虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

滋賀の工作ワークショップ (子どもたちにすごい人気だった作品) 2

2010-12-07 08:55:58 | 工作 ワークショップ


どこまでも接続された発砲トレイや空き箱やトイレットペーパーの芯……。

「これは、何ですか?」と作者の男の子にたずねると、
「地下駐車場!」という答え。
すると、たちまち、見学に集まっていた子どもたちから
「地下駐車場……!!」「あぁー!」「わぁー!」「すごい」と、
あまりの感動にため息……というリアクションが……!

こういう作品、大人には良さがいまいちわからないし、
自宅でわが子が作ったときには、ゴミなのか作品なのか判別に頭を抱えるところでしょうが……
子どもたちの心を揺さぶって、大いに創作意欲を刺激する作品なのですよ。

ミニカーを持って参加してくれていた方に、ミニカーをお借りして、
「地下駐車場に車を入れてみたい人?」とたずねると、
案の定、「はい」「はい」と、すごい人気です。
「自分も地下駐車場が作れそうだと思う子?」「作ってみたい子?」
とたずねると、「はーい」「はーい」と伸びまでして、手を挙げてました。
(みんな、作る気満々です。)

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滋賀のワークショップを終えて、残った材料の整理をしていたら、
いつもなら足りなくて困るくらいのモールやスパンコールや磁石が
たくさん余っていました。
滋賀県は、まだ自然がたくさん残っていて、おもちゃや物がなくても、遊ぶことが上手な子も多いというお話をうかがっていました。
都会の子たちは、きれいで珍しい素材に刺激されて、「作ってみようかな?」という気持ちになることが多いのですが、自然が多い地区の子たちは、
手にしているものが何でも、アイデアと工夫で作品に変えてしまう姿が見られます。

ワークショップで集まった滋賀っ子たちは、
人と関わること、私の説明を聞いて学ぶこと、算数遊びでみんなの前で発表すること、自分の発想で、素朴ですばらしい作品を作り出すこと、
お友だちと協力し合い、作品を貸し合い楽しく遊ぶことなどが、
とても上手でした。

写真に残る作品としては、微笑ましいような子どもらしい素朴なものが多かったのですが、子どものキラキラした目、意欲、
人と関わるときの喜びに満ちた表情などは、
ずっと参加者の記憶に刻まれるだろうと思えるものでした。