虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

タイムカードでアルバイト料の計算

2015-03-14 18:05:00 | 算数

小2のAちゃん、Bちゃん、Cちゃんの女の子たちのグループレッスンの様子です。

いろいろな科学遊びに興じた後でハンバーガーショップを開いて

遊びだした子どもたち。

 

 教室内のお家(↑の写真はきれいだった頃のもので、今はオンボロです)を店にして、

ハンバーガーの価格表を作ったり、安売りチケットを作ったり、

ハンバーガーセットを作ったりして忙しく働いていました。

「先生、割引チケットの端っこのところがちぎれるようにしたい~。

そうすればいいの?」とAちゃん。

普段はこの作業、

洋裁で下絵を写す時に使う『ルレット』というギザギザした円を回転させて

穴をあける道具を使っているのですが、

少し前に危険かなと思う道具をまとめて別の場所にしまったばかり。

出すのが面倒なので、消しゴムを下敷きにして楊枝を使って

切りとり線を入れることにしました。

 

「楊枝で穴を空けて切りとり線を作る」って本当にささいなことなのですが、

うまくいったとたん、Aちゃんは他のどんなことより感激していました。

今後、家でも遊びに活用してくれるのでしょう。

わたしが、「楊枝を刺す時に下敷きがいるんだけど、

弾力性のあるものじゃないとね……」と言いながら探していた間も、

「弾力性ってどういう意味?」「どうして弾力性があるものじゃないといけないの?」

と質問攻め。

実際、消しゴムを下敷きとして使ってみて、弾力性とはどういう意味か、

どうして弾力性が必要だったのか深く納得した様子でした。

「便利な道具がない」という事態もたまには必要だな……と感じました。 

 

 

ハンバーガーショップごっこがとても盛り上がっていたので、

算数の時間もハンバーガショップに関連した問題を出すことにしました。

ごっこで遊んでいる間、Aちゃんは「アルバイトぼしゅうしています。

1時間 100円」という張り紙を作っていました。

わたしが、「アルバイト料を計算するのにタイムカードを使わないとね」と

言ったのに対して、

AちゃんもBちゃんもCちゃんも「タイムカードって何?」と興味しんしんでした。

そこで、「タイムカード」作りを問題に。

 

上の写真の『からくり楊枝鳥』。タイムカードの機械として大活躍していました。

「出勤時間」と「退勤時間」をカードに書き込む際、

この鳥のレバーを押してくちばしで紙をつつかせるのが面白くて、

みんな何枚も問題を作りたがっていました。

 

 「午前 7時 → 午後3時」とか

「午前3時 → 翌日の午前7時」といったタイムカードを作っては、

アルバイト料の計算にいそしむ子たち。

 

 夕方(午後)4時 →(翌日の)午前6時までのアルバイト料を計算中。

札束が行きかっていました。