超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

成長という嘘 安定と安定のパラドックスの解消

2010-04-01 06:39:06 | Weblog
安定にも階型の違いがある。
stabirityとharmonyの違いだ。
単なる安定といい音楽を奏でる安定だ。

*。
人類は、まだ成長を求める。
成長の対偶は、破壊だ。

成長経済には破滅がやってくる。
それなのに成長を求める。

破滅に向かって、成長する。
成長は嘘である訳だ。

   *。
先進国は成熟段階に到達した。
成長はサチュレーションに到達した。
それ以上やることは、自己破壊である。

*。
世界は成熟世界と成長世界に引き裂かれた。

この共生が問題だ。
これが生物多様性だ。

これを超えてやった成長経済は、自己否定の肯定だ。
即ち、破滅だ。

即ち、自由経済は、自己否定に陥った。

     *。
これが強欲経済だ。
即ち、弱者を食い殺す。

そこまでして行うものが強欲だ。

*。
ナッシュの均衡理論。
強欲権力の勝利の方程式は、弱者を殺して食うことだ。

これが人類の現実となった。

*。
国家は強欲に安定した。
偽の安定だ。

即ち、強欲が安定することは、矛盾である。
即ち、安定の否定である。

    *。
権力だけが安定し、世界は不安定となる。
即ち、権力経済は、不安定を食う安定だ。
即ち、権力経済はガンである。
ガンに安定した。
それは安定か。

安定であって安定でない。
偽の安定だ。
これがガンの安定だ。

*。
安定は矛盾であり、安定は無矛盾だ。
これがKleene,1967の言い方だ。

即ち、安定にもパラドックスがある。
パラドックスのパラドックスがある。

いい音楽はなれば、文句はあるまい。

村上春樹(1Q84)問題 精神修養と真理探究

2010-04-01 05:47:09 | Weblog
村上春樹はアメリカ文化を通して、
現代世界に二つの文明があることを明らかにした。

それは
1.アメリカ型の弱者を殺す文明。
2.ヨーロッパ型の弱者を救済する文明。

それは権力追求と真理探究の違いだ。

*。
1Q84はそのせめぎ合いを明らかにした。

アメリカ的キリスト教と仏教は、弱者を殺す文明だ。
それは現実が検証している。

ヨーロッパ文明は、弱者を救済し、死刑は廃止した。
それは現実に明らかだ。

*    。
1Q84は事実として、人類にどっちを取るか迫っている。

リトル・ピープル、迷える子羊として殺人を生きるのか、
その隘路を抜けて、相対性理論空間に抜け出るか。

*。
日本でも二百万部を売り、
世界では更に多くを売り上げるだろう。

それは人類の根本問題に触れたからだと考えたい。

   *。
悟りというエゴイズム、真理探究という人類主義。
その違いは殺人をするかしないかの違いだ。

*。
アメリカは悟りという児童文学の世界だ。
それは大きくなれば、殺人を生きる。

アメリカは永遠の不良少年であり、永遠の少年症候群の悲劇だ。

かって人を殺したヨーロッパは、人を殺さない大人になった。

*。
どっちを取るか、人類に迫る1Q84だ。

    *。
「壁と卵」は絶対権力に卵をぶつける話だ。

絶対権力は、絶対悪であり、人間性を否定する。

権力悪を取るのか、人間性をとるのか。
それが1Q84の問題と捉えたい。
これでベストセラーの謎が解けたと考えたい。

*。
人類は死の文明と取るのか、生の文明と取るのか。

それが1Q84の問題だと捉えたい。


  **。
アメリカは精神修養をする文明だ。
人を殺して精神修養で、収める。

真理を探究して、社会問題として、人間性を謳う。

*。
これがアメリカとヨーロッパの違いだ。

精神修養は、人間を腐らせる。
真理探求は、人間性を育む。

*。
この違いをよく頭に入れる。
その精神修養の書が、1Q84である。