昨夜は、東京都の水道水が放射能汚染されていると発表。
その上、幼児には飲ませるなとまで言ってしまった。
過去ロシアのチェルノブイリの原発事故で放射能汚染を飲ませた乳幼児が癌にかかった比率が高かったという事例がある。
だから、乳児には飲ませてはならないとまで警告したのだ。
そのため、今日は東京および近隣の県のスーパー、コンビニなどからミネラルウォータが消えた。
その困難を見たせいかどうかは分からないが、今日は、昨夜の警告を訂正してきた。
一度、発した警告を、簡単に、あれは間違いだったのかと考えを変えるほど単純ではない。
放送する側としては、もっと、慎重にすべきだと思う。
茨城県、福島県の葉物野菜は出荷止めになったが、その他の野菜も全くスーパーやコンビニで取り扱わなくなったという。
これこそ風評である。
もっと政府は、放送の際、言葉を正確に、また、風評被害が起こらぬようにもっと注意をおこなうべきである。
日本人に国を荒らされ、肉親を殺された中国人。
革命によって、毛沢東が作った中華人民共和国。
文化大革命で、中国の伝統文化を破壊してしまった。
小平が出てきて、自由経済に転換。
企業を誘致し、技術を獲得して、今や立派な工業国になってしまった。
日本の1945年の敗戦から1980年代のバブルまでが、ここ数年で経験してきた。
そのような人の心は、どんなに社会が変わってもなかなか変わらない。
今や貧富の差がひどくなり、不平等の意識が強くなってきた。
選挙すら出来ない国。
そんな国が、国内治安を保つためには仮想敵国を日本にしてきた。
国内で不穏な事件が起きると、チベットで事件を起こし、内蒙古で事件を起こしてきた。
しかし、最も効果があるのが日本である。
しかし、今回の東北大地震では中国は全く別の反応をしてきた。
これほど大きな地震が起こった国の国民がいかに冷静であるかを高く評価しているのである。
中国では、どさくさに任せて盗難が頻発したり、国の混乱に乗じて自由化運動が始まるのであろう。
電車が泊まったら歩いてでも帰る国民であることを高く評価しているのだ。
また、ある漁業関係の会社の社長の話が今や大きな話題になっている。
その会社では、何人かの中国の女の子が働いていたらしい。
地震があった時、すぐにその社長が来て、
「津波が来るからついて来い」、と言って彼女たちを小高い丘まで連れて行ったのだそうだ。
まだ、社長は会社に残っている社員を連れだすために会社に戻ると、そこに、津波が来て流されてしまったというのだ。
これこそが日本人の素晴らしさなんだ。
中国はこの地震で人のあり方を勉強しているのだ。
中国よ、我々は中国に学んできた。
お互い様なのだ。
胡錦濤さん、あなたは偉い人だと思う。
テレビを見ていたら、中国の娘さんがバスに乗って涙を流していた。
よくよく見てみると、気仙沼に働きに来ていた娘さんたちである。
地震、津波で一週間避難していたが、中国本国から帰国の船か来たので帰国するのだと言う。
その別れに、その会社でお世話になった社長か、上司か、寮のおじさんかどうかは知らないが、バスに向かって手を振っている。
そこにおばあさんもやって来た。
すると、バスから何人かの女の子がやって来て抱き合っていた。
涙ながらに別れていったこの女の子達の役割は大変大きいと思う。
中国と日本の関係はあまり良くないが、こういう個人の出会い、別れが人々の心の隔たりをなくすのである。
日中関係は決して政治家だけで変わりはしないことを実感した。
あれから一週間がたった。
何が起こるのか全く予測がつかない。
地震、津波で当初は500人程度の死者と報道があった。
そのうち、津波が実際に来ている光景をテレビで見た。
恐ろしいほど。
それからは被災地の悲惨な光景をまざまざと見る結果になった。
テレビではほとんどがこの報道。
余震はどんどんやって来る。
この国の運命はここまでかと思うほどである。
あの管首相の退陣問題も全く影をひそめ、今では対策本部長として大活躍。
日々、死亡者数が増え、今では5,000人を超えてしまい、不明者を含めると13,000人になると言う。
ここ数日は、原子力発電の爆発の問題で大慌て。
政府の言うとおりに、的確な対策になっておらず、1号機から4号機までが大変な状態。
そこで出てきたのが、計画停電。
これは全くの奇策。
今日で3日目。
しかし、今日国交省の海江田大臣が記者会見で緊急会見。
今日は気温が下がり、夜になると使用電力が上がり、大停電を起こす可能性があると言う。
この会見を聞いていて、我々国民は何をすればいいのか?
具体的に指示をすべき。
各家庭は暖房器具を使うなとか、電燈は一部屋にしろとか、具体的に言うべきである。
まあ、今までに経験したことのないことだから、余り責めるつもりはないが、何とか国民の知恵で今の国難を切り抜けよう。
買いだめでスーパーやガソリンスタンドで並ぶな。
我慢しろ。
悲しいことに、昨日の地震で多くの人の命がなくなった。
目の前で、津波がやって来て、駐車場の車や家が波にさらわれていった。
各テレビ局は、限られた画像を何度も見せるため、津波の影響は限られた地域なのかと錯覚を受ける。
しかし、津波は太平洋に面した漁村を攻撃しているのだ。
少しは、津波の怖さをテレビで報じて来たから、かなりの人々の意識は高く、避難を自主的に行ったようだ。
しかし、まさかと思っている人も多く、津波が迫っているのに、自分の家を放れなかったり、車でゆっくり移動をする。
そこに、思いもよらぬ津波がごっそりとみんなを捕まえていくのだ。
天気は皮肉にも晴れているので、悲惨な地獄を感じさせない。
しかし、夜になるとその怖さが浮き上がってきた。
火事である。
また、電車が止まって多くの人が帰れないのだ。
私は幸いにも帰れたが、車で帰る途中、一帯が停電で真っ暗。
信号機も機能停止。
交差点では車で渋滞が起きていた。
マンションに帰ったが、エレベータがない。
そこで階段を上がろうとするが、電気がないため、暗黒の世界。
地震、津波で大きな被害は報道されているが、各人それぞれ驚きの光景を目にしたことだろう。
しかし、うれしいことに、闇夜というのに盗難がないのは、流石に日本人。
交差点で自主的に交通整理してくれたガソリンスタンドの人々を見て有難いと思った。
日本は見捨てたものではないと思った。
東京のどこかの居酒屋は帰宅できない人々にスープを提供してくれた。
各小学校や公共機関は帰宅できない人々に、避難場所を提供した。
私は、この一連の連携で、一つだけ憤りを感じた。
なぜ、ホテルがロビーだけでも帰宅できない人々を受け入れないのかと思う。
確か品川プリンスは受け入れたようだが、もっと多くのホテルの経営者の認識を疑う。
これからが大切。人々が団結すべきだ。
今こそ、それぞれが助け合い、人々の愛を感じる時だ。