超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

村上春樹(1Q84)問題 精神修養と真理探究

2010-04-01 05:47:09 | Weblog
村上春樹はアメリカ文化を通して、
現代世界に二つの文明があることを明らかにした。

それは
1.アメリカ型の弱者を殺す文明。
2.ヨーロッパ型の弱者を救済する文明。

それは権力追求と真理探究の違いだ。

*。
1Q84はそのせめぎ合いを明らかにした。

アメリカ的キリスト教と仏教は、弱者を殺す文明だ。
それは現実が検証している。

ヨーロッパ文明は、弱者を救済し、死刑は廃止した。
それは現実に明らかだ。

*    。
1Q84は事実として、人類にどっちを取るか迫っている。

リトル・ピープル、迷える子羊として殺人を生きるのか、
その隘路を抜けて、相対性理論空間に抜け出るか。

*。
日本でも二百万部を売り、
世界では更に多くを売り上げるだろう。

それは人類の根本問題に触れたからだと考えたい。

   *。
悟りというエゴイズム、真理探究という人類主義。
その違いは殺人をするかしないかの違いだ。

*。
アメリカは悟りという児童文学の世界だ。
それは大きくなれば、殺人を生きる。

アメリカは永遠の不良少年であり、永遠の少年症候群の悲劇だ。

かって人を殺したヨーロッパは、人を殺さない大人になった。

*。
どっちを取るか、人類に迫る1Q84だ。

    *。
「壁と卵」は絶対権力に卵をぶつける話だ。

絶対権力は、絶対悪であり、人間性を否定する。

権力悪を取るのか、人間性をとるのか。
それが1Q84の問題と捉えたい。
これでベストセラーの謎が解けたと考えたい。

*。
人類は死の文明と取るのか、生の文明と取るのか。

それが1Q84の問題だと捉えたい。


  **。
アメリカは精神修養をする文明だ。
人を殺して精神修養で、収める。

真理を探究して、社会問題として、人間性を謳う。

*。
これがアメリカとヨーロッパの違いだ。

精神修養は、人間を腐らせる。
真理探求は、人間性を育む。

*。
この違いをよく頭に入れる。
その精神修養の書が、1Q84である。


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