「UPSIDEdown」

2013-09-17 23:47:19 | 映画
タイトル、私なりに演出してみました(笑)

作品的には嫌いではない。「ムーラン・ルージュ」を思い出す雰囲気があって、実は結構泣けた(笑)ただ、ラブストーリーとしてはピュアさがあって悪くなかったけど、二重引力の演出がイマイチだった…。

ストーリー的には、愛は地球を救うじゃないけど、愛は相対する惑星をも隔たりをなくす…みたいな感じは良かったです。「ロミジュリ」の世界観にも似ていてそれはそれで良かった。

主人公二人の名前が、“アダム”と、イヴでなく“エデン”なのかがラストで分かる内容で、まさに旧約聖書の創世記の始まりまでを描いたようなそんな内容にも思えました。

ただ、脚本演出的に、主人公二人が“賢者の山”にいるシーンは上手に引力の法則に従った演出だったので映像的にも綺麗で良かったんですが、それ以外の場面が引力の法則に明らかに矛盾していると分かる演出になってしまっていて、せっかく主人公二人に感情移入していたのにそれを邪魔する要因にもなってしまったのが残念でなりませんでした。あまりにも不必要に引力や重力に意識し過ぎやったと思う。

映像的には、その重力や引力が見所なのは分かるけど、明らかに矛盾だと気付かせる要因となるものは排除して欲しかった。

ネタバレにならないから書きますが、内臓はどうやねん?ってツッコミたくなった。内臓は引力や重力に従ってないのは明らかにおかしいやろ!って思う演出だったので、ついつい冷めてしまうんですよね…。

ついでに書くと、双子惑星と言いながら、同じ人間同士のように見えても、地球人と宇宙人くらい全く別の人間同士の設定にもそもそも無理があったのかもしれない。ま、そうでないと映像的に面白味に欠けるけど、矛盾があるのはね…。

恋愛というのはそれだけで十分引力の法則に従っているんだけど、お互い実生活上の重力が邪魔して普通の恋愛ができない。それが映像的には面白味なんだけど、脚本的にも明らかな矛盾や説得力に欠けるものがあって、同じ過ちを犯そうとする二人にもイラッときたりで、強引で綿密さのない展開が本当に残念だった。ファンタジーならとことんファンタジーで攻めないとアカンで。現実的要素は極力避けないとね…。

発想は非常に面白いんですが、明らかにこの世では映画のような二重引力は未来においても存在しないって証明する結果になってしまったと思います。ファンタジー作品を創るなら、ひょっとしたら未来にも起きるかも…と想像させるくらいのものがないとね…。と私は思います。ま、基本私はファンタジー作品は苦手ですが…。大人向けなら別ですが…。

エデンを演じたキルスティン・ダンストが「メランコリア」の時も思ったけど、非常にキュートで良かったです。かつて「スパイダーマン」の時は残念な存在だったのに、全く映像の邪魔にならない綺麗さがあってエデン役にピッタリでした。

アダムを演じたジム・スタージェスも、実年齢を疑いたくなるくらいピュアな青年像を作り上げていて、それこそ「ムーラン・~」のユアンを思い出すくらいの好青年ぶりでした。

発想・映像・ヴィジュアル・ラストは本当に良かったのに、ホンマ膨らませ方がイマイチやったな…。じゃあ、何処で泣いてん?って突っ込まれそうですが、それはまさに主人公二人のピュアさにです(笑)実はそれだけじゃなく、脚本はイマイチでも描こうする世界観はやはり泣けるものはありましたね。

今日のまとめ:なんか、同じことばかり書いてすみませんm(__)m

二重引力じゃなく、パラレルワールドとして描いた方が良かったかもね…。「宇宙戦艦ヤマト」じゃないけど、もう一つ地球があるみたいな…。それだとありきたりやな(笑)ま、双子惑星というのがキーワードやからね…。

追記:取って付けたこと書いて申し訳ないですが…、

先日の台風被害に遭われた多くの方々にお見舞い申し上げます。京都の観光地嵐山があんなことになるなんて信じられません。

台風や津波、集中豪雨に限らず、日本で竜巻なんて近年の自然災害の怖さを改めて思い知らされてます。

私が若い頃は台風三十号近くのたくさんの台風が何回かあったのを覚えてます。その頃に比べたら台風の数は少ないですが、あまりの異常気象に驚きが隠せません。いくら温暖化のせいだといえども、私はこれはなんらかの日本の未来に対する警告に思えてなりません。どうか自然を自然のままに、これ以上もう破壊などの自然に歯向かう行為だけはやめてもらいたいです。意味不明なこと書いてすみませんm(__)m