二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

早春の気配

2013年02月26日 | Blog & Photo
仕事のあいまをぬって、早春の気配をもとめ、野山を散策してみた。 梅が咲いているのではないかと期待があったが、まだほんの一輪、二輪が咲きはじめたばかり。温暖な南関東よりは当然のことながら半月か、それ以上遅れている。野山はまだ冬ざれのまま。しかし、地中では着々と春の準備がすすんでいるのだろう。眼を転じて田の畦を歩いてみたら、南斜面に、期待したような早春の気配を見つけることができた。雛祭りをすぎてしばらくすれば、一雨ごとの春となっていく。 . . . 本文を読む
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正岡子規(3)鶏頭の十四五本も・・・

2013年02月26日 | 俳句・短歌・詩集
正岡子規への関心が再燃し、子規の本を持ち歩いて読みあさっている。 さて、子規の代表句といえば、これ。鶏頭の十四五本もありぬべし はじめて読んだのが中学だったか、高校だったかの教科書で、それ以来、子規の句といえば、こればかりを思い出した。その後、辞世の三句も知るにおよんで、子規への敬意をいだくようになった。糸瓜咲て痰のつまりし仏かな痰一斗糸瓜の水も間に合わずをとヽひのへちまの水も取らざりき これが絶筆となった。その意識を失う最後の病床の様子は弟子たちがつづっているけれど、読みながら鬼気せまるものを感じるのはわたしばかりではあるまい。 . . . 本文を読む
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