二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

久々にカメラ雑誌を買う

2015年10月26日 | Blog & Photo
昨年まではほぼ毎月「日本カメラ」「アサヒカメラ」を買って読んでいた。
定期購読していたわけではなくて、なんとなく。だから「アサヒカメラ」のヌード特集号は買わない。つまらないから、買う気にはなれないのだ(^皿^)
これはただのセクシー、キレイなだけの裸じゃないよ~アートだよ~というのが、なんというか、ウザいといったらいいのか?

そして今年の春あたりから、カメラ雑誌をぱったり買わなくなった。
毎年同じことのくり返し。
しかもこういう雑誌はいまどきのデジカメに似て、総花的。
つまり読者の“ニーズ”なるものに、あらゆる角度から応えようとする。編集方針があるのか、ないのか~~ヽ あれもこれもとつめこみすぎ。


ところが、「アサヒカメラ」が久々、74ページ総力特集「肖像権時代のスナップ撮影」ときた!
森山大道さんの近作がたっぷり見られるとあって、買って帰った。
でもなあ、知っていることばかり。目新しい記事はなにもなかった。
“特集”はもちろんしっかり読みましたけど。
中では、横木さんの体験談がおもしろかった。
ストリート・スナップで人物を撮るのと、盗撮を混同している人がいる。これはかの悪名たかきパパラッチだの、スキャンダル雑誌フライデーなどの後遺症であろう。路上スナップを撮るフォトグラファーすべてが迷惑している。

このあいだ取り上げたヴィヴィアン・マイヤーだって、いまの日本に生きていたら、あんなふうに他人を撮ることはできなかったろう。
花や鳥を撮る、美しい風景を撮る、定番化した観光地を撮る。それはそれで、アマチュアの大いなる愉しみ。しかし、ときには路上で、アグレッシヴに迫力ある人物を、さりげなくサッと撮りたくなることだってある♪

肖像権を拡大解釈してはいけない。
そのことが「アサヒカメラ」に書いてある。カメラを握った人たちが、萎縮し、ビクついている。ストリート・スナップにはルールがある。それに沿って撮影すれば、恐れることはない・・・とおもうのだが、ときには「写真嫌い」というタイプの人があるから、厄介といえば、厄介。

世の中にはいろいろな価値観をもった人がいる。厄介だなあ、トラブルはごめん。そう思ったら、撮影しないに越したことはないだろう。わたしはたまに撮影しますけどね´Д`
人をまったく撮らなくなったら、カメラやめたっていいという程度の覚悟を決めて。



さてこちらは、BOOK OFFで見つけた「PHOTO GRAPHICA」のバックナンバー、2009年刊行。川内倫子特集号だったので買ってきた。
彼女の作品は、好きと嫌いが個人的にすごくハッキリ出てしまう。女子的な、なんというか・・・皮膚にはりついたような日常感覚。
好きなのは『うたたね』リトル・モア2001年刊と「『Cui Cui』フォイル2005年刊の2冊の写真集に限られる。
なぜそうなのかは、わたし自身にも、わからない。
少しでも川内さんの世界への理解が深まればいいな♪ とかんがえている。
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