二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「大山康晴の晩節」河口俊彦著(新潮文庫) 書評

2012年09月24日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
大山康晴は1992(平成4)年7月に、A級棋士在籍のまま、69才で亡くなっている。いまの羽生善治さんもライバルと比較し、圧倒的に強いが、名人位18期、しかも13連覇という大山15世の大記録を塗りかえるとは思えない。 プロ通算1433勝はいまのところ、歴代第1位。河口さんは、この大名人の晩節に焦点をあわせて、本書を書いていて、ずしりとした手応えを感じさせるすばらしい名著に仕上げた。棋士の評伝は、マイミクVINさんにすすめられ2008年10月に「聖の青春」(大崎善生著・講談社文庫)を読んで以来で、あちらが「青春」こちらは「晩節」というわけである。 . . . 本文を読む
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