二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

思い出してごらん  2022-11(7月25日)

2022年07月27日 | 俳句・短歌・詩集
    (2013年2月 川越)



たまねぎのように台所の片隅にころがっている愛や
重油にまみれた九十七年目のボロ舟。
一つの単語が違う単語とぶつかってできる臭い水たまり。
ウクライナから吹いてくる血しぶきが混じった風。
そこにあるものも やってきたものも
きみとぼくのあいだを通り抜けたり覆いかぶさったりして
時間という不透明な 暗いトンネルの奥へと消えてゆく。
地球はいつかは消えてゆくもの
・・・で
できているって知ってたよね?
あれはたしかにあそこにあった。
いつまであったか
さあ思い出してごらん。
思い出して・・・ほら。

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