東洋には消点がない！

消点というのは、ダビンチが無限遠をとり、
そこから画面に延長線をとり、そこに画面を作ることだ。
すると綺麗な絵ができる。
その無限遠が、消点だ。

東洋にはこういう考えがなかった。

*。
東洋の絵は、見たまま書く。

西欧の精神医学によると、これはアスペルガー症候群となろう。

日本人の具体的思考は、西欧には、精神病だ。
そのものに固着し、それを見る視点がない。

*。
西欧にはこれを考えたもらいたい。
矛盾は無矛盾である。

矛盾の中に、無矛盾が入っている。
これは証明できない！

西欧こそアスペルガー症候群だ。
これは冗談のようで、冗談でない。
だが冗談の一種になるかもしれない。
即ち、矛盾は無矛盾である。
やっとこれを理解した。

　　　　*。
画法に、無限遠をとることと、とらぬ方法がある。
これが矛盾の無矛盾だ。

西欧も東洋も合わせると、無矛盾だ。
互いに矛盾しているが。

*。
これが矛盾の同一性だ。

洗練された西欧知を、東洋の英知で包むと、
ハイパー・インテリジェンスが生まれる。

これは矛盾は無矛盾であることを知ると、初めて理解できる。

*。
知性は一皮向けたのだ。

村上春樹 誤解は理解である

ゲーデルの不完全性定理のKleene理解によれば、
妄想は現実である、
ユークリッドは非ユークリッドである、
嘘は真実である、
非実在政治経済は現実である、
といったことが成立する。
だがこれは証明できない。

*。
だから誤解の中にただの誤解もあれば、
誤解の中に理解もある。

この文脈で、誤解から理解を取り出せる。
即ち、誤解の中に誤解と理解がある。
それを証明することはできない。

　　　　*。
紫式部は「嘘は真実である」という。
嘘の中にも嘘と真実がある。
それを証明することはできない。

*。
光源氏は立派な男か、とんでもない男か。
それを証明することはできない。

人が勝手に思えばいい。
これが多様性かもしれない。

*。
光源氏は立派な男ということは無矛盾である。
だがそれを証明できない。
証明しようとすれば、それは矛盾しているからだ。

*。
だから紫式部はこれが人間の存在構造だというのだ。

嘘になるか、本当になるか。
確率を適用もできよう。

だが紫式部はこの世界が、命の世界だといっているのだ。

　　　　　*。
クール・ジャパンは昔からそうしてきた。

現実は嘘もあれば、本当もある。
人はそれぞれにチューニングし、共鳴・共振する。

*。
いろいろの人がいる。
それが命の世界だ。

嘘もあれば、本当もあれば、その混合もある。

*。
だからこそ、この世にいい音楽が奏でられる。

この世は雑音といい音楽の混合だ。
それが現実の関係だ。

　　　*。
この世でいい音楽をする人と、禄でもない人がいる。

紫の上はいい音楽を奏で、光源氏は雑音であった。
それらの共生する現実だ。
これが生物多様性であろう。

*。
これがクール・ジャパンの世界だ。

　　　　*。
誤解の総体は、真の理解である。
真の理解に中に、誤解と理解が入っている。
それは証明できない。

理解の中に誤解と理解が入っている。
それを証明することはできない。

*。
誤解の中に、真の理解も入れられる。
だがそれは証明できない。

それを識別するのが、意識だ。
ゲーデル意識と呼べるものだ。