数日前、北京上海間を走る新幹線が脱線した。
雷が鳴ったので一時停止したそうだ。その新幹線に後続の新幹線が追突してきたのだ。
死者は34人。負傷者は多数。
しかし、後でわかったことだが、後続の新幹線は本当は、追突された新幹線の前を走っていなければならなかったそうだ。
聞けば聞くほど、安全管理がなっていない。
驚きはそれにとどまらない。
脱線し、高架橋から落ちた車両を数時間後にはそこの土中に埋めてしまったのだ。
中国政府は、何としてでもこの事故はなかったものにしたいと考えていたのだ。
中国ではインターネットでこの事故は報じられなかった。
なぜなら、中国のインターネットは国営のプロバイダーで管理されており、中国政府に不利な情報は全てカットされるのだ。
しかし、今回は民営のツイッターですべてが報じられた。
人権無視の政府のやり方を民衆は責めたのだ。
すると翌日には、この埋めた車両を掘り起し、叱る場所に搬送した。
この一連の動きは、中国が少しずつ変わっているのがよくわかる。
頭ごなしに隠ぺいすることが出来なくなってきた。
また、一人の人命の尊さを、人民は強く主張し始めたのだ。
この話は、今日本では大変話題になっている。
この夏、中国に旅行に行こうと思っていたが、やめることにしたという人が多く出てきた。
「中国は安全ではない。中国政府は全て情報を隠すから、何も信じられない。」
これを聞いた私は、ハタと立ち止まった。
どこかで聞いた話だからである。
そうだ、福島原発の事故対応の管政府に対する批判と同じではないか!
中国政府は恐ろしいというが、同じ体質の管政府も恐ろしいのだ。
隠ぺい体質で、何とか国民はこの事故を忘れてくれないかと、政府は考えているのだ。
唯一違うのは、インターネットまでを規制していないということ。
しかし、もっと恐ろしいことは、其のインターネットによる国民の意見を全く無視する菅政府である。
そして、その間政府に、堂々とノーを突きつけることができない国会議員である。
体を張って阻止する政治家が出て来てもよさそうだが・・・