虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

マンガ雑誌の原稿を描いてもらいました♪

2013-03-07 21:27:33 | 虹色文庫出版局

小2の★ちゃんに近々開く予定のマンガ雑誌の編集会議向けの原稿を描いてもらいました。

「写真を撮るよ」と言うと、「描いている風でしょう?」とポーズを取ってくれた★ちゃん。

でも、それではまるで、「り」の書き順を間違ったかのよう!?

 

 

エネルギッシュで創造力溢れる★ちゃん。

勉強の休憩時間にサラサラッと6枚の原稿を仕上げてくれました。

(算数の学習もばっちりでした♪)

 

わが家の鳥さんたちがモデルのマンガです。

 

ラブちゃんに同時に「好き」と告白したカーコちゃんとチェリーちゃん。

恋のライバルとなった2羽は、「町一周のリレーー対決で、

どっちがラブちゃんを恋鳥?にしようか

争います。

 

試合当日、ラブちゃんは判定に。

 

試合は飛ぶのが得意なチェリーちゃんに決定。

でもチェリーちゃんが喜んだのも束の間、

「自分たちで人のこと

きめないで」とラブちゃんが泣きながら訴えます。

 

そして告白。

「カーコちゃんが好きなの。ずっと言えなかった」とのこと。

 

最後に二羽はラブラブのカップルに……

というストーリーでした。

 


お別れ会 と グミ作り

2013-03-07 19:26:23 | 日々思うこと 雑感

グループレッスンのお友だちと弟くんが遠方にお引っ越しすることになったので、

お別れ会を開きました。

○○会……と言うと、登場する「蚊帳」です。

子どもたちだけが蚊帳の中に入って

パーティーをしています。

蚊帳の外(といえ室内)で大人たちは飲み物と手作りのクッキーをいただきました。

★くんが、「音楽を聞かせてあげる!」と言って、

イージーチターを奏でました。

 

お別れ会用に用意していた手作りクッキーには見向きもしなかった子どもたち。

お寿司のグミとグミを手作りして遊ぶお絵かきグミランドには夢中でした。

 

お絵かきグミランドは、ねるね研究室で紹介してありますよ。

お絵かきグミランド……こういうの苦手な方もいらっしゃるでしょうが、

大人の与え方次第では、とても魅力的な知育菓子だな~と感じています。

 

大人の与え方次第……というのは、

ここでも手取り足とりして、次の指示を与え続けるのを控えて、

「やり方の説明はどこに書いてあるのかな?」と探すところから始まって、

説明の面を読んであげて、できるだけ自分で考えさせて取り組ませます。

 

水をスポイドで吸い上げて線の位置まで入れる。

赤、青、黄色の粉を指定どおりの数字の容器に投入する。

色を混ぜ合わせて、さまざまな混色を作りだす。

 

グミの型を粉末が入っている部分の底につくように設置して、

スポイドで水を1滴ずつ注ぎます。

 

最後に、水を含んだ粉末がグミになるまで

1分間待つのですが、

子どもたちに秒針が1周したら教えるように言っているので、

みんなピョンピョン跳びはねながら、時計を見つめていました。

4人で対戦できるオセロ風のゲーム、

ロリットは難しかったけど、楽しめました。


2歳児、3歳児のハンカチ遊び、工作遊び

2013-03-07 19:24:11 | 工作 ワークショップ

2歳4カ月の●ちゃんと3歳6カ月の☆ちゃんのレッスンの様子です。

どちらも、「工作の時間よ」「算数の時間よ」などと声をかけると、

はりきって椅子に腰かけて、こちらに注意を向けています。

 

☆ちゃんは、少し前までセロテープブームで、何でもかんでも

ひっつけるのが楽しくてたまりませんでした。

それが最近になって

ブームが輪ゴムに移ったそうです。

何でもかんでも輪ゴムをはめてまわっているそうです。

 

それをうかがって、

今日はハンカチと輪ゴムで

遊んでみることにしました。

折って折って折って、くるくる巻いて、輪ゴムでとめて、

いちごを乗せて、「ケーキ」のできあがり。

「バナナ」や「サンドイッチ」や「うさぎさん」も作りました。

 

 

工作では、自分でできる技術で、自由に作りたいものが

作れるようになることを大事にしています。

すべりだいが作りたい☆ちゃんに、

くるくる紙を巻いて、すべりだいにする方法を教えました。

☆ちゃんは、教室のインターホンを押したことがうれしかった様子。

そこで、「ドアのところで、ピンポーンってするやつ作ろうか?」と

誘うと、大乗り気で工作に参加しました。

 

紙を折って、お家。

ドアの部分に切り込みを入れて、フワフワした小さな丸いボールを

インターホンの代わりに貼りました。

お家のなかに、「おせんたくのひもをかけようね」と

ひもを貼り付けてあげたら、

自分でお弁当用の紙のカップをそのひもにテープでひっつけた☆ちゃん。

「それはなあに?くつした?」とたずねると、

「あかちゃんが、ねるところ」という答え。

せんたく用のひもにつらしてあったのは

ハンモックのようです。

小さな紙コップでお人形を作って、それに寝かせていました。

「上手にできたね。お姉ちゃん(☆ちゃんの姉)がいいな、いいな、遊ばせてって

いうかもしれないね」と言うと、

「遊べない」と言います。

「☆ちゃんのお人形しかないから」とのこと。

そこでもうひとつお人形を作り、ハンモックも作り足して

大満足でした。

 

 

●ちゃんは、食べることが大好き。

お家にパンの出てくるところを作って、

フラミンゴにえさをあげています。

●ちゃんは、紙のカップに丸い玉を入れながら、

「これはおさいふ」と言いながら

出し入れして遊ぶのも楽しそうでした。

 

↑10人ずつ乗せる汽車

 

 


4歳になったばかりの子たちの算数遊び

2013-03-07 18:45:46 | 算数

「7台あった車が、何台か出て行ったため、

4台残りました。

何台出て行ったのでしょう?」という問題。

7の手を作って、4台残した状態を作っても、

やっぱりまだ難しかったようです。

「5台あった車が何台か出て行って、

3台残りました」という問題。

指が残っていても、やっぱり難しかった様子。

 

それでも数ヶ月後には、急にわかるようになったりするので

不思議です。

数字のボタンを押しながら、同時に玉を打つボタンを押して、

玉をためていってます。

2歳とちょっとの弟くんには、難しいんじゃないかと思って玉を打つボタンだけ押すように

伝えたのですが、

お兄ちゃんたちと同じように

数字のボタンを押しながら、同時に玉を打つボタンを押してみせました。

しっかり観察していたんですね。

弟くんに「ごめんね」と謝らなくてはならない1コマでした。

 


結果を急ぐ子育て  最初から正解を用意している子育て 4

2013-03-07 12:53:40 | 幼児教育の基本

前回の続きです。

★くんは

自分の頭で考えて、判断して、

自発的に動いている時に、

いきいきしているし聞き分けもいいことがわかりました。

そんな時には、★くんの表情には誇らしさや達成感や向上心が浮かんでいました。

 

★くんのお母さんはつい先回りして、

★くんが次にすることを言ってしまいがちでした。

すると、★くんが自分で考えたり、自分で決めたりする部分がなくなってしまいます。

 

そのためか、★くんはお母さんが言葉を発するより先に

目についたものに飛びついていって、「ぼくは、知っているもん」「言われなくても、わかっているもん」と

証明したがっているような姿がたびたび見られました。

 

レストランの入り口で漢字のプレートを見て、戸を引いたのも、

レストランの子ども用の椅子を運ぼうとしたこともそのひとつです。

 

もし子どものそうした姿を目にしたら、

次から、

「★くんが自分で考えて判断する機会を奪わないように

声かけに注意しよう」とか、

「自分で考えてやりとげた、と思えるような体験をたくさんさせてあげよう」

と、身近な大人は

接し方を調整する必要があるはずです。

 

最近になって、★くんのお母さんも、「こんなにも自分でやりたかったのか」と

気づくことが何度もあったそうです。

とはいえ、★くんのお母さんの対応は、「★くんにやらせはするけれど、考えさせはしない」

か、

「全て★くんの思うようにさせて、ちょっと触っては飽きているような遊び方をしている時も、

離れたところから見ているだけ。(放任しすぎて、精神面で満足させない)」

かの両極端に陥っていました。

 

★くんの知的な力を信頼し、

★くんの想像力がより広がるように会話し、

好奇心がこれから起こることを予測したり、なぜなのか推理したりする

頭脳活動を楽しめるように、

言葉を交わしながら

心を響かせあったりすることがあまりに少ないのです。

 

また誇りや達成感や向上心を味わえる機会を増やし、

それを言葉でも認めていくことで、

「できるだけきちんと振舞いたい」というお兄ちゃんになりたい

という憧れを育てていくこともほとんどありませんでした。

 

もちろん、今すぐ、それらが全てできなくちゃならない、ということはないのです。

ただ、身体をケアする赤ちゃん時期の子育てから、

知恵と心を育んでいく幼児期の子育てへとゆっくりでも変化させていくことが

大事なのです。

 

★くんのお母さんは、★くんが母親よりも、母親以外の大人の言うことをよく聞くことから、

何か学ばせるなら、習い事をさせた方が身に着きやすいのではないか、

と考えておられました。

 

習い事をすること自体は★くんに合っているのかもしれないし、効果があるのかもしれません。

 

でも、今、★くんの言動から伝わってくるものを感受して、★くんにどうフィードバックを返していくのか

ということを思うと、

それは結果を急ぎすぎているようでもありました。

 

★くんは、★くんのお母さんに伝えたいこと、わかってほしいことがあるはずですから。

また、お母さんとのより今の★くんに適した関係作りを

すっ飛ばして、いくら習い事の先生といい関係ができても、

★くんは満足しないように思えたのです。

 

「★くんがお母さんの指示に従うこと、聞き分けがいいこと、困った行動をしないこと」を

正解としてしまうと、

誰か子どもをしつけて教育するのが上手な人に、

★くんのそうした困った面を修正してもらい、★くんさえお母さんの思うよい子になれば

いいことになります。

お母さんの★くんへの対応は、赤ちゃん時代のままで、

★くんの思考力を奪うものであったり、★くんの自立を妨げるものであっても

いいことになってしまうのです。

 

でも、それだとせっかく★くんの方から投げかけられている

お母さんへのダメ出し……

つまり、「もうちょっとぼくに自分でやらせてよ」「お母さんが思ってるよりぼくはもっとすごいことができるんだよ」

という気持ちや、

「お母さんといっしょに、想像したり、推理したり、理由を考えたり、他人の気持ちを思いやったり、

アイデアを思いついたり、あれこれ思い出したりしたいなぁ」と精神的な生活の向上を求める願いが

そのままになってしまうのではないでしょうか。

★くんの認めてもらいたい気持ちは習い事の先生にも満たしてもらえるし、

そうするといい子に振舞えて、そこで知力もアップするかもしれません。

でも、★くんが一番に認めて欲しいのは、習い事の先生ではなく、お母さんでしょうし、

よい関係を築いていきたいのも、やっぱりお母さんなのでしょうから。