虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

飽きてしまった布おもちゃに命を吹き込む方法

2008-07-28 11:03:56 | 虹色教室の教具 おもちゃ
布のぬいぐるみはどこのお家でも見かけますが、
たいてい子どもは飽きてしまって見向きもしません。
でも布おもちゃは、電動のおもちゃ以上に
面白い動きをするんですよ。

箱のふたなどに軽い布のぬいぐるみを乗せて
下からトントンとつつきます。
すると、布のぬいぐるみは、
トランポリンでもするように飛び上がったりします。

力がどのように伝わるかの実験でもあります。

幼い子は、こうした単純な遊びをとっても喜びます。
自分の手の動きをコントロールすることを
学べるからです。

子どもがおもちゃに飽きてしまった時は、
そのおもちゃを動かす工夫をしてみるのもいいですよ♪

我が家の珍事件…虫騒動♪

2008-07-27 16:09:45 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
昨日、虫除けシートを破り、ケースのふたを押し上げて
カブトムシが脱走してしまいました。
あちこち家具の裏を覗きながら、
探しまわっていたのですが…いません!!
夜中近くなって私があきらめかけていたところ、
娘だけはかぶちゃん捜索を続けていました。
「絶対あきらめない!」というのは、私にない、
娘の性質です。赤ちゃんの時から、この性格でしたよ~
そして終いに「この家具の裏で音がする!」と突き止めました!!
「あ~この家具、地震で倒れないようにねじで固定してある…
しかたない、はずそうか…。」
の私の不安げな声に、娘はそれは当然という様子で、
「じゃあ、どうする?お母さん家具かかえてて!私がもぐって裏から出すから…!」と即、行動。
そして、そして、ドライバー固定していた道具をはずし、家具を引っ張り出し、私が家具を抱えている間に、娘がカブトムシを救出してくれました。

こういう事件が多すぎて、いっこうに掃除がすすまない我が家ですが、
今日は今日で、足長バチが2階の部屋に入り込み、
部屋に入れない状態が続きました。
こういうときに限って、蛍光灯のカサまで拭き掃除したくなってうずうずするんですよね。ふだんすればよいのに…
私はあの手、この手で、追い出し作戦。

1時間後、ようやく出て行ってくれたようなので、
ベランダで洗濯物を干し始めたら、
今度はベランダで、もうかなり大きくなっている足長バチの巣を
発見しました。
(去年も死ぬ思いで駆除したんですよ~)
はしっこで気づかなかった…

虫騒動はエンドレスに続きそうです。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

2歳8ヶ月の☆ちゃん …やりたいことは自分で決める♪

2008-07-27 11:58:16 | 通常レッスン
2歳8ヶ月の☆ちゃんは、
見た目はかわいらしいおとなしそうな女の子ですが、
凛としたところのある意志の強い気質の子です。
☆ちゃんの前回のレッスンです
耳で聞いて学ぶこと、歌うことが好きなので、
リトミックといっしょに英語が学べるお教室に通っていました。
しかし、☆ちゃん、お家では喜んで歌ったり、英単語を言ったりするのに、
英語のお教室に行ったとたん
先生がどんなに誘いかけてもいっこうに誘いに乗ろうと
しないのだそうです。
熱心な先生で、☆ちゃんに何度も英語を言わせようとするのですが、
かたくなに拒否します。
その硬い表情を見て、☆ちゃんのお母さんは
しまいにそのお教室をやめる決心をしました。

そんなお話を虹色教室でうかがいながら、
☆ちゃんの遊ぶ姿を見守りました。

お人形たちをバスに乗せて遊ぶ☆ちゃんに、
遊びの中でもうじき受けることにしている算数検定3歳用(ガリレオ)
で問われる概念をいろいろ質問してみたところ、
「右、左、前後左右、浅い深い、軽い重い、○番目」など
すべて正確に理解していました。
虹色教室の☆ちゃんのペースで自由に遊ばせる学びでなら、
これまで教えたことを自然にマスターしていたのです。

そこで、英語も☆ちゃんの好むペースで学べないか、
考えてみました。
自動英検BRONZEグレード対応の「はじめてのリスニング」(英会話のジオス)という
CD付きの本を見せてあげ、CDをかけると、
☆ちゃんは大喜びで関心をしるしました。
「もう、お終いね。」とCDをとめようとすると、
「もう1回!もう1回!」と催促します。
結局、何ページ分もCDを聞くことになりました。

子どもに学ばせる時、その子の個性に合わせた学習スタイルに
注意することはとても大切です。
「自分で!」が好きな☆ちゃんは、
自分の意志でするしないを選べる自由度の高い環境で、
自発的に学べるようにしてあげることが最適でした。


にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ






教育の未来について

2008-07-26 20:50:23 | 教育論 読者の方からのQ&A
親子レッスンでお会いする多くの親御さんが
公立の小学校、公立の中学校の教育について
不信感、あきらめ、怒り、不安といったものを
口になさいます。
かといって私立の小学校は受験の大変さや通学の不便を思うと
気がすすまない…
私立の中学は、過酷な受験戦争、中学に入ってからの忙しすぎる学習スケジュール
などに不安を感じる…

ただ子どもに生き生きと学ばせたいだけなのに
それがかなわない
どうすれば…?

そうした心配が子どもの未来に影を落としているようです。

わが子は公立にも私立にも通わせましたが、
公立の学校には少しあきらめにも似た気持ちを抱いていました。
その分、家庭教育で補わなければ…と感じてました。

私立に行っていたときは、
その熱心さに驚いたものの、あまりの過密スケジュールに
子どもの心身が心配になりもしました。

教育がどうあるべきか?
子どもにとって理想的な教育環境はどのようなものなのか?
もっともっと保護者や学校の先生方や一般の方々が
知恵を絞っていかなきゃならないんだろうなぁ!
と感じています。
そして、今、まだ幼い子たちに、
より良い教育環境を準備してあげねばならないですね♪

教育環境について、まず参考にしなくてはならないのは、
「世界水準の学力」ということです。

過去記事でPISAについて
本当に学力は低下しているの? と世界水準の「学力」
という内容で書いています。

また元校長のtoshi先生がPISAについて、よりくわしい記事を書いておられます。

学校教育も家庭教育も、こした求められるものや
測られる能力の変化にあわせて、進歩していかなければならないですね

もうひとつ、公立小学校で、
これはすばらしい!子どもにこうした授業をうけさせたい!と思った記事にもリンクしておきます。

話は変わって、
息子が現在の担任の事がすごく気に入っているようなので、
その理由をたずねると、
「○先生は、勉強がすご~く好きなんだな~というのが伝わって来るんだよ。
もう数学さえあれば、全てを失っても生きていける…みたいな
すごい愛情!だいたい、何かがとっても好きで、
自分の人生に満足している先生はヤな感じじゃない。

ヤな先生といえば、これまででは…生徒に聖人みたいなありえない完璧さ求めてくる
うっるさい先生だな…そういう先生は自分の人生に満足していない
のが見えてくるんだ。
そういう先生からは、
人生訓をしつこく聞かされずに、
勉強だけ教えて欲しいな!」
ずいぶん辛口トークでした

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

子どもの個性に合わせた図鑑・科学絵本選び

2008-07-26 16:00:23 | 本の紹介
図鑑や科学の絵本が好きになるかどうかは、
子どもに与える時にどのような本を選ぶかに大きく
かかっていると思います。
食わず嫌いになりやすい分野ですから…。
一方、こうしたものが大好き!という子になれば、
あとは放っておいても勉強の心配はいりません。
考える力、推測する力、表現する力を、
飛躍的に伸ばしてくれるからです。
1冊の図鑑は、
小学校の6年間分に相当する知識の宝庫である場合もあります。

写真は教室の子どもたちのために、
夏休み用に借りてきた科学絵本です。

図鑑というと、動物の写真と名前が載っているような形の分厚いのが家にあるから、わざわざ図書館で借りてこなくてもいい…と思う方もいます。

しかし、分厚い図鑑の場合、子どもは、
ショッピングのカタログでもみるようにピラピラめくって、
知っているものをさがしているだけで、
少しも頭を使っていないことが多いです。

しかしページ数が少なくて、
質の高い科学絵本は、1冊がそのまま子どもの知識となり、
考える力をアップさせてくれます。

「動物の目、人間の目」(ガリレオ工房)といった科学絵本だと、
幼児でも
感動しながら中学や高校で習うような知識に
触れることができます。
ページごとに、
「ブタのレンズから見た庭の風景」とか
「タイの目からみた風景」とか
「へびがとらえたネズミの姿?」とか…
子どもが「見たい!見たい!見たい!」と連呼するような
写真が大きく載っているのです。
解説も、「ホタテガイは100個の目を持っている」
「切っても、切っても、目が出るプラナリア」など
子どもが夢中になる話題をいっぱい取り上げています。

想像力が豊かで、イメージを膨らますことが大好きな子(小学生)には、
「恐竜の飼いかた教えます」(平凡社)のような本がオススメです。

獣脚亜目「スピノサウルス」
このどっしりとした、凶暴なエジプトの巨人は、最高の設備を持ち、
最高の安全性を持った動物園でしか変えない。強力な暖房と、特別な世話が必要。

といった解説が、恐竜の体長や性質とともに真面目に
説明されていく。
恐竜の分類表もついていて夢が広がる。

こうした本を読みながら、恐竜や飼う檻を工作するのも
とても楽しい自由研究です。

お出かけ好き♪の子には、宇宙旅行気分が味わえる
「宇宙をみたよ!」偕成社
何でも「なぜ?」と質問する子には、
「鳥の巣研究ノート」あすなろ書房
お友達をびっくりさせたり、目立つことが好きな子には、
「磁石と電気のマジック」のような本がオススメです。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

教室の子どもたちと科学館に行ってきました~♪

2008-07-25 21:13:31 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
今日は教室の子たち数名と科学館に行ってきました。

科学館は3歳くらいから楽しめる実験がたくさんありますよ。

科学館に行くと、来ているこどもたちは、
どの子も生き生きして、実験遊びに熱中していました。
そんな姿を見ると、子どもって科学が好きなんだな~!!と
しみじみ感じます。

けれど、科学館から帰ったとたん、
そんな科学への興味がすっかり冷めてしまう子も多いですね。

科学館に行くときどんな工夫をしたら、
そうした経験をもっと豊かなものにできるのか
アイデアを紹介しますね。

科学館にはさまざまな実験遊びができます。どんな実験に一番夢中になっているか?子どもの様子をよく観察します。
家庭では科学館のようにさまざまな実験道具がありませんから、
こうした場所では普段とは違う子どもの興味のありかがわかります。

今回虹色教室の子どもたちは、
「ピタゴラッスイッチ風の玉転がしの実験」
「鏡の実験」
「風の実験」
などに夢中でした。

科学館の実験道具でお家でも簡単にできそうなものを
チェックします。

私は写真のように「鏡を30度、60度、などの
角度に置いてみる実験」や、
「電磁コイルと磁石の実験」
「風と発砲スチロールの実験」などが、教室に返ってできそうだと思いました。
特に鏡の実験には、子ども達は思った以上の喜び方でした。
これと似た実験をお家でもすると、
科学館と同じ!!という驚きで子どもの関心が高くなるはずです。

科学館で面白かった実験の科学絵本を、図書館で借りてきます。

忘れる前に図書館で借りてくると、子どもは
科学絵本も大好きになりますよ♪

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

お家にあるゲームやカルタを楽しい文字学習につなげる方法

2008-07-25 10:41:00 | その他
幼稚園や保育所は夏休みですね。

この暑さでは、お家でクーラーにあたりながら過す時間も多いと
思います。
できればビデオ漬けにせず、
頭を使った遊びをさせたいですね。

何をさせようかな?…と迷うとき、
ボードゲームやカルタなどがあると便利です。

オススメの遊び方は、4歳以上の子で文字が書ける子には、
すでにあるおもちゃに、子どもの手作りのものを加えて
遊びを面白くすることです。

たとえば、半分に折った折り紙に(裏映りしないようにして)
「し」「り」「く」など易しい文字のいくつかを、
子どもといくつか書いていきます。(全部だと疲れて楽しくありません)

カルタから、作った文字と同じ絵カードを取り出し、
文字のカードと一緒に裏返して、神経衰弱をして遊びます。

「こんな汚い字のカードが…!?」と、驚くほど、
子どもは自分の作ったものがとにかく大好き
すごくうれしそうに遊びます。
熱心な子は、続きのひらがなも全てカードを作ったりします。


ボードゲームの遊び方を書いた過去の記事も見てくださいね。
赤ちゃんルール

写真は、トランプでするケーキ屋さんごっこです。
数を体感できます。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

個性にあわせた自由研究のテーマ選び(小学生)

2008-07-24 15:22:42 | 子どもの個性と学習タイプ

5年生の☆くんの夏休みの自由研究のお手伝いをしています。
といっても、テーマ選びと全体のまとめ方をアドバイスする程度ですが…。

この「テーマ選びと全体のまとめ方」って
ものすごく大事なポイントだと思っています。

ただ、自由研究の本に載っているものを真似してするだけでは、ただダラダラと作業をするのを叱って終わることになりがちです。

せっかくの夏休みですから、テーマはその子の本質に迫ったものでありたいですね。

幼児期から子どもと学び遊びを共有していると、すぐに取り組みたいテーマが浮ぶし、子どもの方から「次はこんなテーマを研究してみたい!」と声が上がると思います。

それでも、だいたいの子は、ぐずぐず~とテーマを決めるのに悩みます。
そこで親御さんがいっしょにテーマとまとめ方を考えてあげる場合、私がしているいくつかポイントを紹介します。

まとめ方は、その子が普段、遊びなら喜んでする活動を中心にしています。

☆くんは工作好きで、大胆に切ったり貼ったりする作業が好きなので、色画用紙を台紙にして、そうした作品を貼って、タイトルと説明、調べたことを書き込むまとめ方をすすめました。
白いレポート用紙やノートを前にすると、頭が真っ白になってしまう子なんです。

絵が苦手な子には、カメラを渡します。

テーマは、その子の興味や関心を大人の視点から捉えなおしたものがいいように思います。

ビー玉を転がすのが好きな子なら「運動の動きや向き」「傾斜を転がるビー玉の動きについて」

昆虫が好きな子なら「虫の記憶力についての実験」「アリの通り道を遮断するとどうなるか?」

など、本人の普段の遊びを研究と言えるものに近づけてあげるテーマを設定して、参考になる本を用意してあげます。

もしビー玉を転がすのが好きな子に、「朝顔の観察」をテーマにさせたりすると、すごくいいかげんな研究になってしまいますよね。
でも好きなことをテーマにすると、少し難しいテーマでも調べているうちにのめり込んで行きます。

今回、私が、☆くんに選んだテーマも大成功!!でした。
☆くん、ものすごく熱中して取り組んでくれました。

☆くんの自由研究は「動く仕組みの研究」です。
滑車やギアの模型を紙で作りながら、そのしくみや活用法をまとめていきます。

以前、デュプロブロックで動くおもちゃをたくさん作ってくれた☆くんならでは…自分でも回転する仕組みや、見えたり見えなくなったりする仕組みなど、考えだしてくれました。

 

<関連記事>

自由研究 親はどう関わったらいいの?

調べ学習にチャレンジ♪と「会話」の話

うちの子の自由研究の思い出です


くだらな~い理科実験のススメ♪

2008-07-23 19:37:02 | 理科 科学クラブ
夏休みだからちゃんと本を見てあっと驚くような理科実験をしよう!
気球をあげるとか、ロボット作るとか
すごい実験をさせてくれる場に参加させてあげよう!
考えている方がいるかもしれません。

でも、私は、どちらかというと、
実験ショーや実験室では絶対しないような
ぱっとしない地味な実験の方が、
子供の考える力を引き出し、科学する心を育てるように感じています。

水をいろんな方向から流してみる、シャンプーの空き容器のポンプで
くみ出してみる、虹を作ってみる、
砂に混ぜてみる、雨水を溜めてみる、凍らしてみる、
色水を作ってみる、油を浮かべてみる、物が浮くか試してみる…

どれもお風呂のついで、花の水やりのついでにできるような
くだらな~い実験ですが、
こうした実験をすると、子供は自分でもいろんなことを試してみよう
とします。

「スライムを作る」とか「気球をあげる」とかいう理科の実験イベントは
楽しいです。しかし、学習効果となると、
幼児がその性質を理解し、消化し、自分の頭で考えて、
推測したり、
次に何を試そう?と考えるには、複雑すぎます。

それより、輪ゴムや鏡やじしゃくを使って、
自分の思いつくまま、当たり前すぎる簡単すぎる
実験とも言えないような実験をすると、
子供はそれらの性質を熟知するようになり、
工作に使ったり、ブロックなどと組み合わせて
オリジナルの機械を作ったり、
自分の言葉で観察したことを表現したり、
自分の推測を口にしたりします。

科学のびっくりするような実験ショーは
手品を見る楽しみはありますが、幼い子には
その理由を推測する術がありません。

くだらない~理科実験…鏡の前で変な顔したり、
後ろに下がってみたり近づいたり、鏡で鏡を見てみたり…
たったそれだけで
理科が好きになります。

写真は水が4方から噴出す力で回転する牛乳パック
にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ