桶川女子大生刺殺事件で最高裁が原告、被告双方の上告を退ける決定をした。
その結果、県に550万円の賠償を命じた二審東京高裁判決が確定した。
この裁判は、1999年に起きた埼玉県桶川市の女子大生猪野詩織さん=当時(21)=刺殺事件をめぐり、猪野さんの両親が県警の捜査怠慢の損害賠償として県に約1億1000万円の支払いを求めたもので、二審の東京高裁は県警の捜査怠慢は認めたものの、殺害と県警の怠慢には因果関係は認められないということ。
なにか、この最高裁の上告棄却は変だと思う。
問題の本質を議論していないような気がする。
県警の怠慢を認めたなら、それが殺人につながっていくことくらい想像しても解りそうな話。世の中の常識では。
何度も、助けを求めても、何の手助けもしない。
これは、単なる怠慢では済まされない話。
警察は国民の生命を守る義務がある。
そのために存在する機関なのに、それを怠慢という言葉で済ませていることに義憤を感じる。
義務を怠ったことによって引き起こされた殺人の責任を誰が取るべきかという最も基本的な問題を提起しているんだろ。
にもかかわらず、この問題を審議せず、上告棄却とは何たる怠慢か。
この裁判官も、埼玉県警の怠慢と同じくらい怠慢。
このことで、県警への厳しい追求がなくなることをどうして感じることが出来ないのか?
本当に憤りを感じる。