虹色教室でいつも人気が高い「お酢に重曹を入れる」実験。
「えっ? またやりたいの?」とこっちがとまどうほど
何度でもやりたがる子が多いです。
「お酢に重曹を入れて、試験管から泡があふれだす」という、
子どもも私もドキドキする実験だけでなく、私のドキドキの理由は、
拭き掃除が大変~食べ物を粗末にしないで~!という気持ちが主です。
水とお酢と重曹を入れた溶液に、粘土の小さな粒を入れて、
それが二酸化炭素の粒に囲まれて浮いたり沈んだりするという実験も
とても人気があります。
何度も何度も同じことを繰り返したがる子どもたち。
私は、少しずつしていることの理解が深まるように工夫しています。
実験そのものの内容についての理解もそうですが、
実験中に自然に身につく道具の扱い方と算数の知識についても気を配っています。
写真は、はかりです。実験をするときは、何かと測りに乗せます。
めもりの読み方や単位についての感性が身についてくるからです。
幼児は「重さをはかっている」「重いものと軽いものがある」といった認識を、
小学生は、めもりを読むだけでなく、めもりの数値からさまざまな推理が働くように、
「おしゃべりタイム」を設けています。
写真のように、実験する材料(重曹です)をはかる場合、
「1キログラムって表示してあるけど、袋の重さはどれくらいなんだろう?」とか、
「1キログラムの半分は何グラム?」とか、
「800グラムと900グラムの間に5つの区切りがあるとき、
ひとつめの区切りは何と読む?」とか。
写真は、小学2年生の女の子たちと
「はかりクイズ」をしているところです。
10枚のチップが80グラムだったとき、1枚のチップは何グラムなのか?」を
考えているところです。
他に、「はかるのが難しいものをはかる方法」について話し合いました。