月組「応天の門」「Deep Sea -海神たちのカルナバル-」

2023-02-07 21:57:16 | TAKARAZUKA
いやいやいやいやいやいや、めちゃくちゃええやんかいさー!?

さすが月組、新作に強い!

お芝居もショーもこれぞ宝塚的な!宝塚を観ました感があった。

レイコちゃん、ちなつ様、海ちゃんのポスターがあまりにも美しさと怪しさを兼ね備えたアングラ要素があるヴィジュアルだったけども、実際のお化粧も美しさと怪しさを兼ね備えたヴィジュアルだった。

レイコちゃんもちなつ様もヴィジュアル系男子的な化粧は違和感なかったが、オダチンのお化粧が…男?女?どっち??と思って観ていたが、役柄的にジェンダーフリー的な要素があったのであのお化粧になったと推察。

結果的にはめちゃくちゃ怪し美しくて良かった!

ストーリーも、原作があるといえども、めちゃくちゃメッセージ性や哲学があって、ぶっちゃけ泣けた。

田渕先生、なかなかやるやん!?←何目線や!

m(__)m

真面目要素とコメディー要素のどちらもあって、芝居の月組ならではのクオリティーの高さがあった。

これまたぶっちゃけ、レイコちゃんの道真は、最近のスキャンダルを逆手に取った人物像ではあったが、メッセージ性としてはめちゃくちゃ良かった。

そう、生徒たちには罪はない。舞台を観たら分かるように生徒たちは一生懸命頑張ってるんだから、純粋に生徒たちを応援すればいいだけのこと。

火のない所に煙は立たぬとは言うが、実際は、蟻さんのような小さなことを誰かが象さんのように大きく膨らませているに過ぎないと思う。

現実問題として、ファンは生徒を信じているが、悲しいことに、宝塚に興味ない部外者は記事を鵜呑みにしてしまう。

それはさておき、原作ありきの作品ではあるのかもしれないが、まるで生徒に当て書きしたかのように見事に役にハマっていて、改めて初演の強みを感じた。

やはり、再演ものだと、次の再演に繋げるクオリティーが必要になってくるし、観客も(特にワタクシ)過去のイメージに囚われて観てしまうから演者も演出家も大変。

その点、新作は、原作があるとそのイメージに囚われてしまうが、比較的シガラミがない分自由に創造できる強みがある。

そういった意味でも、今作は脚本も演出も生徒も良かった!

っていうか、海坊主?を演じた生徒誰???めちゃくちゃ男やん!!男にしか見えん!めちゃくちゃ芸達者!

雪組の盲目の元宦官を演じた生徒も、専科さんじゃないのに芸達者だったし、

いやいやいやいやいやいやいやいや、

やはり、組子に芸達者な生徒が1人でもいるだけで作品のクオリティーが上がる!

台詞はないのに海坊主さんの存在感に目を奪われてしまったが、

レイコちゃんの道真のクソ真面目さ、ちなつ様の女好きの色気さ、海ちゃんの姐御肌気質、オダチンの悪役、と書いてしまったら単純だけども、それぞれに各々の闇があり、人間の深みを巧く演じられてました。

この公演で卒業されるルーさんもさすがな貫禄!

からんちゃんなんて、年齢不詳過ぎ!

ユウキちゃんは、高子の子供時代を演じていて、ちなつ業平様の回想シーンに登場するだけですが、平安時代の位の高い子女を健気に演じられていてめちゃくちゃ良かった!

ぶっちゃけ、どの生徒もオペラが外せないくらいお芝居が上手かった。残念なことに生徒の名前が分からないのが悲しい…。

ショーは、久々の黒塗りラテン。

いやいやいやいやいやいやいやいや、フィナーレ以外は知らない曲ばかりでしたが、やはり、ラテンものは良い!

ラテンものならではの衣装とオラオラ系な見せ方も堪らんわ!(笑)

今が冬であることを忘れさせる熱気がありました。

基本、ワタクシ、ショー苦手ですがこれは通える。ただしチケットないけど…。

お芝居もショーもめちゃくちゃオススメできる。

そうそう、ちなつ様のセンター分けの髪型を見て、恋人たちの肖像が観たくなった。もちろんちなつ様はシメさんが演じたクリストフ2世。ルートヴィッヒです。

やっぱさ、レイコちゃんでネッシーさんの役を観たいんよね~!

海ちゃんのゾフィー、オダチンのヴィクトール、完璧な布陣やと思う。

ただ、太田先生の作品だから再演は難しいのかな?

太田先生の作品、めっちゃ良い作品が多いから再演してほしい!

「冬の嵐」「二都物語」「シチリアの風」は超激萌え!

追記:宙組新トップコンビ決定しましたね。

キキちゃん、さくらちゃん、おめでとうございます!

キキちゃんには、是非ともバトラーを演じてほしい!