※かなり前の記事なので、再アップしようとすると表示がおかしくなってしまいます。見苦しい記事でごめんなさい。
虹色教室にはさまざまな種類のたくさんのおもちゃがあります。
そのひとつひとつのおもちゃについて、「遊んだらそれでおしまい」「ちょっと遊んだら飽きちゃった」という結果で終わらないようにいろいろな工夫を凝らしています。
今回は、教室でどんな工夫を凝らしているのか書いていこうと思います。
<工夫 その1>
おもちゃで遊んで興味を持ったら、易しいシンプルな作り方でそのおもちゃを工作で作り、その原理がわかるようにしています。
「どんな形をしているのか。どんな仕組みで動いているのか。
そっくりに作るにはどうすればいいのか。どんな素材を使えばいいか。
うまくいかない時にはどうやって解決するのか」
おもちゃをよく観察して、身近にある材料で再現しています。
子どもが興味を持つものはさまざまです。先日もこんなことがありました。
工作タイムになっても、「警察署のドールハウスで遊びたい」と言っている子がいたので、「それなら警察署を作ってみる?」とたずねると、こっくりしました。
といっても、それほど大がかりなものを作るわけではなく、本人がこだわっていたスライドさせて開け閉めする牢屋のドア部分を再現すると満足していました。
今でこそ教室には多種多様のおもちゃがそろっていますが、わが子が幼い時はほとんどおもちゃらしいおもちゃは家に置いていませんでした。
その代わり、今と同じように、デパートのおもちゃ売り場で見かけたおもちゃが面白そうならそれを手作りし、(なんちゃって手作りで、適当な出来上がりです)
いっしょに遊園地等に出かけた後は、子どもたちが自ら遊んできたアトラクションを紙で再現して遊んでいました。
そのためおもちゃはなかったけれど、世界中のありとあらゆるボードゲームやおもちゃで遊んだなぁ~という懐かしい思い出があります。
おもちゃを選ぶ時、質の良いおもちゃか、安価なおもちゃか、たくさんある方がいいのか、少なくていいのか、迷うことと思います。
話の途中ですが、おもちゃ選びについて書いた過去記事を貼らせていただきます。
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<子どもに合わせたおもちゃ選び>
おもちゃを選ぶとき、木製などの質の高いものを与えなければならないか…というと必ずしもそうではないと思います。
子どものタイプによって、おもちゃの質より遊び方や自由度が大切で、100円グッズや紙があれば十分…という子もいるのです。
うちの子たちもそうでしたし、特に息子は、紙とえんぴつとハサミさえあれば満足している子でした。
教室の2~3歳の子にもこうした子はいて、おもちゃの扱いは少し雑なのですが、自分のこしらえた工作物は、宝物のように大切にしています。
目で見るものより、想像したことや見立てたこと、アイデアやルールに惹かれるようです。
前回紹介した質のよいおもちゃにじっくり取り組むことも、材質よりもその背後にある想像の世界に遊ぶこともどちらも優劣つけがたいことです。
どちらが良いかでなく、子どもの個性と気質と学び方によっておもちゃ選びのポイントはずいぶん変ってくると思います。
お金のかかり具合も、雲泥の差ですが…。その
感覚が優れていてクオリティーの高い材質やデザインのものに惹かれる子は、1歳、2歳の子でも、ヨーロッパ製の木でできた教具を
何度も何度もやりたがったりするのです。
その繰り返しのなかで、ほんの少しのペグの高低や、木製ビーズの形のちがいを見分けるようになります。
まるで指先に目がついているようで、そうした子の遊ぶ姿を眺めていると、いつも、強い感動を覚えます。
そうした子は、遊ぶごとに数学的な感性が高まっていくようです。遊びながら科学の法則を学び取っていきます。
(幼児は幼いほど材質の違いに敏感なので、まだ自分で選べないような小さな子に知育玩具を買い与えるときは、できればプラスチックではなく、材質もデザインも色の配色も優れたものを選ぶ方が良いように思ってます)
一方、おもちゃの材質ではなく、目に見えない価値に惹かれる子には、おもちゃを与えるより、道具やアイデア(博物館や人形劇、工作物の展示会などに連れて行ったり、
作品集やカタログなどをたくさん身近においておく)や自由な時間や手助けや褒め言葉、いっしょに遊びに付き合ってあげることなどが大切だと感じています。
お金がかからない分、労力や配慮はたくさん必要です
写真は小学生の頃、息子が手作りしていたゲーム類(モノポリーらしい)の一部です。ゲーム好きなので、人生ゲームとかモノポリーなどを気の遠くなるようなエネルギーを注ぎ込んで作っていました。
何百枚というカードの全てに、従来のゲームを参考にしながら…
自分で考えたさまざまなアイデアを盛り込んで書き込みをしているのです。
息子にとっては、おもちゃの質よりも自分の頭のなかのアイデアと作る過程に魅力があったのだと思います。
おもちゃの与え方について考えさせられるこんな話があります。
17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞し、テレビ番組の『ウゴウゴルーガ』や音と光を奏でる楽器『TENORIーON』などを手がけ、絵本の『100かいだてのいえ』の作者でもある岩井俊男氏の子どもの頃のお話です。
あるとき、母親から「もうおもちゃは買いません」と言われたのだそうです。かわりに工作の道具や材料を与えられたことから
ものづくりに目覚めたのだそうです。
高価なおもちゃを買うもよし…。おもちゃを与えないもよし…。
どちらにしても想像力と創造性に満たされた家庭内の空気が大切なのでしょうね。
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<工夫 その2>
ひとつのおもちゃでいろいろな遊び方を考えます。
たとえば、↓のリンクは「くもんのキューブ積み木」というおもちゃを使った遊び方の工夫です。
遊びだけでなく、小学校受験問題や小学生の算数の教具などにも活用しています。
★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 1
★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 2
★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 3
★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 4
このようにどんなおもちゃもいろいろな使い方をして遊んでいると、子どもの思考力や発想する力が高まってきます。
また、「新しいおもちゃがほしい」と思った時に、お家にすでにあるおもちゃに少し手を加えたら、その遊びができることがよくあります。
例として、「豪華なドミノ」がほしかった場合、レンガ積み木とブロックを使って遊んだ時の様子と、「カナヤック」のゲームを、「生き残りゲーム」を使って遊んだ時の様子を紹介します。
ドミノは楽しく遊びながら、数に強くなったり、指先の巧緻性が高まったりするよいおもちゃです。
おうちにあるドミノをさまざまな仕掛けのある豪華な…??ドミノにする方法を紹介します。
デュプロで作る段差です。
台になるブロックを写真のように少しずつずらすことで、安定した台ができます。
小さいサイズのブロックだとだとさらに細かいしかけも作れると思います。
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ハバ社のイヌイットの魚釣りをモチーフにした
☆「カヤナック」とうゲームがあります。
以前、おもちゃコレクターの方から、教室にお借りしていたのですが、とても魅力的で子どもたちが大喜びで遊びました。
ただこのゲーム、つり竿が大きくて、先がとがっているので、つい夢中になって他の子のしているのを覗き込もうとしたり、つり竿を振り回したりすると危険なので、ヒヤヒヤ……。
それと、魚の代わりの金属の玉が、あまりに小さいので、遊んでいるうちに無くしやすいという難点もありました。
そこで、生き残りゲームの盤とジオマグの磁石を使って、このゲームを再現。
イヌイットの世界の素朴な美しさはほぼ皆無……ですが、子どもたちには大盛況でした。
100円ショップで売っている「ジオマグもどき」と、お家の空き箱でも楽しく遊べるので、おすすめです。
魚釣りの竿にジオマグの棒を使うと、かなり短い状態で遊べる上、長い竿として使っているときも、磁石でついているので、危なくありません。
幼い子の魚釣り遊びにぴったりだと思いました。
子どもは魚釣り遊びが大好きですが、おもちゃのつり竿は転んだり取り合うと危険なので、安易に渡せないですから。
また、釣ったとき、金属の玉が磁石に引っ付いてくるのを、子どもは喜んで数えます。
「落ちそうで、落ちない……」のって、ドキドキして面白いですよね。
生き残りゲームでカヤナック遊びをする場合、金属の玉を穴の中に落として、仕掛けておき、(くぼみがあるので、きちんとおさまります)自分の番のときに、レバーを動かして、魚を探しつつ魚釣りを楽しみます。
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<工夫 3>
まだその遊びをするのは難しい月齢の時には、ルールを「赤ちゃん向け」「幼児向け」に変えて、子どもが楽しめるレベルにしています。