靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

今日の整理

2010-10-31 23:17:38 | 今週の整理
1.メドゥーサの首からあふれ出た血は、空駆ける天馬ペーガソスを生んだ、ということ。

2.地球に対する月は、不釣合いに大きいということ。(月は地球の4分の1の直径。トリトンと海王星の800分の1が次。)

3.「当たり前」ととるか「奇跡」ととるか、ということ。

今日の整理

2010-10-29 23:39:58 | 今週の整理
1.界面は分子の過剰な自由エネルギーを低下させるために、できる限り小さくなろうとするということ。

2.土星の北極上空にある六角形の渦は、地球4個分に相当し反時計回りに回転しているということ。

3.境界線を移すことで、手放すものもあれば得るものもあるということ。

2010-10-29 23:38:55 | 詩・フィクション・ノンフィクション・俳句
兵士に混ざり 地を這って 赤い石を集める男

隣家の騒ぎに つま先立ちで 黄色い石を捨てる女


金属の柔らかさに 砂塵を従え

模倣した髪質を 手袋に包み込み


祭器を満たす羊水に

彩雲の音色を抱きつつ


留ろうとも 進もうとも 

最果ての灯台


楼船の速度で掲げた両腕に

初雪の温もりを指に絡め


氷に埋もれた緑の石は

もう探さずとも此処に在る 

今日の夢(アウストラロピテクス)

2010-10-29 23:37:15 | 
ベランダから下を覗くと、10メートルはあるだろう巨大な犬。秋田犬の胴体をのばしたようなその犬は、建物を巻き込むように曲がるところ。後方の森にはこれまた10メートル以上はあるだろうブラックラブの親子。

森から何人かのアウストラロピテクスが。ベランダにも軽やかに上ってくる。私は急いで部屋に戻り、ガラス戸の鍵を閉める。紫がかった茶色の帽子をかぶり、巻き毛に葉巻を銜えた一人の猿人が、ガラス戸に顔を近づけ、行こうと合図。

森での暮らしを想像しつつ、私はガラス戸に背を向け、裏口から走り出る。


小売店の並ぶ石畳の道を行き、アンティーク店で時計を購入。

店の壁にはさっきの猿人のポスターが。「市長選の最有力候補なんですよ」と店主。

ハロウィンパリパリ顔ピザ

2010-10-28 00:10:03 | 
買い物にでかけるとオレンジ色を基調としたハロウィングッズで溢れている今日この頃。住宅街ではパンプキン、骸骨、地面から手が突きだした墓、お化け、くもやくもの巣などで飾られた家々も多い。宗教上の理由で祝わない人々もいるけれど、町はハロウィン一色。

ハロウィン風ピザ作ろうか、ということに。トッピングで顔を作ってみたらどうだろう。

まずは粉をふり、


練る。

生地は練れば練るほど美味しい、とイタリア留学帰りの親戚に聞いたという友人。1時間でも2時間でも練り続けるといい、と。汗かきながら、話しながら、とにかく練る。

しばらく発酵させ、小分けにし、うす~くのばす。強力粉に中力粉を少し混ぜたので戻りも少ない。

さて、具をのせる。


こんなのも。


できあがり!

ハロウィンというより、中米や南アジアあたりの仮面を思い出したり。(笑) 

この薄生地が何ともパリパリとして美味しい。練りに練ったおかげでもあるのか。


平行してグッズ作りも。ビニール袋でjack o lantern(顔のあるパンプキン)作ったり、

色紙でコウモリモービルなども。


お祭り前のワクワク感に浸ってみる。食べ物や身の回りの形は違えども、あの祭前の感覚を思い出す。ハロウィン間近!

(よかったらこちらもどうぞ。複数人でポツリポツリと続けるブログ、「カイ」で書いてます。href="http://ryoshiken.blogspot.com/2010/10/blog-post_27.html">

かぼちゃ彫り

2010-10-27 00:25:38 | 出来事や雑感や (子育て)
ご近所Mちゃんの誕生日会へ。剣道やヨガなどに使われる道場で。

ハロウィーン間近、かぼちゃ彫りが待っていた。


まずは上部を切り取り、中の種や繊維をきれいに捨てる。

気に入った図柄を選び、かぼちゃに印をつけ、

彫る。


目と鼻と。


次女も口半分。


できあがりのかぼちゃたち。この日の主役Mちゃん。


ろうそくを入れてみる。


「鍋の底」で遊んだりも。


ピザや手作りケーキを食べ、プレゼントを開け、終了。


Mちゃん、4歳に。おめでとう!


赤ちゃんだったMちゃんを思い出しながら。
こうして共に育っていく友がいること、嬉しい。




Aちゃん家族と誕生日会

2010-10-26 00:00:38 | 誕生日
子供の友人達を招いての誕生日会、というのは今年も予定がなかった。

一ヶ月ほど前、長男が「クラスメートのAちゃんが僕の誕生日会を企画したい、両親の承諾を得られないか、と言っている、僕とAちゃんで誕生日会を開きたい!」と。

どうやらAちゃん、「〇〇(長男)のチチハハはいつも小さな妹弟の世話に忙しく、友人を呼んでの誕生日会は学校に入ってから一度もしていない」と知り、かなり同情した様子。クラスのリーダー的存在、優しく責任感の強いAちゃん、是非企画してあげたい、となったようだ。

最後に友人を呼んで誕生日会をしたのは、確か長男が4歳の時、7年前。家族で話し合い、久しぶりに開いてあげようか、ということに。

大喜びの長男とAちゃん、早速会場の情報集め問い合わせを2人で。会場が決まったら招待状を作り、参加の有無がはっきりしたら人数分のパーティーフェイバー(参加者への土産)を用意、全てAちゃんがあっという間にテキパキと。

そして、費用は、長男とAちゃんが半分ずつ、と言う。それだけは感謝して断り、半分長男、半分チチハハということに。


当日、劇の最終日の翌日、子供達皆大興奮で会場の「ウォーターパーク」へ。2003年にオープンしたこのウォーターパーク、米国で5番目に大きいものだそうだ。年に一度行くか行かないかの、子供達にとって夢のような場所。


水と戯れたっぷり遊ぶ。長女と次女につきっきりで遊んでくれるAちゃん。

遊んだ後はピザ。クラスメート男の子5人、女の子2人。


Aちゃん朝手作りしたというデザートを配ってくれる。三女と長女へ。


音のする風船もAちゃんが用意。


いよいよケーキ、ところがキャンドルを忘れたチチハハ。しかし、Aちゃんの鞄にはキャンドルが、しっかりと入っていた・・・。

歌を歌い、ケーキを食べ、終了。



「Aちゃんなしではこのパーティーあり得なかった、本当に感謝している」とAちゃんのご両親に言うと、「Aのおかげで、忙しいのに大変になっちゃったね。手伝わせてくれてありがとう。」と。弟妹多く大変だろうと早くから来てAちゃんと共に手伝って下さったご両親。言葉がない。

最後に、長男長女次女、お礼にとAちゃんへささやかなプレゼントを手渡す。「Wow! Thanks!」とAちゃん、なんて清清しい笑顔。

ありがたさの身に沁みる、忘れられない誕生日会となった。

失敗

2010-10-25 00:00:38 | 出来事や雑感や (子育て)
今まで本当にたくさんの「失敗」をしてきた。「失敗」で失ったものもたくさん。

それでも「してしまったこと」はどうやったって元に戻りはしない。結果に向き合い、前に進んでいくしかない。「痛み」を同じことを繰り返さないという「決意」に変えて。

こちらに来て感じるのは「上書き可能」。確かに失敗の底から這い上がるのは大変、でも可能。いくらでも可能、努力次第で。やれるならやってみなさい、と突き放したところがある。


子供と暮らしていると、子供を通してまた様々な経験に向き合うようになる。楽しい経験もあれば失敗の経験も。

長男、舞台で言うべきラインを飛ばしてしまったことがあった。そういう場合は互いに補い合い、客にはほとんど気づかれない。1つの舞台に数回起こっていたようだ。「誰々君がこう間違えてこうフォローした」と人事のように言っていた彼、今度は自分の番。自宅に帰る車の中で拳を握り締め泣きじゃくる彼。

「いいのよ、失敗したって。いっぱい失敗すればいいのよ。失敗するから次に続く道が太く安定したものになるのよ。」と私。

長男の固さは失敗への「恐れ」から来ているんだろうなあ、と感じていた。多分私の影響だなあ、とも。日本で育った私、「失敗イコール絶体絶命」という考えが根強い。

長男、私の言葉に泣き止み静かに。スッとオモリがとれたよう。

気持ちが落ち着いたところで、これから防ぐために何ができるか、そして、失敗した人への思いやり、などの話をする。

子供の時にたくさん失敗しとくといいな、と最近思う。這い上がる経験をたくさん。

形からはみ出す失敗をしないように気をつける、より、たくさん失敗しながら自分なりの形をみつけていけばいい。失敗の痛みに寄り添い、迷惑をかけてしまった方々には一緒に頭を下げよう、と腹も据わってきた。あんなに失敗を恐れていた自分だけれど。


舞台最終日、初日とは比べようのないほどリラックスした長男の演技をみ、1つ、また何かを乗り越えられたのかもしれないな、と感じた。

舞台最終日

2010-10-24 23:59:25 | 出来事や雑感や (子育て)
最後のウォーミングアップでは皆と別れたくないと泣き出す子も。舞台最終日、かなり皆リラックスした様子。長男長女も固さが取れ、より自然に楽しんでいた。

最後の劇が終わり、6週間つきっきりだった監督と舞台マネージャーに出演者皆で花束を渡す。監督、涙をぬぐう。


この6週間で得たもの、計り知れない。

物語に身体を沈め、表現すること。監督と他キャストと創造を通して繋がること。湧き上がる達成感。


演劇熱燃え盛る子供達。

普段のスケジュールに戻るのね~、と話し合う親達。


励ましてくださった方々、ありがとうございました!


花束とパンフレットと。

子供言葉

2010-10-22 22:32:49 | 子供言葉
廊下に出、腹ばいで通り過ぎるご近所Mちゃんと三女を踏みつけそうになる。

私:  「う、うわあっ!」

ずりっ、ずりっ、と静かにゆっくり。

私:  「・・・・・・。な、何してんの?」

二人: 「およいでるの。」


Mちゃんと

2010-10-22 22:31:07 | 出来事や雑感や (子育て)
週に一度ご近所のMちゃんを預かっている。
三女とは半年違い、二人で遊び続ける。

着飾って医者ごっこ。


ベット下には治療待ちの患者多数。


ピクニックしたり、


描いたり。


料理も。


ベリベリーマフィン。


美味しいね。マフィン包みでイヤリング。



次から次に遊びを思いつき、想像の世界へ。

サーモン料理

2010-10-21 22:01:35 | 
夏に獲ったサーモンで冷凍庫が埋まっている家も多いアラスカ。「サーモンをいかに食べるか」、という話題はアラスカ在住者にとってとても実用的日常的。子供達の小学校でもサーモン料理レシピを5つ持ってくる、なんて宿題が出ることもある。

一昨日は「ちゃんちゃん焼き」と「サーモンレッドカレー」を作ることに。

持ち寄られたサーモンを捌き、きのこ類、キャベツ、玉葱、もやし、葱、を刻んでホットプレートへ。このボリューム!

友人の娘さん達お手伝い。

蓋して蒸して味付け。酒味噌みりんに今回はマヨネーズも少し。この音と香り、たまらない。野菜も沢山食べられていい。


北海道漁師町の郷土料理「ちゃんちゃん焼き」、獲れたて魚を豪快にジュッジュッと焼いて、ワイワイ賑やかに食べるんだろうなあ。

「サーモンレッドカレー」は各自持ち帰りの夕飯用に。友人のご近所タイ人の方にならったもの。ココナッツミルクをたっぷりかけて。辛くないのと辛いのと2種。



子供達は落ち葉をガサガサいわせ裏庭で遊んだり、


ロボットになって歩き回ったり、


ソファカバーのテントに潜ったり。



他にもハワイのフルーツパンケーキを焼いたり、もち粉で作ったケーキをいただいたり。最後には友人の誕生日会も。


盛りだくさんの美味しい一時だった。

(よかったらこちらもどうぞ。複数人でポツリポツリと続ける美味しいブログです。カイで書いてます。http://ryoshiken.blogspot.com/2010/10/by_21.html

日曜日の風景

2010-10-19 00:00:07 | 出来事や雑感や (子育て)
土曜日までの怒涛の日々、日曜日は久しぶりにゆっくり。朝から家族で家中の掃除、山のように溜まった洗濯をやっつけながら。

長男リラックス法の1つ、レゴ。ロボット・プログラミング。


気がついたら3歳から11歳まで一緒になってキャーキャーとかくれんぼ。
長男洗濯物の山の中。長女みつける。


車を10分ほど走らせ海へ。


波の音。


長男登ってみたり。


皆で枝うかべたり、


石投げたり。人気のない海岸でゆったり。



リフレッシュ。

さて、今日からこちら月曜日。

心穏やかに心躍る一週間を!

舞台初日

2010-10-18 00:00:57 | 出来事や雑感や (子育て)
ほとんど毎日の練習5週間、長男長女とうとう昨日が初舞台。

「興奮と嬉しさと緊張が混ざった感じ、何だか信じられないなあ本番だなんて」と前日から当日楽屋で別れるまで何度か口にする長男長女。

「今までしてきたことを全部思いっきり出しきればいいのよ」と明るく落ち着いた素振りで言いながらも、実は前日からかなりドキドキしていた私。久しぶりに感じる何だか懐かしい緊張感。

昼と夜の公演、動きたい盛りの次男がいるので夫と交代で。昼の部が無事終わったと夫から電話で聞き、ホッと息を吐く。

いよいよ夜の公演。「Just so stories」by Joseph Rudyard Kipling(1865 -1936)。


20世紀初め英国風の洋服を着た11人の子供達。作家の娘エルシーを囲みエルシーの父親が書いた「ラクダにはなぜこぶがあるか」「サイの皮はどうやってできたか」「「カンガルーはどうやってホップできるようになったか」「アルマジロがアルマジロなわけ」「ゾウの鼻はなぜ長いか」という話を演じて遊ぶ、というストーリー。アンティークなソファーの置かれた居間で、クローゼットから持ち出した毛皮や背広や装飾品で動物の真似をし、5つの話を面白おかしく演じていく。

観客席からクスクス、ゲラゲラ。経験者の子供達の自然な演技に混ざり、ちょっとたどたどしい長男長女。それでも何とかつまづくことなく1時間半の公演、無事終了!最後に皆で手を繋いでお辞儀。

ロビーで、長男長女。友人達から花束を頂く。


また大きな思い出が1つ。


あと4回の公演、頑張ろう!