二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

微光に包まれた風景

2013年08月22日 | Blog & Photo
微光に包まれた風景が好き・・・といっても、なんのことかわからないだろう。
昨日撮影した上の写真がその一枚。自宅付近の水田地帯にクルマを止めて、南東方向にカメラを向けている。
カメラはフジのX20、ストレートモード。
分厚い雨雲が、上空からのしかかるように広がっている。直射日光が射し込んでいるわけではない。午後遅い時刻なので、間接光が西からあたっている。

ストレートモードなのに、なぜか風景がちょっとミニチュアっぽく見える。
わたしはこういう光に感動してストックしてある写真が、もう一枚ある。



その一枚がこれ。
なんといったらいいのかよくわからないから、さっき「微光に包まれた風景」と名付けた( ^_^)
この写真は10年くらい昔に撮ったもので、原版はフィルム。
わたし自身の部屋(2階)から、カメラを北方向に向けてシャッターを切っている。
やっぱり分厚い雨雲が垂れ込め、間接光が、左から射している。

どういったらいいのだろうか・・・一種独特なgloomyな輝きに満ちていて、とても印象的。そんなにめずらしい気象現象ではなく、クルマを運転していると、年に数回は眼にする光ではある。
しかし、そのとき、撮影できるタイミングであるかどうか?
自分が感じた光の質感を、きちんと描写できるか否か?
カメラマンは「光を読む人」だといわれる。たしかにカメラが好きで、年中持ち歩いていると、光に敏感になる。

ことばで表現しようとするとたいへんむずかしい。
ところが、こうして作例を添えれば「ああ、これね!」と同感して下さる人が多いだろう。
風景写真は、朝夕を狙え・・・といわれるので、わたしも払暁の戦場ヶ原や富士山麓へ遠征したことがあった。
光が均質ではなく、波乱含みで、ドラマチックな気配をただよわしている。
白昼であっても、天候が不安定だと、こういう気象にめぐり遇える。このあと雲間から日が射し込み、虹が架かることがある。
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