二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

昭和の生き残りが消えてゆく

2013年02月09日 | Blog & Photo
つぶやきでも書いたように、2012年12月に、写真界の大御所的存在だった東松照明さんが亡くなった。大御所といっても、土門さんや木村伊兵衛さんのように、お弟子さんたちに囲まれていたわけではない。どちらかといえば、一匹狼タイプ。最期は沖縄の病院で迎えたとのこと。奈良原一高や細江英公とならぶ「VIVO」の代表的なメンバーで、森山大道、中平卓馬、荒木経惟はじめ、あとからつづく新鋭に大きな影響をあたえた。岩波写真文庫でもいい仕事をしたし、沖縄を6×6で撮った「太陽の鉛筆」も、すばらしい仕事だった。いまからみると主として「LIFE」がつくりあげた写真ジャーナリズムの時代色が背景に強くただよっているのは否定できないものの、単純な意味での報道写真家ではない。 . . . 本文を読む
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