学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

当てずっぽう

2021-03-09 16:50:54 | 日記
S不動産の宅地建物取引担当者の名前が印刷されたチラシは毎日三度、朝、昼、夕方の頻度で我が家の郵便受けに投入される。僕の家を集中攻撃(?)しているのかと思えばそうではなくて、3人のアルバイトの人がいてチラシを配布していて、僕の住む地域の周辺の家に一軒一軒チラシを投入しているのだ。驚くべき執念というか努力で天候を問わずすでに3年は続いている。ときには苛立ちを覚えることもあるし、呆気にとられて諦めの心境になる時もある。これこそ執念だ!アルバイトの人への支払いや印刷代などを考えるとどれだけの経費を投入しているのだろうか。とにかく一件の取引での利益が相当なものなのだろうと余計なことまで考えてしまう。
故事ことわざ辞典を調べてみると「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」「闇夜に鉄砲」など同種のものがいくつか列挙されていて、いずれも盲滅法(めくらめっぽう)にとにかく当てずっぽうの手当たり次第、誰かがどこかで手を挙げるのを待つという戦法だ。「下手な鍛冶屋も一度は名剣」というものもあって下手な鍛冶屋が場数を踏んで金属を打つことで偶然、名剣を作り出す事もありうる、というような意味のものもある。焦点や目標を定めず当てずっぽうの行動という意味に取れるが、僕としてはそれでも努力はしないよりはするほうが良い。努力の賜物は必ずある、などとこの不動産屋さんを肯定的にとってあげたい気がする時すらある。とはいえ、僕は家を買ったり、売ったりする気は全くないので、やっぱり少々の焦燥感を覚えることが増えてきた。
「花粉症」の季節がやってきて、花粉を風任せで手当たりしだい撒き散らしてどこかでうまく受粉して種の保存を図る杉や松などは風媒花(ふうばいか)と呼ぶということを学んだ。受粉の機会を確保するために水を利用する水媒花、鳥を利用する鳥媒花、蜂など虫を利用するのが虫媒花。チラシを利用して受益を期待する人は「チラ媒師」手にする利益は「チラ媒給」な〜んて言ったりして(?)「あ〜明るく陽気にいきましょう〜♪」“ウクレレ漫談ぴろき”さんのように。


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