二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

酔って歩く(ポエムNO.3-90)

2020年07月08日 | 俳句・短歌・詩集
   (前橋 2014年9月) おれがあれを探すようになったのは いつからだろう。 あれはおれの手のなかにあったのだけれど いつのまにかなくしてしまった。 そんなことをぽつぽつとかんがえながら 酔って歩く。 いったいどこへ落としてきたのか。 あれはピカピカ光っていたし 沈丁花のようないいにおいがした。 十代の終わりころよくやってきた 夢の大風にふたたたび吹かれ 酔って歩く。 手放して . . . 本文を読む
コメント