二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ムクドリの日常(ポエムNO.3-40)

2020年04月15日 | 俳句・短歌・詩集
   (写真は巣の材料集めをしているエナガ。2017.2.8撮影)


希望 失望そして
絶望のあいだに無数のグレーゾーン
つまり階段があってね。
今日のこの一件は何段目あたりに該当するのか

頬杖を突くような恰好で よく考えている人を見かける。
本人はたいして意識なんかしていない。
「ああ うーんそうか」
一件のあらましが頭の中で明滅している。

ルリビタキが希望
ムクドリが失望
カラスが絶望
アハハ ぼくはいったいなにをいいたいのか。

腹がへると食べたいもののイメージが
つぎからつぎと押し寄せてね。
一番食べたかったものの つぎ
・・・に食べたかったものを食べている。

男にとっては女
女にとっては男。
二番手にひかえているもののしたたかさに
いつのまにか してやられる。

苦かったり 酸っぱかったり
それをいつのまにかおいしいと感じるようになっている。
ムクドリの日常こそ
リアルな生活だといえるのだ おそらく。

顔をしかめて笑っている。
おとなの笑いを。
ほら また笑ったね
ムクドリっぽい灰いろの顔で。

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