かって進んでいく。

苦し~

自分の外側からポロポロと剥がれ落ちていく。剥がれ落ちたもののなかにはてっきり内側にあると思っていて自分がとても大切にしていたものもある。とまどいながらも少しずつ軽く楽になっていく。残ったものを見つめ、ありがたいという気持ちが溢れる。


そんな自分の姿が映った画面を見ている自分。画面の下に文字が流れる。

「持っていけるものと持っていけないものがある。日々光に照らし合わせ整理整頓。」

手の中のリモートコントロールのスイッチを押すと目の前の画面が消える。背伸びをしてベッドの温もりに。「残ったもの」を抱きしめつつ。

今日の夢

2011-07-04 00:00:10 | 
塔が聳え立っている

塔の側面にはいくつものカラフルな取っ手 

一つ一つの取っ手をつかみ 足をかけ よじ登っていく


随分と登った 

上を見上げると 先行く人々が きらきらと輝いて見える


目の前の虹色の取っ手から声が聞こえてくる


登れば登るほど 光り輝く?

 否!

 先を行く人々 登る自分自身 登らない人々 違う塔に登る人々

 それらの人々に同じ光を見出すとき あたりは光に包まれ 次への扉が開くだろう



塔は一瞬にして消え 高さも距離もないところ


今日の夢

2011-06-14 00:00:12 | 
目の前に奥行き1メートルほどの透明な台がある

台の左端も右端も 見えないほど長い

台の表面が動いている ゆっくりとベルトコンベアーのように

その上には いくつもの石が乗っている


ゴツゴツと大きなもの 小さくつるんとしたもの 

キラキラと光ってまぶしいもの 平たく尖ったもの


私はつばの広い帽子をかぶっている “つば”の幅は30センチほどもあり 氷のように固い透明な材質でできている
 
目の前を行く石の中から 気に入ったものを手に取り その土星の輪のような“つば”に置いて行く 


あれもこれも あのかたちも好き この輝きがたまらない 


一つ一つの石をうっとりと手にとっては“つば”のコレクションに加える



石に混ざって 石のように立体的な文字が目の前を流れてゆく


「様々な考え思い。所有する必要などない。」


帽子をぬぎ 両手で抱えるのも苦労するほど重いその帽子を 台の上に置く

ゆっくりと右方へ動いていく 

やがて見えなくなった

軽い

今日の夢

2011-05-24 00:11:04 | 
真っ白い大きな部屋 手に手に壷を抱えたたくさんの人がいる

大きな壷 小さな壷 装飾がびっしりとついた豪華な壷 シンプルな壷 まぶしい光沢のある壺 今にも壊れそうな壺 

人々は互いの壺を見せ合い 評価し合っている


部屋の隅にいた老女が 何かを思いついたようにパチンと指を鳴らし 壺を床に置く

そして左足の親指を そっと壺の口に近づけた 

すると ひゅっと老女が消える 壺に吸い込まれるように


周りで見ていた人々は 驚いて老女が持っていた壺に近づき 覗いたり 老女の壺の口に足を近づけてみたり

それでも何も起こらない

一人の男の子がまたパチンと指を鳴らし 自分の持っていた青い幾何学文様のついた壺を床に置き 足を口に近づける 

男の子はひゅっと吸い込まれ消えた


部屋のあちらこちらからパチンパチンと指を鳴らす音 徐々に人が減っていき 床に置かれた壺だけが残る

それらの床に置かれた壺に 足を近づけて周る人々 何も起こらないと首をかしげながら



両手に抱える壺からささやくような声が聞こえる

「どんな形をしていようとも 自分の壺からなら入ることができる」 

壺を床に置き 足を近づけてみる ひゅっと軽くなった 

壺の中は 宇宙

今日の夢、言葉

2011-05-08 23:59:49 | 
真っ白な広々とした部屋。白い服を着た男と女。男はオレンジ色、女は薄い紫色の髪。二人の顔は緑色。

カラフルな耳あてをしているな、と思ったら、ちょうちょが二人の耳の辺りにとまってひらひらと羽を動かしている。

二人バトミントンをしている、キャーキャーと楽しそう。

緑の顔にバトミントン・・・、ちょうちょとまってるし・・・、と思っていると。

足下に黒い太文字。


一人一人が緑になる

二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐き出すように、

怒り・憎しみ・恐れを、思いやり・慈しみ・温もりへ。

一人一人がエネルギーの変換場となる

観、受け入れ、溶かし、還す、を繰り返す。

エゴがなければないほど、selflessであればあるほど、

変換はスムーズにいく、肉体が痛むこともない。」

今日の夢と言葉(直感)

2011-04-25 00:01:44 | 
真っ白な広い廊下を歩いていると ボールが飛んでくる

横から前から 色々な角度で  赤 黄 青 紫 色も様々

手を伸ばし ボールを受け取る 柔らかいボール

受け取ると ボールは透明になって消える


額を触ると白いはちまきをしている 床に届くほどのその長いはちまきをほどき 手に取る

端から端まで文字が書いてある

「常に受け取っている。ちょうどボールに自然と手が伸びるように。必ずしも論理的思考を経ずとも、直感として、身体で。誰もが常に受け取っている。少し頭の中のおしゃべりをやめてみれば、受け取ったサインの意味を、知ることができるだろう。」

今日の夢と声

2011-04-03 23:59:33 | 
見渡す限りの茶色い山々

崖っぷちに ピアノが二台おいてある

ピアノの向こう側は急な崖 のぞきこんでも谷の底が見えないほど

人が次から次に来ては ピアノをひく

人それぞれの違った音が 茶色い山に谷に響き渡る


風のような声

「一歩行けば向こう側 向こう側とは隣り合わせ
 
それでも それだからこそ 奏で続けるのです

メロディーを奏でることを可能にする遊び/ 空間は 一人一人の内にあります
 
その空間を思いっきり行き来し 旋律を奏で続けるのです 

内に与えられた遊び/ 空間を飛び回るために ここにいるのですから

内に与えられた遊び/ 空間を飛び回ることで 自身が自神となっていくのです」

今日の夢

2011-02-22 00:00:05 | 
部屋に四つの棚が並んでいる。

一つ目の棚には「誰もいない」と書かれた札、石や木片が置いてある。

二つ目の棚には「私達が来た」と書かれた札、仮面で埋まっている。

三つ目の棚には「彼らが来た」と書かれた札、やはり仮面で埋まっている。二つ目の棚の仮面とは材質が違うが、デザインは似ている。

四つ目の棚には「これから」と書かれた札、何も置かれていない。


振り返ると、木片に向かい仮面を彫っている男がいる。

彼が言う。

「“これから”を埋めることはできない。“これから”に何が置かれるかは何も決まってはいないのだ。」

今日の夢

2011-02-18 22:48:32 | 
形のない世界にいる。

突然いくつもの穴が開く。大きいものもあれば、小さいものも。

穴から流れ出る、流れ出た世界は様々な色や形に溢れている。

透き通った声が響く。

「必ず、その人のフィルターを通している。色や形のある世界で表されるには、今のところフィルターを通らせるしかない。フィルターにはフィルターに入らない外がある、外は広い大きいなどという言葉では表せないのだけれど、フィルターに入るのはほんの一部分だ。そしてフィルターを通って表される形は、その人の生きてきた枠そしていくつもの生命を越え運んできている枠が形作っている。」

今日の夢

2011-02-08 00:00:38 | 
一人の人と向き合って立っている。


その肩の曲線もう少しなだらかな方がいいね。

あなたのその目の間隔が気に入らない。

足の位置がそうじゃないんだよね。

その指は反対向きがいいよ。


などと言い合っている。


よくよくみると、相手も私も全身表面にアルミフォイルのような鏡が張ってあるのである。

自身がよく映っている。


今日の夢

2011-01-30 23:13:33 | 
舞台の上に、二つの階段。

中段付近に一列に並ぶ人々。


左の階段では、一人が一段上ったら、残りの人々は一段下りることになっている。

右の階段では、一人が一段上ったら、残りの人々も一段共に上ることになっている。


左の階段では、誰が上るかの言い争いが絶えない。一番上と一番下の段に立つ人々の距離もますます広がる。

右の階段では、人々はどんどん上へ向かう。一番上段に全員でたどり着くと、館内放送、


「右~、終了! お疲れ様でした~!」

今日の夢

2011-01-24 00:01:58 | 
真っ白い正方形の部屋。

中央に人形が立っている。

人形の表面にはびっしりと直径一センチ程の赤色の印が。

一人ずつ、ひっきりなしに現れる人々。

部屋には「入口」、「出口」と書かれたドアが二つあり、入ってきた人は人形を一回転して「出口」から出て行くことになっている。

部屋に人が入ってくるたび、人形の印が光る。一つのときもあれば、いくつも同時に光ることも。全く光らない箇所もたくさん。

電気修理工のような格好をした老人が入ってくる。人形の胸のふたをあけ、コンセントを取り出し、胸の左側についている差込口に入れる。

頭の先から足の先まで全身ライトが点滅。

「自家発電じゃよ。」と目を細めて頷く老人。