虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

障害のある子とゲーム

2007-07-15 23:17:10 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
上の写真は知的障害のあるLちゃんが大好きな
世界一周ゲームです。
Lちゃんは小学3年生。
でも知的障害があるため 知能は3歳くらいです。

はじめて教室にきた小学2年生の時に
3ピースの動物パズルを合わせること
3以上の数を数えること
犬、猫、きりん、といった基本的な動物の名前
を言うことができませんでした。
ニコニコ人なつっこく笑うものの
どんな簡単そうなゲームにも遊びにも
興味をみせませんでした。

そんなLちゃんがゲーム好きになるきっかけとなったのが
この世界一周ゲームです。
本来のルールは難しいので
変わりばんこにコマを動かしては
「グルメですか? イベントですか? ショッピングですか?」
とたずねて 自分の選んだカードをもらうという
簡単なルールに変更しました。
さいごに集めたカードをいっしょに数えます。

Lちゃんは 外食したり 買い物したり
 お出かけしたり
するのが 大好きなんです。
カードを選ぶ時、ほんとにうれしそうな顔をします。

そうして積極的な態度が少しずつでてきたLちゃんは
かけざんや音読にもチャレンジするように
なりました。

遊びの力はすごいなぁ と改めて実感しました。








算数が得意になるままごと遊び

2007-07-15 10:27:20 | 算数

おままごとは虹色教室の定番の遊びです。

子どもたちには おままごとを通して
お金のやりとり 
重さの量り方
図形 
物の分け方(分数 割り算)
などが身につくように工夫しています。

算数が得意になるままごと環境の整え方の一部を紹介します

☆お金 

100円ショップに売っているトランプ遊び用のカラーチップや丸い木切れなど お金らしく見えるものなら何でもOK
おおまかな目安として
2,3歳児なら 「はい、どうぞ」「おつりです。」と渡しあうだけ。
4歳児には チップはどれも1円として
数えてやりとりできるようにします。
5,6歳児とは いっしょに1円 10円 100円を堅い紙で
作って 遊びます。
数の理解には個人差があるので
その子が楽しめるレベルに道具や遊びを整えることが
大切です。

☆重さ

100円ショップのものでいいので
「量り」をままごと道具に加えます。
遊びの中で
おもちゃを乗せて
「はい、100グラムです。」などと
量っているまねごとをするだけで
重さはグラムという単位の感覚が育ちます。

虹色教室に来ている年長さんのTくんは
この量りを使って
「100グラムぴったり遊び」をして
遊んでいます。
2人でお互いに自分で選んだおもちゃを
量りに乗せてみて
100グラムに近い人が勝ちです。
この遊び 今 Tくんのマイブーム。
おかげで 112グラムなんて数も読めるようになりました。