「甘えが足りない」という状況は
親御さんが子どもを心から愛していても起こるし、たっぷり抱っこしていても起こるし、
いつも優しく接していても起こるな~と感じています。
次のような場合は、子どもの側が求めていなくても、
「甘え不足」にならないように注意する必要があると思っています。
また子どもに過剰な期待をかけることは、ありのままのその子を否定することにも
なっていることに気づくことが大切です。
子どもが情緒面で過敏な子で、
大人の期待を先取りしやすい場合。
自分の要求をのみ込んでしまいがちな
内気な子の場合。恥ずかしがり屋。
同じ月齢の子らより発達がよかったり、聞き分けがよかったりする場合。
弟や妹が生まれた後で、お兄ちゃんお姉ちゃんの役割をきちんとこなしたりしていたり、
きょうだいにハンディーキャップのある子がいて、
心の面でも行動の面でも親を助けて、なおかつ何でもよくできる子である場合。
親御さんが学習に対するコンプレックスを持っていて、
子どもに過剰に「できること」を期待している場合。
親御さんが子どものミスやネガティブな行動にいちいち過剰に反応していしまう場合。
(「過剰な期待をかける」ということは、2歳の子にお友だちと仲良く遊ぶことを望んだり、
3歳の子に習い事で意欲的に参加する姿を望んだり、4歳の子に下の子にいつも優しくて、
親が忙しい時には下の子のめんどうを見てくれることを望んだりすることです。
また幼児に対して、教えたことや習わせたことを、飽きずに練習し、しっかりできるようになる
ことを望むことです。上手に絵を描いたり、上手に文字を書いたり、上手に楽器を演奏したり、
ていねいに物事をしたりすることを、その子の気質を十分理解したり、
自然にその子がやりたくなったり、できるようになるのを待たずに
望むことです。)
「どうして甘えが足りなくなることと、
子どもがおりこうだったり、親がいろんなことができるように期待したりすることと
関係があるの?」
と疑問に感じるかもしれませんね。
そのことについては次回にもう少しくわしく説明しますね。