昨日、ニュースを見ていると、村上春樹がスピーチをしていた。
原子力発電についてのコメントであった。
彼は言う。
広島、長崎に落とした原爆と原子力発電の何が違うのか?
同じものではないか!
政治家と資本家は、原子力の平和利用という名のもとに、原子力を作ってきた。
しかし、今回のような事故が発生すると、その政治家と資本家は、ただ逃げるだけ。
誰一人責任を名乗り出る奴などいない。
また、原子力の必要性を解くために、石油などの資源エネルギーでは、今の我々の生活を守ることなど出来ないと脅す。
また、自然エネルギーの開発には時間がかかり過ぎると言う。
しかし、冷静に考えてみると、我々庶民の生活など、電力消費量など知れている。
企業の工場の電力使用に比べれば、そんなに多くはない。
我々は騙されてはいけない、と言う。
そのスピーチに、テレビに出ていた評論家は語る。
我々日本は原子力開発に人的にも、資金的にも、相当量の資源投下をしていた。
その結果、世界の中でも、この分野では先端的な位置にある。
これを無駄にすべきではないと主張する。
私は、村上春樹の純粋な主張に対し、この評論家の空しい言葉を、
「こうしてだましてきたんだな」
と思った。
犠牲者、被災者はいつも我々一般庶民。
政治家や資本家などは、今回の原子力発電事故の際、家族を避難させた者がいたと言う。
決して騙されてはならない。
その後のニュースでは、関西電力が、今年の夏は15%の電力カットが必要だと言い始めた。
この報道に、橋下府知事は、こんな企業の脅しに屈してはならないと言う。
決して、節電をしないと言うのではない。
電力会社は、原発が必要だという脅しをかけて来ている。
我々は決して、彼らの脅しに屈して、原発を許してはならない。
今後の政治家の一人一人を、チェックする。