虹色教室の人気ゲームベスト5に
常にランクインしている 『うちのタマ知りませんか?ゲーム』!
「段ボール箱に捨てられたタマを探しに行く」という
何だか昭和の香りがするゲームです。
(今は廃盤で手に入らない模様)
年中さんと年長さんの女の子たちが夢中になって遊んでいます。↓
空き地に捨てられた4つの段ボールは、右回りに移動したり、左回りに移動したり
するので、どの箱にタマが入っているのか推理するのは、
とても難しいのです。
お友だちの表情から、
ウソをついているかどうか読みとるのも難しい……。
子どもが夢中になれる推理ゲームは日本のものはほとんど廃盤になっている
ようですが、ドイツ製のゲームなら良質のものが
いろいろありますよ。カードゲーム類もルールが凝っていて楽しいです)
教室の親御さんから、
学童にゲームを持って行って遊んでいるという話をうかがいました。
家で遊ばなくなったゲームを学童やいきいき活動の場に提供すると、
子どもたちがもっとゲームを楽しむことができるかもしれませんね。
↑この日作ったのは
砂鉄がおひげや髪の毛になるおもちゃ。
の続きです。
先日、年中さんの★くんとわたしとの間でこんな出来事がありました。
初めて会ったころの★くんは警戒心が強くて、
終始、他人をいっさい寄せ付けない態度を取り続けていました。
「○○で遊ぶ?」と声をかけるだけでもパニックを起こすような状態で、
ようやく遊びが成り立ったのは背の高い段ボールの穴ごしにビー玉を行き来させること
だけでした。
その後のレッスンでも、
声をかけても聞こえていないかのような反応で、
2時間のうち、ほんの数回、★くんがチラッとこちらに視線を向けたことでも、
★くんとの関わりが進歩したことを感じた時もありました。
それが、レッスンの回数を重ねるうちに、★くんとわたしは次第に親しくなりました。
といっても、★くんは一方的に自分の世界で好きなように遊ぶだけで、
わたしがその遊びに加わろうとすると、突然、強い警戒心をあらわにすることもよくありました。
そのうち、次のような流れで★くんとわたしの関わりはゆっくり変化してきました。
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★くんが自分流にする遊びに、★くんの指示通りにわたしが参加するのならOK
↓
★くんが自己流でする遊びに参加してさえいれば、多少こちらでアレンジしてもOK
↓
わたしから誘う遊びも、1分くらいならする時もある
↓
工作やごっこ遊びでは、わたしが誘う遊びも少しはする
↓
わたしとする遊びが楽しくなって、「遊ぼう、遊ぼう」と積極的に誘うようになる
↓
わたしに強い信頼を寄せてくれるようになり、やりたくないことや初めてすること、お勉強なども、
こちらが誘うとする
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↑★くんとのお勉強の様子です。
最初の頃は、無表情のこわばった顔で教室に入っていた★くんですが、
最近は、ニコニコと満面の笑みを振りまいて教室に入ってきます。
今回のレッスンで、★くんは初めてチャレンジした算数や文字の学習や
就学のための基本動作の練習も積極的に取り組んでいました。
そうした学習の前にしていた遊びでも、わたしの誘いかけに
素直に応じて、心から楽しそうに遊んでいました。
でも、そうした★くんの態度は、
★くんにするとすごく無理をしているはずで、
表面的には笑顔で楽しそうにやっていても、
ここまで相手の側に合わせてしまっているということで、
自分を失ったような不安感にとらわれていたんじゃないかと思います。
その直後に、ちょっとテンションが上がってニコニコしながら、
教室のプラズマ光が出てくる実験用のおもちゃに乗ろうとする★くんに、
「★くん、それは危ない、乗っちゃダメ」と注意したとたん、
急に半泣きになって、激しく怒り出し、わたしを何度か叩きにきました。
その荒れっぷりを見て、[こんなに★くんのテンションが上がっていたのも、
★くんがちょっとがんばりすぎたからだろうな」
「相手に合わせていくことは、★くんにとっては強い不安を伴っていたんだろうな」
と感じました。
荒れている★くんの不安な気持ちをそっと鎮めてあげていると、
落ち着いてきた★くんは、
今度はわたしの膝に座って、甘えた様子で遊びはじめました。
緊張が強い子の場合、怒りを表現した後で、仲良くなることがあるものです。
相手との間にあった厚い壁のようなものがなくなることも多いです。
★くんにしても、それまでは笑っている間も、
どこか作り笑いでもしているような表面的にこちらに合わせているような
緊張感があったのですが、こちらに怒りをぶつけた後から、
すっかりこちらに気を許している様子で、
自分から甘えてきて、リラックスして遊んでいました。
だからといって、他人を叩くのを黙って許していいわけではないのでしょうが、
その場面だけを切り抜いて、道徳的に良いとか悪いとかだけ教えるのでは
問題をこじらすだけではないでしょうか。
それまで心がたどってきた道を大きな視野で眺めながら、
その子の気持ちをしっかり受け止める必要を感じています。