学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

「三寒四温」で右往左往

2022-03-22 16:02:19 | 日記
 奈良の東大寺二月堂のお水取りもコロナに影響されながらも終わっていよいよ春が、と衣替えをした途端にまた冬に逆戻り。葉書などでよく使われる「三寒四温の今日この頃お元気でお過ごしですか」と言う出だし文、使い方は大丈夫なのだろうか。というのはこれは冬に使われる晩冬の季語で寒い日が二、三日続くとそのお見舞いに使っていた言葉だという。お水取りも終わって今はもう春、僕も三寒四温という言葉をあまり深く知らないで使っている節があり少し反省。とはいえ三日ほど寒い日が続けば暖かい日が四日ほど続くという気温の繰り返しを言うわけだから日本の今の気候に使いやすい表現だ。出所は中国北部や朝鮮の冬に見られる現象だという。
 春分の日や秋分の日を境に暑さ寒さが和らいで過ごしやすくなると言う日本の諺 “暑さ寒さも彼岸まで” を信じてお彼岸の墓参りも済ませたが一向に暖かくなる気配がない。確かに春の天候も秋同様に気まぐれで“春に三日の晴れなし”なんて言葉もある。さて今年の春はどのように推移するのだろうか。江戸の俳人大島蓼太(りょうた)が詠んだように「世の中は三日見ぬ間の桜かな」の通り、気が付けば咲いていた散っていたと大騒ぎする桜の開花はどうなるのだろうか。ちょっと気になるほど寒さが戻ってきたようだ。東京では今日は雪が降るかも、などと言う天気予報が出ていて、大阪では冷たい雨が朝から降っている。「三寒四温」とは本当は何でも安心していてはいけない、変化に対して日頃から準備に怠りなく、つまり「備えあれば憂いなし」を我々に教えているのかもしれない。それでも周りではだんだん花が咲き春が始まっている “Blossom by blossom the spring begins.”という英語の言葉がある。