虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

大人が子どもの成長の踏み台になる時期 3

2013-08-08 21:06:40 | 教育論 読者の方からのQ&A

子どもの身近な人への攻撃的な態度が、まるで、甘えや許される相手を練習台にして、

新しい自分に生まれ変わる予行演習をしているみたい……と感じられるような時、

そうした攻撃の対象となった大人はどんな態度を取ればいいのでしょう?

 

「これがいい」「これが正しい」というひとつの答えはないのでしょうが、

いつどんな時も愛情深い親でいなくては……とばかりに

何をされても言われても、がまんして受け入れるような対応はよくないと感じています。

 

どう対応したらいいのか戸惑うあまり、

無視したり、何のフィードバックも返さないのも

子どもの困った行動を長引かせる原因になるのではないでしょうか。

 

子どもが強い調子で反抗したり、攻撃してきたら、

大人にも本気さが必要だと思うのです。

真剣に子どもに向き合って、はっきりとこちらの意志を伝えたり、叱ったり、

時には大人も感情を爆発させたりすることが……。

その一方で口をはさまずに子どもの話にじっくり耳を傾けたりすることが大切でしょう。

 

そうすることで子どもも外に向かって、思いっきり自分の感情を吐露することができるし、

大人とぶつかったり、存分に甘えたりすることで、

同年代の子たちと衝突することへの不安が和らいだり、自分に強さを感じたり

できるはずです。

それに人と関わる上で、どこからが行き過ぎで、どこまでなら許されるのか、

より気持ちのいい関係を保っていくにはどうしたらいいのかといった加減が、

だんだん身についてくるのではないでしょうか。

 

といっても、親御さんの中には、「これまで自分は、いつも本気で子どもを叱ってきたし、

子どもの話に一生懸命耳を傾けようともしてきた。

でも子どもの態度は悪くなる一方で、関われば関わるほど

成長の邪魔をしているように感じる」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

そうおっしゃる方に会ってみると、

叱ることにしても、子どもの話に耳を傾けることにしても、

「わたしの育て方のせいで、こんな悪い態度になってしまったのかしら」といった罪悪感とか、

「どう接したらいいのかわからない!」とわからないことに対するキレたような気分とか、

「理想的な親にならなくてはいけない」という義務感から

そうしていることが多いようです。

 

また、「もうすぐ小学生だから、それまでにきちんと言うことがきける子にしておかなくては」とか、

「お友だちにいじめられることがないように」とか、「学校で問題児にならないだろうか」とか、

「小学校受験や中学受験を考えているのに、こんな様子で大丈夫だろうか」といった

大人の側の焦りや将来への不安が大人の態度に本気さを醸し出しているだけで、

実際には、子どもに本気で向き合うことからほど遠い態度になっている場合もあります。

 

本気という言葉は誤解を伴いやすいです。

テレビドラマの世界のように凄みを帯びた様子で怒鳴るのも違うはずです。

そんな風に大人が自分に酔うのではなくて、

それはいいこと、それは悪いこと、あなたのこうした態度はわたしをこんな気持ちにする、

どこどこまではいいけど、そこから先は決して許されないこと、と子どもにきっぱり伝えつつも、

大人が自分も通ってきた道として成長に伴う痛みや

葛藤を乗り越えていくのにはすごく時間がかかることを承知していて、

どこかで大らかに、困ったチャン状態にある子を見守って行くことが大事なんじゃないかと思っています。

 

「変容に向かう過渡期には、混乱がつきもの」と、

先を見通して楽観的に構えているくらいでちょうどいいんじゃ

ないでしょうか。

 

「それでも他人に迷惑をかけるわけにはいかない」「先生から注意されるなんて絶対あってはならない」

といった思いから、とても楽観視などしていられない……など

気持ちが急くようなら、

子どもが環境から変化を求められているのと同様に

親御さんも、子どもとの関係から、子育て観や視野を広げる必要を迫られていて、過渡期にあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夏休みの思い出

2013-08-08 06:01:13 | 日々思うこと 雑感

 

2週間ほど教室を手伝っていただいていたMさんと息子の★くんの帰国する日が近づきました。

最後に、うちの子らもいっしょに三宮の花鳥園に遊びに行き、

アラビアンロック というお店で、お別れ会と★くんのお誕生祝いをしました。

 

 

店内はアラビアンナイトの世界。店に入る時は、ランプをこすると、「開けゴマ~」と扉が開きました。

店に入ると、魔術師や召使やランプの精などが部屋に訪れて

給仕をしたり、手品を披露したりしてくれたりして、

★くんはただただ目をまん丸くして感激していました。

 

★くん、秘宝を見つけたそうです。

 誕生日のケーキの上で花火が……。

料理を注文する前に金の卵が届きます。(食べられます)

 クフ王のピラミッドのサラダ。

帰りに、冠を頭に乗せてもらった★くんといっしょに

記念撮影。(お誕生祝いの子用)

お店からいただいた写真の下には

「★王」という文字が大きく書かれていました。

 

とても楽しい夏休みの思い出になりました。★くんにまた来年も来てもらいたいです♪