二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

シューベルトとミドリシジミ

2011年07月07日 | Blog & Photo
このあいだ、マイミク伊奈八さんの日記で、シューベルトの交響曲第8番(旧第9番:ザ・グレイト)のレビューを拝見し、すっかり影響され、本屋さんへいったので、「ウィーン・フィル 魅惑の名曲」vol.35を買ってきた。
詳しくお知りになりたい方はこちらをどうぞ。(全体に公開)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1745114902&owner_id=26363018&comment_count=13

音楽のレビューは、じつはかなりむずかしいのではないか・・・とわたしは考えていて、
それだけに、こういった堂々たる説得力のあるレビューが書ける人を尊敬してしまう。
音楽を、いや音楽がもっている旋律やリズムやハーモニーを、意味にしばられている「言語」に置き換えることはほんとうはできないのだが、あえてやってみたら、こういうことなんですよ・・・と、伊奈八さんはいっている(三毛ネコの推測)。
わたしは「未完成交響曲」でシューベルトを知り、「即興曲」「さすらい人幻想曲」でシューベルトに目覚めた。それから長いながい中断をはさんで、もう一度シューベルトとめぐり逢った。それがセル&クリーヴランド管の“ザ・グレイト”であった。

ふだんは、「聴きくらべ」などめったにやらない三毛ネコが、同曲異演盤を買いに走ったのである(^^;) ブルックナーもすごいが、シューベルトもすごいぞ! 
小学館CDつきマガジンのこの一枚は、イシュトヴァン・ケルテス&ウィーンフィルで、録音は1963年。
「シューベルトこそ、ウィーンの至宝。アメリカ人なんかにわかってたまるか!」
・・・などと、狭量なことは、ウィーン人はいわないだろう。結局のところ“母国語”の桎梏から逃れられない詩などとくらべ、音楽は世界言語なのだから。

いやはや、すばらしいですぞ! ケルテス&ウィーンフィル。
そして、伊奈八さん、ありがとう。わたしは“ザ・グレイト”の第二楽章が大好き。
ここには、親愛感に満ちた、上機嫌なシューベルトがいる。しかし、この曲はたしか、当時のウィーンの楽壇からはそっぽを向かれ、しばらくうもれていたのである。
どんなふうにして世にあらわれたかは、こちらに詳しい。(ウィキペディア)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC8%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88)

他人にはいいにくい病をかかえ、貧乏とたたかい、“歌曲”の作曲家として、当時はわずかに認められていただけのシューベルト。その遺産を、ブダペストに生まれ、大成を期待されながら40歳そこそこで亡くなったケルテスと、ウィーンの楽団員が最大級の敬意をこめて演奏している。
第3、第4楽章もすばらしい。

さてさて・・・。
昨日はミドリシジミの発生状況を見るため、予定を変更して榛名高原へクルマを走らせた。

冒頭の一枚は、フレッシュなホシミスジ。
そして、何時間かかかって、ついに発見。
写真だけではエゾかハヤシがわからないが、2頭を確認できた。



つぎはヒメシジミ♀。



一週間もしたら、例年のように、大量に見ることができるだろう、か?



蚊やアブに刺されたりしながら、暑さと運動不足でへろへろに疲れるまで撮影したアルバム「榛名山の七月(1)」はこちら。(mixi
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000028319143&owner_id=4279073

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