二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

夕映えの空、夏雲の空

2011年07月05日 | Blog & Photo
わたしが住んでいるのは、高崎市郊外。
地勢は平坦で、関東平野北部では典型的な田園地帯かもしれない。
田植えが終わり、田に水がはられている。
初夏のこのころが、風景写真的にみれば、一年でいちばん美しい風景のように思われる。


上は昨日、帰りがけに自宅付近で撮影した夕映えの空。



なぜか遅くまで空に明るみが残っている。
裏の畑から西空に向かってパチリ! これで7時半をすぎている。

さて一夜明けたら、晴れわたっていて、あちらにも、こちらにも、夏雲がぷかり、ぷかり。
午後は雷雨がありそうな雲行きである。
風があって、視界は遠くまで澄んでいる。


(正面赤城山)



(建築物の向こうは榛名連山)


六十年来見なれた風景だが、たまにこんなステージのようなドラマチックな光景が展開し、眼を奪われる。生地であるここがわたしの「終の栖」でもある。そうあって欲しい・・・と思っている。

借問採薪者  借問す採薪の者に
此人皆焉如  此の人皆焉くにか如くと
薪者向我言  薪者我に向ひて言ふに
死沒無復餘  死沒して復た餘ること無しと
一世異朝市  一世朝市を異にす
此語眞不虚  此の語眞に虚ならず
人生似幻化  人生幻化に似て
終當歸空無  終に當に空無に歸すべし

~陶淵明「帰田園居五首(其四)」の一部

mixiの日記には書いてはいないけれど、わたしはことしはすでに三回葬儀に出席している。
これまでにないハイペース。亡くなって欲しくはない人が、病をえて、あっというまに身罷っていくのは、じつに淋しいことである。
いちばん若い義弟は享年五十一。
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