工作で花火を作りました。
4,5歳児さんたちのグループでキャンプファイヤーごっこをしていたのです。焚き火をして、釣りをして、
食事をして遊んだ後で、「花火をしなくちゃ」と言いだした子がいたのです。
銀色の折り紙を細く切ってストローに貼りました。
部屋を暗くして、プッシュライトを当てるとチカチカ光ります。
右脳と左脳の知能ドリルから問題を出したところ、
すっかりはまったおふたりさん。「もっと問題出して!」と繰り返していました。
「トンネルをくぐると、赤い4の目のサイコロが黒い3の目のサイコロに変化するとき、
赤い5の目のサイコロはどんな風に変化するか」
「てんびんで1本のバナナと2個のイチゴがつりあう時、3本のバナナと5個のイチゴだとどちらに
かたむくか」といった問題。
なかなか手ごわい問題なのに、ふたりともよく解けていました。
4歳の☆ちゃんは、推理することと考えることがとにかく好きな子で、
間違えた時は、指を折って確認してみたり、物を使って
いろいろ試してみたりして納得するまで理由を考えています。
同じく4歳の●ちゃんは、思考で答えを導き出すというより、
普段から遊びの世界で秩序を作りだしたり、少しずつ数を変えて観察したりすることが好きな
性質によって蓄積したものがあって、それによって解いているようです。
ふたりが熱心に問題を解いていると、
ごっこ遊びをしていた★ちゃんも□ちゃんも解きたがりました。
このグループの子たちも遊びの時間と
集中して学ぶ時間のリズムができはじめています。
最後に、幼児にこうした知能ドリルをさせるときに
気をつけていることをお話しますね。
知能ドリルは子どもの能力を測るためにしているのではなくて、
子どもに脳の使い方や集中の仕方のコツを学んでもらう目的でしています。
そのため子どもが問題を間違えた瞬間、最も意欲と集中力が高まるような
対応と声かけをしています。
それには、間違えた時に、「間違えた」「恥ずかしい」「失敗した」と自意識過剰になるのではなく、
「どうしてかな?」「知りたい!」「この部分に気をつければいいんだな」
解き方への好奇心に注意が行くようにしているのです。
子どもが間違える問題というのは、その子にとって
解きごたえのある解く価値のある問題です。
子どもが間違えたことにがっかりしたり、恥をかかせたり、わざわざ評価して
自分のミスに注意を向けたりせずに、
間違えるような問題に出会えたことをいっしょに喜んで
「どうしたら解けるんだろう?」と正しい答えに向かう思考を子どもとともに楽しむようにすると
どの子も考えることを心から愛するようになってきますよ。