靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

おやつ

2010-04-29 06:55:41 | 
子供達は学校から帰ってくると、野獣のように腹をすかせている。学校には弁当をもたせ、ランチタイムの他に軽いおやつタイム(フルーツなど持参)もあるというのに。弁当の量を増やしても、時間がないと残してくる。確かに学校のランチタイムはかなりせわしないようだ。

そこで毎日おやつが欠かせない。そうそう買ってばかりもいられないので、せっせと作る。サンドイッチや、おにぎりや、団子や、クッキーや、パウンドケーキや、フルーツや。習い事がある場合は車でムシャムシャ食べる。

一昨日のおやつ。メロン(日本のように高くない)と1.5センチほどの角切りにしたスポンジにホイップクリームとストロベリーをのせたもの。長男の友人が遊びに来ていたこともありちょっときれいに。


野獣になっている彼、彼女達に取り合いにならないよう手づかみしないよう言い聞かせながら。



ちなみに、こっちの公立小学校にはホットランチというものがある。ホットランチが学校の食堂でお金を払って買うもの、コールドランチが家から持参する弁当。ホットランチのメニューは、マクドナルドやタコベルのメニューと似たような感じだ。一食200円程。日本のような充実した給食ならば、私も毎日食べに行きたい、といつも思っている。


「心の習慣」に加えるもの

2010-04-28 23:55:00 | 出来事や雑感や (子育て)
長男、長女、次女の通うクラスでは、先日書いた低学年に用いられる「カエルの選択」と別に、「心の習慣(habits of mind)」というものに力を入れている。

Arthur L. Costa Ed.D.とBena Kallick, Ph.D.がまとめたこの「心の習慣」、すぐに解決できない問題に直面したときの行動の規範となる「習慣」を養っていこうというもの。

16の「心の習慣」が提示されている。

・忍耐強くやり通す(Persisting)
・衝動的軽はずみをマネージ (Managing impulsivity)
・理解をしようと共感して聞く (Listening with understanding and empathy)
・柔軟に考える (Thinking flexibly)
・考えていることを考える (Thinking about thinking-metacognition)
・的確さに励む (Striving for accuracy)
・問題提起してみる (Questioning and posing problems)
・創造、想像、発明 (Creating, imagining, innovating)
・相互依存的に考える (Thinking interdependently)
・全ての感覚を駆使してデータを集める (Gathering data through all senses)
・過去の知識を新しい状況に応用する (Applying past kwowledge to new situation)
・驚嘆と畏敬をもって応じる (Responding with wonderment and awe)
・考え、明確さと正確さをもって交流する (Thinking and communicating with clarity and precision)
・ユーモアをみつける (Finding humor)
・責任あるリスクを冒す (Taking respoisible risks)
・学び続ける (Remaining open to continuous learning)

子供達はこの16の習慣を、ゲームや物語や話し合いなどを通して、この1年週2回繰り返し学んできたようだ。

ここ3週間ほど長女のクラスはこの「心の習慣」学習の一環として詩と仮面を作ってきた。16の習慣から今の自分の強みを2つ選び、目標を1つ選ぶ。そして詩と仮面でそれらを表現するというもの。仮面は一人一人がプラスターで顔型をとり、固まったところへ飾りをつけていった。

そして先週、市内の古本屋で作品の完成祝い。

父兄も集まり大賑わい。


壁に掛かった皆の仮面と詩をみながら、どれが好きか、詩に使われているどんな比喩や暗喩が好きか、どんな習慣が一番多く選ばれているか、などなどを書き記している。


長女が自身で選んだ「習慣」は

強み:1. 考え、明確さと正確さをもって交流する
    2. 相互依存的に考える
目標:責任あるリスクを冒す

仮面の頬には「跳躍!リスクを冒せ!」というデコレーション。「責任ある」を忘れないで、と親的には強く思った。(笑)

長女と顔が仮面になっている三女。


「習慣」というだけあって、こう書いてあるから一夜にしてこうできるというものでもないが、学校でこういうことを話し合ってくれるのはありがたい。

著者曰く、自身で必要に思う「習慣」をどんどん加えていってほしいと。

「直感を大切にする」「インスピレーションを大切にする」「感情を大切にする」なんてどうだろうか。この3っつだけだと浮世離れしてしまうかもしれないけれど、他の16の習慣とうまくバランスをとりながら補い合っていくのならよいんじゃなかろうか。

スターウォーズ

2010-04-26 06:45:14 | 出来事や雑感や (子育て)
週末、アンカレッジ博物館で催されている「スターウォーズ展」に行ってきた。明日で2ヶ月間の展示も終わり、ということもあってか大賑い。

「科学と想像力とが出会う場」ということで、映画に出てきたロボットや乗物などの仕組みの科学的説明、現代の科学技術ではどこまで可能か、などなど。

下の展示は「歩く」という動きが実はいかに複雑なものか、実際にロボットを歩かせ体験してみよう、というもの。長男がボタンを操る。右足を前方にあげ、ひざを曲げ、下ろして、床を蹴り、左足を上げ、、、。角度やタイミングが少し違ってもとても不自然な動きに。


最後に映画に出てきた乗物を体験できるという展示へ。4分間の体験に1時間半の待ち時間。上3人がどうしても乗りたいというので夫が付き添い、私は9ヶ月児と3歳三女を連れてお茶でも飲んでいようということに。

そこへ、こんな人達が。

なかなかこうして並ぶと迫力あるな~、と思っていたら、後ろで三女が絶叫。どこかに隠れるところがないかと絶叫しながら走り回り始める。三女のあんな恐れおののく顔始めてみた。そういえば、上三人も4~5歳になるまで着ぐるみ系皆苦手だった。

9ヶ月児とこの世の終わり状態の3歳児を両腕に抱え、その場から走り去り静かにお茶の飲める場所へ。あの中には人が入っていてね、皆で「ごっこ」遊びしているんだよ、とか何いってもだめ。普段なら目の色を変えて飲むジュースを買っても口をつけず、「家へ帰ろう」と弱々しく宙をみつめ繰り返す。かなりショックだったらしい。

着ぐるみの人達はサービス精神満点、その後館内を歩き回り始める。どこにいても出会ってしまう。逃げ回る私達、まるで映画のようだ。(笑) 逃げ疲れて座り込んだソファーで結局三女はその後顔を覆い丸くうつ伏せになったまま、夫と上三人がやってくるまで動かなかった。

帰り道、皆が目を輝かせながらいかに楽しかったかを話す横で、憔悴しながらも館内を出てほっとしている三女が対照的だった。(笑)



映画「スターウォーズ」は今年の冬子供達と生まれて初めて見た。4、5、6、1と。陰陽、気、チャンバラ、などのイメージ満載。服のデザインも東洋的。見た後、息子と気功や太極拳や侍の話で盛り上がった。小さな子がみると、映画の大半を占める戦闘シーンで頭がいっぱいになってしまうように感じるけれど、ある程度大きくなってからならまた違うように楽しめるかもしれない。

息子は「フォース(force)」という言葉を通して「気」のイメージをとらえたようだ。「気」のボールを作ってみたり、「気」の流れを感じてみたり、正気、元気、病は気から、なんてことを話してみたり。私と息子の間で互いを励ますときに「force be with you」などと使ったりもしている。

多分「スターウォーズ論」とか出尽くしているだろう今頃「スターウォーズ」で盛り上がっている今日この頃。(笑)

おすそ分け

2010-04-24 00:05:38 | 
一昨日の話に出てきたHが訪ねてくれた。大きな袋を2つもって。1つは食物。1つは子供達へのお下がりの服。

Hはアイルランドからエンジニアとして仕事でアラスカに来、アラスカ生まれ育ちのハズバンドに出会い移住してきた。Hも私も共にホームスクールをしていた6年程前ウェブサイトで知り合い、当時は毎週のように会い、ホームスクールについての情報交換をしていた。今はHも私も公立の小学校に子供達を通わせている。違う小学校なので夏休みくらいしか子供達同士遊ぶことはなくなったが、今もこうして時々たくさんのお土産をもって突然訪ねてくれる。

Hの作ったズッキーニ・ブレッド(美味し~い)を食べながら1時間程お茶。夏の予定など話す。

Hの長男も今年ティーンネイジャー13歳の仲間入り。今年は父親の狩についていき、自分でウサギをしとめ、解体し、調理し、食べたという。

ハズバンドがしょっちゅう狩に出かけるHの家では、肉や魚類を”買う”ということがほとんどない。そして、狩に出かけたことない私達にも時々こうして分けてくれる。

家では肉類をあまり食べないのだけれど、たまに食べたくなるときれいに処理され棚に並んだ切り身を買っている。そして家の子達は調理されテーブルに並んだものを口にするだけ。口に入るまでの過程を一緒に想像し、死んでくれて、殺してくれて、解体してくれてありがとう、などと言いながら食べてみたりすることはあるけれど、一度全ての過程を自分でするという体験をさせてみようかな、と思う。

ヘラジカ、カリブー、野山羊、アラスカン・バッファローなど、加工業者に頼みソーセージやジャーキーにしたものも。豆やガーリックを細かくくだいたもの。手作りズッキーニブレッド、しっとりして美味。



カエルの選択

2010-04-23 00:01:07 | 出来事や雑感や (子育て)
長男、長女、次女が通っている公立小学校のプログラムでは、週2回各30分ほどの「感情的・社会的成長を促すための授業」というのがある。感情面・社会面での発達を促すための特殊なカウンセラー(emotional/ social learning facilitator)が授業を担当している。

次女のキンダーのクラス(こちらでは日本でいう年長クラスのほとんどが小学校と同じ建物で小学生と同じようなスケジュールで過ごす)では、人間関係での問題解決の方法として「ケルソの選択(Kelso's Choice)」というのを習った。

問題解決の方法を、ケルソという名前のカエルのイラストを用い、「ケルソの選択」として説明している。カエルというところが脱力できていい。(笑)

以下、引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それは君の選択だ!
小さな問題がある?
下のケルソの選択を2つ試してみて。

・シェアして順番にする
・話し合う
・その場を去る
・無視する
・やめてと言う
・謝る
・交渉する
・待って頭を冷やす
・他のゲームに行く

もし大きな問題があるなら、君が信頼する大人に話して!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これが家でも結構使える。兄姉妹喧嘩をして泣きべそをかいて寄ってくる子供に「ケルソの選択はどう?」と聞いてみる。自分で考え選択し試し、笑顔になっていることもよくある。自分自身で解決できるのだ、という自信も培われる。その上親もかなり楽。(笑)

こういうことは、わざわざ言語化しなくとも、交友関係の中で体験を通して感覚的に自然に学んでいけることなのだろう。少なくとも昔のような大家族や村社会では。今の多くの子供達は、日常生活で他者と喧嘩できるほど密な関係を持つ機会が絶対的に少ない。こうして言葉で観念的に身に着けていくことがどうしても必要になってくるように思う。


問題にぶつかり悩んでいるとき「こんなことになってしまった、あんなことされた」と起こってしまったことにがんじがらめになって苦しむ状態から、「じゃあ解決するために今何ができるか」とシフトしていくことはとても重要だ。過去に起こってしまったことに対しくよくよと悩む時間とエネルギーを、今此処での解決策を創造的に模索する時間とエネルギーに変えるのだ。

子供達がシフトしていくときにみせる表情の変化、態度の変化をみていてつくづくそう思っている。

自分自身、何にどう時間やエネルギーを使っているのか、日々省みていきたい。

「異なるもの」に囲まれて、色々思うこと

2010-04-22 00:00:07 | 出来事や雑感や (子育て)
先週アイルランド人の友人Hと話していたとき「アメリカの公立学校の対応」について、そこまでする?と思うことがよくある、という話になった。

例えば:
トイレでふざけて個室の下からのぞいて停学処分になった(男の子同士)、とか
校庭で転び小枝が瞼に刺さった事件後、近辺の木の周り全てに囲いができ近寄ることもできなくなった、とか
全ての公立小学校で雪合戦禁止、とか

アメリカ人とはかなり異なると感じている友人Hは「アメリカ人は何でもコントロールしたがる」とよく言う。トイレの出来事なんて冗談ですむことなのじゃないかと私も思う。

子育てをみていても、あまり「砂場で社会を学ぶ」という様子はみられない。砂場で喧嘩を始めたらすぐに干渉し別の場所へ、という感じだ。

この「コントロールのきつさ」の原因のひとつには、やはり「相異」ということがあるのだろう。米国には、世界各地からの、宗教、文化背景、考え方、価値観など全く異なる者同士がひしめきあって暮らしている。アイルランドや日本のように、小さな島国でほとんどが似たような文化背景をもった者同士が暮らしている状況とは全く違う。

互いに異なりすぎるからまとめるためには「より強い縛り」も必要だろうし、異なりすぎるから砂場で交わりながら学ぶなんて無理なのだろう。



「異なるもの」に囲まれたこちらでの生活、同類集団内に閉じていく人々もいれば、扉を開け放ち、異なるものをより理解していこうとするオープン・マインドな人々もいる。

こちらで出会ったオープン・マインドな人々には、私のように同質同類のなかでのほほんと生まれ育った人間がオープン・マインドであろうとするのとは全く違った強さの土台がある。常に「自分とは異なるもの」にさらされながらも、オープン・マインドであることをしっかりと自分自身で「選択」し続けてきたという貫禄がある。

これからも続くこちらでの生活、オープンでいる選択を積み重ねていけたら、と思っている。

マイミクの皆様へ

2010-04-21 00:07:07 | お知らせ
長い間ご無沙汰しました。「ティクバ」改め「マチカ」です。

mixiの最後の更新をみたら、2007年7月7日.....
3年近くたっていたなんて!

「どうしてる?」「生きてる?」などなど時々気を掛けてくださった方々、ありがとうございます。

相変わらずここアラスカで元気に暮らしております。3年の間に様々な出来事があり、コンピュータにアクセスするのが難しい状態が続きました。ようやく少しずつ落ち着き、また何かをポツリポツリと書いていこうかと思っています。

ひとまず身近な周りのことから拾い集めてみようとブログを始めました。私にとっての「身近な」というと、やはり「子育て」についてが多くなるかもしれません。全然興味な~い、という方もいらっしゃると思います、適当にスルーして下さいね。

長い間の不在の後、ここまで読んで下さってありがとうございました。

靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

2010-04-20 05:46:09 | 詩・フィクション・ノンフィクション・俳句
靴下にはそっとオレンジを忍ばせて


水中眼鏡の似合う友と

朝から裸で踊ってみる


交戦間近の赤熊に

使い慣れた箸をわたし


靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

陸続きの友には牛乳を飲ませながら


ついにクロッカスが絶叫

「せんだんしゅ~~~~~」


あがり一丁。線は結ばれた。

クッキー

2010-04-19 00:34:53 | 
休日、長男がチョコレートチップクッキーを作ってくれる。

去年くらいから彼一人で勝手に作ってくれるので楽だ。
ただ調理後キッチンがものすごいことになっている。
彼なりに片付けているらしいが、徐々に片づけの腕も磨いてもらおう。

シュガーハイパーの長男、長女、次女。

ファミリー・ディナー

2010-04-18 00:59:18 | 出来事や雑感や (子育て)
毎週金曜日夜はファミリー・ディナー。シャワーを浴び、ちょっとお洒落し、テーブルをセット。キャンドルに火をつけ、感謝の言葉を言い合い、ワインやジュースで乾杯。大声で歌を歌った後、ゆっくりと時間をかけて食事。

7年前から始め、ここ5年ほどはほとんど毎週欠かしたことがない。

来週のファミリー・ディナーには新生児を抱いてるだろうな。
来週のファミリー・ディナーでは離乳食を食べてるかな。
先週のファミリー・ディナーではまだ歩いてなかったな。
先週のファミリー・ディナーではまだ雪が残ってたよな。
来週のファミリー・ディナーには雪が降ってるかな。

などなど、思いながら。

変わらない軸のようなものがあると、移り変わっていくものがくっきりと浮かんでみえる。


皆で準備。


子供達大好物のアーティチョーク。酢醤油をつけて。
獲れたてオヒョウの天ぷら
サラダ(レタス、赤キャベツ、人参、セロリ、キウイ、りんご。果物を入れると子供達には不評。大人には好評。)
オリーブとベルペッパーのマリネ。
玄米ごはん。



治療

2010-04-17 01:15:19 | 出来事や雑感や (子育て)
冬の間クラスメートや先生までもが風邪で何度か体調を崩す中、一人だけ元気はつらつをつらぬいた次女がここにきて風邪でダウン。昨夜はいつものように次の日学校で何をするかを嬉しそうにしゃべり続けていたのだけれど、今朝になって気持ち悪く喉も痛むといって起きられない。学校へ行きたいと泣きながらもあまりに気分が悪いらしく本人も休むことに納得。熱はない。長女が一昨日にかかったものと全く同じ症状。長女は一日安静にしていたら元気になったので、多分次女もそうだろう。こういうウイルスなのかな。

長男長女を車で15分ほどいったところにある学校へ送る。こちらでは10歳くらいになるまで子供だけで留守番ということができない。体調が悪かろうが5人もいると他の子供達のペースに合わせ学校の送り迎えや行事や習い事に引っ張りまわされることもよくある。運転する車の中での安静で回復してもらう状況。幸い今冬は5×1程度の風邪、それも長引くことなくすみありがたい。

私本人は年を経るごとに丈夫になり、最近は風邪もひかなくなった。虚弱体質のマチカちゃんといわれていた昔が懐かしい。幼少期から三十台前半までしょっちゅう体調を崩し、様々な病気をしてきた。

「○カは風邪をひかない」というが、実感。(笑) 確かに「考えない」というのは大きい。現実的には「考えなくていい考え方をしない」ということなのだろう。

自分の思考や感情を整理し、研ぎ澄まされた内観によって到達する人々もいるのだろうが、私の場合は単に「考える時間がなかった」。(笑) 自分で自分のことができない赤子や子供達の物理面から内面までの世話をするのに一日の大半の時間を費やす。ここまで書くのでさえ何度中断したことか。細切れに手にする時間の中で、常に何をどう考えるのか捨取選択を迫られる。

子供達との生活が私にとっての一番の治療になったのかもしれない。治療はまだまだ続く。(笑)



三女は次女が家にいるので大喜び。ボードゲームをする次女と三女、何となく近くにいる次男9ヶ月。

トイレット・トレーニング

2010-04-16 00:37:45 | 出来事や雑感や (子育て)
3女のトイレットトレーニングを始めました。

上の3人は2歳半でトレーニングしたのですが、3女は先月すでに3歳に。

「早く始めれば始めるほど長くかかる」、とはよく聞きますが、そのとおりでした。上3人に比べ断然スムーズに進みました。1日目からほとんど失敗もなく、3日目には終わり。上の3人は完璧になるのに1ヶ月以上はかかったはずです。

子供にもよるし、今回4回目のトレーニングということでトレーナーとしての私の腕もかなり上がっているとは思われますが(笑)。

メキシコ人やネイティブの友人達は1歳前から根気よくトレーニングをしていました。1歳そこそこでおまるにまずうんちからするようになります。親の世代に聞くと一昔前の日本でもそうだったようです。

屋内外をふるちん(失礼)で歩き回ることができ、大家族で近所付き合いも密、というような大らかで目も手もたくさんある環境ならば、早くても無理なく自然にオムツをとることができるのでしょうね。現代のような下関係の露出は幼子であろうとトイレという密室でのみ、トレーナーも主に母親か父親のみ、というような環境では、早くトレーニングを始めると親子共々かなりの労力忍耐根気が必要になるように思います。

小さければ小さいほど身体に覚えこませていくという作業に。3歳くらいだとより頭、理性で覚えさせていく、というように感じます。物理的に手の数が少ないから言葉で観念に働きかけていくしかない、それがより可能なのが3歳過ぎてから、ということになるのでしょうか。

昔はたくさんの手で身体に5感覚にたくさん働きかけて覚えさせていくことが可能な豊かな環境があったんだなあ、などと考えてみたり。まあ目も手も口も多いというのは良い面悪い面あるでしょうが。

さて、次回5人目のトレーニング、遠く親族から離れ西洋社会に暮らす私達、やっぱり3歳過ぎてからにしようかなと思う今日この頃です。

トレーニングセット:

おまると子供用便座とカレンダーとシール。成功するたびにカレンダーにシールを貼っていくのが大きなモーティベ-ションと励みに。




冬よ再び今此処に

2010-04-15 03:08:17 | 出来事や雑感や (子育て)
最近暖かい日が続きました。

昨日は半年ぶりにジャケット無しで外出。子供達も玄関先のチューリップが芽を出したと大喜び。雪解け水を跳ねながら自転車を乗り回してました。私もウキウキと貝殻や4年前フロリダの海で泳いだ写真などを壁に飾ったり。気分は春を通り越して夏。

あああ、長い長い冬がようやく終わった。夜10時近くなってもうっすらと明るい空を窓の外に眺めながら寝入りました。

ところが、今朝目を覚ましたらそこは銀世界。冬よお帰りなさい。早かったのね。

そうだった4月のドカ雪は珍しいことぢゃなかった。5月の初めに降ったことだってあったぢゃないか。

子供達は大喜びで巨大雪だるま作り。毛布に包まった9ヶ月児も兄姉の作業を見守ります。

子供達は春だろうが冬だろうが楽しみます。
今、目の前に在ることに一生懸命。
子供って本当に呆れるほど「今此処」にいます。小さければ小さいほど。

10年間の育児で学んだ最も大きなことって「今此処にいる」ということなのかもしれません。