二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

虫の眼になる ~広角レンズによる接写の世界

2011年03月29日 | Blog & Photo
CX4は広角側1cmのマクロがきく。
ただしこのときの焦点距離は31mmになってしまう。
それでも、これは、なかなかのすぐれもの。
過去の写真をあらためて検証し、広角レンズによる接写の愉しさを味わってみた。
この機能を、皆さんも、わたし自身もまだ十分引きだしているとはいえないようにおもわれる。

たとえば、これ。

(A)



(B)



(C)



Aは望遠ズーム、Bはマクロ、Cはコンデジの広角レンズ。
同じ時に、同じ被写体を撮っている。

マクロレンズの接写機能ではなく、広角レンズのマクロ機能に注目が集まったのは、いつごろからだろう。わたしは昆虫写真の第一人者、海野和男さんの著書によって、その実力と魅力を知った。
それ以来、チョウや甲虫を追ってフィールドに出るときは、
カメラは3台体制となっている。
1.望遠ズーム付き一眼レフ。
2.マクロレンズ付き一眼レフ。
3.マクロに強いコンデジ。

被写体を発見すると、この順番で、アプローチをかけていく。
3まで到達できず、逃げられしまうことが多いが、まれにうまくいくと、ちょっとご機嫌(^-^)
周囲の環境を大きく取り入れながら、虫の眼になって、世界を見る。

つぎの一枚も、三毛ネコの「お気に入り」。
キアゲハさんは、眠っていて、数センチの距離まで近づけた。



最近では、これもそう・・・。



吸蜜にくる虫には、花はこんなふうに見えているのか、な~んて想像がふくらむ(^_^)/~
いや、複眼の世界は、われわれの眼とは、ずいぶん違った異様な視野をもたらすらしいけれど。

広角レンズによる接写。
コンデジにはすぐれた接写能力があるし、撮像素子が小さいのでピントが深い。
昆虫写真にかぎらず、日常のスナップでも、これをもっと使いこなして、フレッシュ感覚のある写真が撮りたいものである。
望遠やマクロレンズとは、ひと味、ふた味違った世界をひろい上げるために。
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