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俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

働き悪い職員、同意なくても免職

2006-01-31 05:59:07 | Weblog
今日の朝日新聞には国家公務員の人事問題が二つ載っていた。
一つは、「働き悪い職員、同意なくても免職 社会保険庁」

内容はこうだ。
社会保険庁は2008年秋に新組織に移行する際、働きぶりの悪い職員らを本人の同意がなくても退職させることが出来る「分限免職」の適用を視野に厳しい姿勢で臨む方針を固めた。
ただ、今までの例では、組織の廃止に伴う国家公務員での適用例は過去に6人しかなく、どれだけの職員が実際に対象となるかは不明だ。
この点は問題。

社保庁は08年10月、現行組織を廃止・解体し、年金業務を引き継ぐ国の組織と、政府管掌健康保険業務を引き継ぐ公法人に移行し、職員はこれらの組織に振り分ける事が決定している。

もう一つは、
不良国家公務員に対し 人事院が処分の指針づくりをするということ。

職場でインターネットざんまいといった「不良国家公務員」をなくそう!
そんなやつは免職や降格が当然。
ところが、不服申し立てや訴訟を恐れ、各省庁は「職員の処分に慎重になりがち」(人事院)で、制度が十分に活用されてこなかった。

国家公務員の処分は、「勤務実績不良」や「適格性欠如」などを理由に免職や降格ができることになっているが、実際に免職になったのは、04年度で一般職65万人中わずか35人。免職の多くは行方不明者。降格は1人に過ぎなかった。

各省庁には、度重なる無断欠勤や遅刻・早退、上司への反抗や暴言、セクハラ(性的嫌がらせ)などの事例が報告されているが、担当者が対応に頭を痛めている。

おいおい、我々はこんな連中のために税金を払っているのかよ。
訴訟が怖いから処分はしない?
これでも管理者かよ?
ルールはあるけど組合が怖い?
いい加減にしてくれ。

最近の警察も、市民が駆け込むと、「事件が起こらないと動けない」
何だ、これは一体?
家庭内暴力で学校にいけない子供がいる。近所の通報で、形だけは家を訪問するが、
当たり障りのないところで、帰ってしまう。
そのために犠牲になっている子供たちは随分いる。

市役所、区役所では、お客を待たせても平気。
よく市民が文句を言っている光景を目にする。
あっちに行って来い、次はこっち。挙句の果てには、この書類では手続きが出来ないと言う。それなら、最初からそのように言えよ。

今回の法令改正は歓迎するが、実行が伴うかどうか?これが問題だ。

「水素10倍」整水に成功

2006-01-29 13:20:30 | Weblog
読売新聞の掲題の記事を見て、初めは何のことだか理解できなかった。

水の中に従来技術の10倍の水素を溶かすことに成功したということ。

ところで、それがどんな意味があるの?

実は活性酸素は老化などを引き起こす原因ということは解っている。
この活性酸素に水素を近づけ、水にして活性酸素を体内からなくそうという単純なことを実現するための実験だったのである。

しかも、この水素十倍入りの水はがん細胞増殖の抑制効果があるという。

普通の水には水素はほとんど含まれない。
水を電気分解して水素が含まれる水を作る整水器は市販されているが、高濃度の水素を含む水は作れなかった。
今回の実験では、水素を吸着する活性炭フィルターを圧縮するなどの工夫で、水素が従来の3~10倍多く溶けた水を作ることができると言うのだ。

この研究チームは、人間の舌がんの細胞に、通常の水と水素の多い水を与えてそれぞれ培養した。
通常の水では、がん細胞は増殖を続けたが、
水素の多い水では、がん細胞が壊れ、増殖が約3分の1に抑制されることがわかった。

もともと、がんは、がん細胞を増殖するため、血管が多くなり、普通以上の血液ががん細胞に送り込まれていることは解っていた。
当然送り込むのは血中に溶かした栄養分と酸素である。
よって、水素十倍の水を与えれば、酸素量が少なくなるというもの。

現在医学では、肝臓がんに純度100%に近いアルコールを注入して、そのがん細胞を殺す治療はやっている。

その意味からすれば、水素10倍の水は原理的には有効。

不老長寿の水が現れたことになる。

今後より多くの実験を重ねるとのこと。
くれぐれも、副作用の点も十分検討していただきたいものである。

この実験に成功された県立広島大のみなさんにエールを送りたい。

アルツハイマー病だった

2006-01-28 13:13:28 | Weblog
今日の読売新聞に、認知症の記事が載っていた。
親父はボケが始まったかな?と思っている人は随分多いのではないかと思う。
記事を引用させていただきながら、少し、私の思いを描いてみたいと思います。

年を取ればサァー、耳は遠くなるし、目だって悪くなる。
同じことを繰り返し聞くのも、それと同じ。
人の名前がすぐに思い出せないことって誰でもあるじゃない--。
周囲から父のミスや物忘れを指摘されると、私は懸命に抗弁していた。
だが、診断結果はアルツハイマー病だった。
家族旅行で孫の学年を繰り返し聞いた4年前の正月から11カ月が過ぎていた
 
父が72歳を過ぎたばかりの6年ほど前だったろうか、母と一緒に私の家に遊びに来たことがあった。
夕食を外で済ませた帰りの車中のこと、私が途中車から降りた後、父が突然、運転中の妻に
「一郎は会社から戻ってきていないのか」と聞いてきたそうだ。

その日の深夜、妻は、
「食事中もちょっと様子が変だったし、物忘れが進んでいるよ」と心配そうに話し始めた。
だが、私は「酒を飲んでいたからだろう。大丈夫。痴呆というわけではないよ」
と返しただけだった。

その後も、妻は私に「お父さん、少しへんよ」と繰り返す。父の欠点を指摘されたような気になり、不機嫌になり、夫婦げんかに発展してしまったこともあった。

そこで、ある日決意して、病院に行く。
CT(コンピューター断層撮影)も含めた検査の結果はアルツハイマー病。
妻に抗弁ばかりしていた私も、この診断結果を受け止めるしかなかった。
 
 「俺(おれ)の頭は、おかしくなってしまったのか」

こんな現実はよくある話。認知症のため、夫婦はガタガタ。良かれと思って忠告する奥さんが嫌になる。世話をする奥さんが倒れる。
自分の父親の尊厳がなくなるほど嫌なものはない。
自分が幼かった頃、親父によく叱られたことは懐かしいもの。
だから、親子。
しかし、尊厳をなくした親父を見ていると、自分の柱がなくなってしまうような気がする。
親父がいてくれるから、自分もちゃんと生きておられる。
その親父が、自分自身がが解らなくなり、妻や子供たちの存在すら認識できなるとき、私は正直、早く死んでくれないかなと思うことが何度もあった。
あんたのために、お袋の人生がメチャメチャになってしまうから。

私は、死ぬなよと思う反面、お袋のために死んで欲しいと思うこと自体、矛盾だが、この病気はそんな病気。
脳の萎縮を食い止める前に、私達はこの病気に相対した時にどう考えればいいか、もう一度考えたいと思う。

ここにもいたぞ、悪質業者

2006-01-27 14:05:03 | Weblog
 ビジネスホテルチェーン大手「東横イン」(東京都大田区)である、その悪質業者は。
横浜市に今月オープンしたホテル建設の際、法律や市条例で義務づけられている身障者用設備や駐車場を設けた建物をいったん建てながら、市などの完了検査直後にこれらの設備を撤去・改造する工事をして開業していたという。

この行為は、”お上”を”お上”とも思わない、不届き千万な奴。

撤去前の設計でなければ、建築確認はおりなかった。
建築確認時の設計を示す図面と改造用の2種類の図面があった。
東横イン側は、
「昨年夏ごろから改造を計画していた」と、偽装工事だったことを認め、改造前の状態に戻す工事をする意向を示した。

こんな業者は生かしておいてはためにならない。
市中引き回しの上、獄門さらし首が妥当なお裁きではなかろうか。

 市は、悪質な違法建築の疑いがあるとみて、市内にある同社の他のホテル7棟についても調べると言っている。当然。

 市の調査によると、同社は04年11月、民間の検査機関から建築確認を受けた後、大手建設会社が着工。工事はいったん昨年12月中旬に完了、検査機関による完了検査も終えた。市の立ち入り検査を受け、今月上旬にホテル営業許可証を得たという。

 ところが、完了検査後、駐車場スペースは、ビジネススペースや喫煙コーナーに、身障者用客室も通常の客室とリネン庫に変えられた。改造工事は、大手ゼネコンの施工が終わった後、東横インのグループ会社によって実施された。

 ハートビル法は、ホテルなど不特定多数の利用する大型施設に、車いす用駐車場の設置を義務づけている。

姉歯の問題、ヒューザーの悪辣な販売、それにゴーサインを送る建築設計検定会社、等、残念ながらこの業界の悪党どもの仕組みができてしまっているようだ。

民営化の限界か?
効率、ビジネスを優先させると、こんな仕組みになってしまうのか?
本来なら立派な人々であっただろうに。

こうなれば、チェック機関はやはり残念ながら、”お上”が必要か?

なんとも、人間の限界を感じてしまう。

網の目を何とかかいくぐって・・・。

この点は、奇しくも、ホリエモンに通ずる。

アアア・・・

ホリエモンと耐震偽装

2006-01-25 10:49:34 | Weblog
一昨日からテレビ報道では、ホリエモンの問題が中心。一般庶民にとっては話題性はあるが、我々の生活に直接ピンと来ない。また、ホリエモンの罪がどれだけのものか、正しくは理解できない。
それなのに、なぜ、これだけ報道されるのであろうかと考えた。

一方、1月17日に証人喚問があった姉歯事件、すなわち、耐震偽装事件はなぜか、陰が薄くなった。
国民にとっては、こちらの問題の方がはるかに重要な気がする。
そんなことを考えながらテレビを見ていたら、ふと違うことを考えてしまった。

すなわち、ホリエモンの問題を取り上げ、検察が動いた背景には何かがあったのだろうか?ということを。
すなわち、ホリエモンを追い込むことによって、小泉を追い落とすシナリオ。最も考えやすいのは亀井君。
ところが、今の自民党にとって、ホリエモン問題と耐震偽装問題とどちらが重要かというと、明らかに後者。

建築設計事務所に対する管理指導の問題、すでに、違法のビルが数多くたってしまっていること。木村建設以外に他の建設会社も同じようなことをやっていたとしたら、世の中騒然となる。
せっかく不況から脱却できようとしているとき、この問題は致命的。

そこで、政治シナリオを書く人間が、一計を案じた。
これがホリエモン。
国民の目がそちらに向けばよし。

そして、今は、そのようにマスコミが動いてくれている。
ニンマリしているのは政治家ではなかろうか?
検察の動きの速さが、なんとも、異常な思えてならない。

うがった見方かもしれないが、我々にとって深刻な問題は、あくまでも耐震偽装問題なのである。
民主党の皆さん、あなた方も、ホリエモンの問題を小泉下ろしに使ってはならない。それこそが、自民党、政府の狙いであろうから。

ホリエモンが昨日逮捕される

2006-01-24 17:28:15 | Weblog
世の中は何が起こるかわからないと、何度書けばいいのか解らないほどに、事件だらけ。
昨夜は、ホリエモンが逮捕されたと言うことでニュース特番が組まれるほど。ホリエモンが小菅刑務所に送られる車を中継するなど、大変な騒ぎ。

ホリエモンは、本当に世の中を騒然とさせるほどの悪党なんだろうか?
会社の粉飾決算?
こんなこと、大手企業の多くが粉飾に近いことをやっているではないか。
売上をコントロールして、節税したり、隠し金を作ったり。大手企業の経理はそれで頭を使っている。

また、株価吊り上げの目的で、情報操作をした。
一度、自社グループに取り込んだ会社を、株価を上げるために、新たに買ったようなこととして発表した。
これは、問題はありそうだが、目くじらを立てるほどのこともあるまいに、と思う。

どうも、堀江を逮捕するためにこれらの容疑を利用したに過ぎないのではと、疑問に思う。
それでは、なぜ?
一番、思いつくのは亀井静香軍団。いや、軍団とは言えない、不満集団。
小泉憎しで、考え出したのがホリエモン。
こいつをたたいてやれば、昨年の総選挙に送り出した小泉及び自民党幹部に打撃を与えることになる。
また、今年の総裁選の準備が裏では始まっているのかもしれない。
今の主流を一挙にひっくり返す方法があれば、それは何でもいい。

そんなことをマスコミは考えていて、早速、亀井にマイクを向けた。
亀井は、さもありなん、と思いつつ、紳士ぶって、軽いジャブを打つのみ。
これから先数ヶ月後に、今回のホリエモンの逮捕の意味が解るかもしれない。

それにしても、このホリエモン騒動、昨年からいろいろあったが、どうも、彼自身の人徳の問題もあるかも知れない。

ホリエモンから学ぶところが多い。
あなたは、何を学んだか?

私は、あまり、成功を急ぐと、下りも速いということ。

ホリエモンは浮かれすぎ

2006-01-23 13:31:20 | Weblog
先週の半ば、ライブドアに強制捜査のニュースが入ってきた。
それから、ズーッと、ホリエモンのことばかり。
話を聞いてみると、なにやら、企業買収の際、株価操作で、
変なことをやったという。
株価分割?
そんな言葉を聞いたこともない。

また、一度、企業を買収したものを、株価操作のために、
もう一度、新たに企業買収をやった形をとる。
すなわち、一度、自社の会社になった会社を、あらためて、買い直したと言う。

そんな事とは知らず、投資家は”もうかるかも知れない”、”話題の会社”だからといって、買いまくる。
会社の業績を見ずして、投機目的だけで株を買う。

この事実を捉えて、これは全て株を売買する人のリスクだと言い切る評論家がいた。
これはちょっと論点が違う。
ゲームをする場合、構成なルールで行うべき。
偽りの情報で、ゲームをさせるな!

よくよく聞いてみると、株式の売買にはまだまだ、ルールそのものに抜け穴が多く、みんなは自分自身で節度あるルールを、守っているだけ。
この場合、節度のないホリエモンは、どんどん、その抜け道を利用してきた。
ここまでは許される。これもいい、といった具合に自分の解釈がいつの間にか法に触れたのであろう。

会社が小さい間は、それでも、自分の判断はできたであろうが、組織が大きくなると、目が届かなくなる。
30歳前半の取締役がどこまで、法律に忠実な意識を持っていただろうか?

正直言って、私自身が振り返ってみると、遵法の精神は歳をとるにつれて、また、役職が上がるにつれて、厳しくなったような気がする。

すなわち、成長が速い人、企業は精神面、意識面がなかなかついていかない。
ホリエモンが最たるもの。
はたで見ていて、危なっかしく見えたのはそのせいだったのであろう。

東証では、ライブドアを管理ポストに置くという。
この言葉も初耳。
管理ポストは、東証に上場しているが、この会社の情報は、今はあてになりませんよ。できることなら、この会社の株は買ってはいけませんよ、と言っているのである。

こうなったら、次は、上場会社から転落するのは当然。
ライブドアの株を持っている人は、一夜にして無価値の株になってしまう。
どれだけの人が株を持っているかわからないが、彼らを、単なる株の被害者と片付けることなく、今後のルール整備に尽力して欲しい。

また、自民党が昨年の総選挙でホリエモンを推薦したことに対しては、何らかの責任をとるべきであると思う。
事前には誰も解らなかった。
それは当たり前。しかし、結果的にこんな人間を推薦した自民党は、公式発表すべきだと思う。

私も解らなかった。彼がどんな人間で、どんなことをしていたことも。
無責任にも、亀井静香の選挙区に立候補させ、応援したことに責任を感じる。
ごめんなさい。
だから、これに係った武部と***と***は今のポジションから剥奪する、と。

医療費負担を大企業に義務付ける法案

2006-01-16 13:07:27 | Weblog
アメリカ合衆国のメリーランド州は医療費負担を大企業に義務付ける法案を可決した。
これは合衆国で初めての出来事。
ウォルマート・ストアーズを狙い撃ちした法律である。
アメリカという国は大したものだと思う。
イラク戦争では大失敗。日本向けの牛肉輸出では一方的と思われる政府の横暴さ。
それと同じ論理で、大企業にも厳しい。

こんな痛快な話はない。
事情はこうだ。
ウォルマートは十分な医療費を負担していないため、従業員が公的な医療保険に殺到して州財政を圧迫しているということである。
大企業は美味しいところだけ、自分達は利用し、公的な責任は”ほうかむり”というのが多い。
具体的には、
州内に1万人以上の従業員を雇用する企業に対し、賃金総額の8%以上にあたる額を従業員の医療費に支出することを義務付けるというもの。
違反した場合は同じ額を州に対して拠出しなければならない。

州としては財政圧迫の原因の一つとして、医療費を突き止めた。これを個人の問題にせず、企業に義務付けたところが凄い。
日本では日本共産党しか言いそうもない問題を、堂々と法制化するのである。
日本の政治家は、あるいは、政党は経済界には弱く、大企業にこのような挑戦状をたたきつけることなどできやあしない。

そこが、アメリカの強さであり、日本の弱さなのであろう。
公平、平等を唱えるアメリカ!

果たして、日本では、政治の本当の理念は何であろうか?
口先ではない本当の理念は?

どうも、私には何も思い当たらない?



意欲を持たない人には冷淡な国、アメリカ。

2006-01-12 11:33:59 | Weblog
安藤茂彌氏の随筆を読み、感動したので、一部紹介をさせていただきました。

アメリカ。意欲を持たない人には冷淡な国ではあるが、意欲を持つ人には限りない可能性を与えてくれる国である。今年6月に、スタンフォード大学の卒業式で一人の起業家が講演した。アップルの創立者のスティーブン・ジョブズである。彼の半生を振り返ったこの講演は多くの感動を呼んだ。

 まず彼は、未婚の母から生まれた私生児である。資力のない母は彼を生んですぐに、子供のいない夫婦に養子に出すことにする。複数の候補カップルの中から、彼を大学進学させると約束してくれた夫婦の養子に出すことにした。

 彼は無名私立大学に進学するものの、両親の資力では高い授業料を払えなくなり、退学を余儀なくされる。退学したら自分に興味ない必修科目をとる必要がないので、好きな科目を聴講することにする。このときにとったカリグラフィの講座が、後にマッキントッシュのフォントを設計するのに役立った。人生の回り道は決して無駄にならないと言う。

 20歳でスティーブ・ウォズニアックとともに、自宅のガレージでコンピュータ作りを始める。これが後のマッキントッシュの原型になる。それから10年後、彼は自分が創立したアップル社を首になる。自分が選んだ後任社長との意見の対立が原因である。そこで彼は浪人生活を送ることになる。だが、浪人にはなってもニートにはならなかった。

 もう一度一から出直して自分の好きなことをやってみようと考え、早速実行に移す。ひとつはアニメで、ピクサー・アニメーション・スタジオを設立して、世界初のコンピュータ・アニメーション映画「トイ・ストーリー」を世に出す。もうひとつは、新しい技術を搭載したワークステーションの開発で、NeXT社を設立する。しかし、この会社の製品が売れずに失敗する。

 1996年にアップル社がNeXT社を買収して、スティーブン・ジョブズは再びアップルの社長に返り咲く。NeXT社の技術は後にiMacのMac OS Xとなって開花する。ジョブズのアップルはデジタル音楽携帯iPodを世に出し、さらに新しい分野を開拓してきている。

 彼の人生談でもうひとつ重要なものがある。それは「死」である。人生訓として次の座右の銘を挙げている。「来る日も来る日もこれが人生最後の日であると思って生きること」が大切であると言う。人生を左右する重大な選択を迫られたときには、この言葉が決断を下す大きな手掛りになってくれたと話している。

 事実、昨年彼はすい臓がんで6ヵ月の命を宣告された。ところが内視鏡検査を受けたところ、この腫瘍は特殊な形をしていて手術で摘出可能なことがわかり、幸運にも生き延びることができたと言う。だが、この経験を通じて、彼は自分の時間が限られていることを学んだ。だからこれからは、本当に自分がやりたいことだけをやると言う。講演の最後を、「人生で一番大切なことは、ハングリーであり続けること(Stay Hungry)と、馬鹿であり続けること(Stay Foolish)だ」と結んだ。


悪知恵

2006-01-11 10:42:24 | Weblog
仙台市宮城野区の新生児連れ去り事件で、身代金目的略取容疑で逮捕された衣料品販売業根本信安容疑者(54)は親しい知人に、こう話していたという。
「おれは人の心理が分かる」

何なんだ?人の心理とは?

調べによると、根本容疑者は、前妻と仙台で生花の卸と小売りの店を営んでいた。しかし、借金を重ねて夜逃げをしたという。

また、「ポロ・ラルフローレン」のブランド品の偽物の衣類を輸入したとして、2001年には商標法違反で有罪判決も受けた。

そんな男が傲慢にも知人にこんなことを言ったという。
「おれは人の心理が分かる。その裏をついて、人をコントロールするのが得意なんだ」

そうして書き送ったのが次の脅迫文。

 <院長ニハ些細(ささい)ナコトデモ、私ニハ大キナ貸シガアリマス>

何が人の心理か?
先日のテレビでは幼稚園の父母会長として卒園式に人前でしゃべっている光景が映し出されていた。

何を考えているかわからない?

新生児を連れ出し、脅迫して、うまくいくとでも思ったのか?

この男の悪知恵と書いたが、思いつきの無責任。

最近の多くの事件に共通することは、この思いつきの無責任が背景にあるのではなかろうか?と最近思っている。

罪の意識がまるでない。
こんなことをすれば、とんでもないことが待っている、何て考えもしない。
それが思いつきの無責任。

この傾向の人間が増えているのが現状。
この傾向を如何に止めるか?

モラルの低下か?
友達がいない?
家族の中、学校で話し合いがない?
離婚が多い?
会社からリストラにあった親父さんがウロウロ?

これは社会現象であり、それが思いつきの無責任人間を生み出しているどじょうではあるまいか?





お前はどこまでわるいのか?

2006-01-10 15:10:00 | Weblog
今日のあさひ新聞で、次の見出しが目に入った。

総研の資金還流、「内河所長だけ認識」 耐震強度偽装

その内容はこうだ。
耐震強度偽装が発覚した多くのビジネスホテルの開業指導をしていた総合経営研究所(内河健所長)は10日、平成設計から内河所長の資産管理会社などに還流された設計料の25%程度について、「(還流先の一部は)内河所長しか知らなかった」と明らかにした。自民党の耐震偽装問題対策検討ワーキングチームのヒアリングなどで説明した。

内河は自分の会社、社員も裏切っていたということじゃあないのか?

内河所長の個人資産の賃貸収入などを管理する有限会社「内河」(東京都)など3社に、01年以降だけで1億4000万円を超す金を支払ったことがわかっている。
総研がビジネスホテルを開業指導するたび、設計を担当した平成設計から「企画料」や「指導料」として設計料の20~25%を受け取り、ホテル建設の情報提供に協力した関係者に謝礼として渡されていたという。
総研は、3社のうち「内河」と、こうした経費を捻出(ねんしゅつ)するために利用していた栄光企画(福岡市)について「社員は存じていない」と説明した。

裏金は設計会社をゆすって作り、その金をホテル建設の情報をくれた人間にばら撒く。
そんなことを社員の誰にも話さない。
それでいて、自分はカリスマ的存在だとうそぶく。
昔はそんな人間が多かったと聞くが、なぜ、今も存在するのか?

最近のテレビレポートでも内河と木村建設の東京支店長の腐れ縁を説明していた。
こいつは使えそうだと思うと、いいように使う。
実に人の弱みに付け込むのがうまい人間だと言っていた。

顔の表情や発言だけでも、そんな事はありそうだなと思える人間。
こんな人間が、どこまで、建設業界を食い物にしていたのかと思うと腹が立ってしょうがない。

しっかりと、自分の財産はどこか人の見えないところにしまいこむ嫌な奴。

一体、どんな裁きが妥当だろうか?

こんな人間は必ず政治家などをうまく利用しているケースが多い。

自民党の代議士も、何人か出てくるような気がする。

浜口雄幸と小泉首相

2006-01-06 16:01:46 | Weblog
ライオン宰相としての浜口雄幸とは、官僚出身でありながら、謹厳実直さも相まって強烈な存在感を示しつつも大衆に親しまれた。
浜口が政治家として過ごした大正から昭和初期は、まさに激動の時代だった。この激動を乗り切って首相に上り詰めたのは、浜口の実直さや正義感、頑固さを高く評価して彼を押し上げていった周囲の政治家・財界人たちの期待の結果である。
そんな浜口と小泉が良く似ていると、テレビで言っていた。

本当にそうなのか?
浜口は大蔵省入省後、1度上司と衝突、しばらく地方回りをしてかなり苦労した。見るに見かねて若槻礼次郎ら先輩や友人が、東京帰京の嘆願を行って呼び戻したというエピソードもある。その後、浜口の有能さを見込んで後藤新平が財界入りを口説き、さらに政治家となってからは加藤高明が自身の腹心として重用した。やがて蔵相を歴任するなどした浜口は、憲政会の幹部として影響力を増していった。中でも、後に国際協調と呼ばれる軍縮に賛同する姿勢が終始一貫していたのは注目される。

浜口は「我国の貧しきを以て米国に追従せんことを到底思ひも寄らず」、「我国は国力の関係上仮令一切を犠牲とするも英米ニ国の海軍力に追従することを能はず」とまで述べている。

圧倒的な議席を有する民政党を率いる浜口首相は、大衆に支持されている。また宮中からも信頼されているという自信があった。そのために、彼自身の頑固な性格が加味されて根回しに頼らず、正面から難局を突破しようとしたのである。いみじくも、海軍大臣財部彪に「唯一正道を歩まん」、「仮令玉砕すとも男子の本懐ならずや」と述べているのは、まさに浜口の真骨頂なのである。料亭政治を嫌い、また根回しを回避し、断固たる姿勢で政局に臨んだ浜口は、戦前の首相としては珍しい存在ではある。その政治手腕はその意味で一長一短はあったが、自らの政治哲学を頑固に追い求めた点、首相としては稀有な存在といえよう。

こういう浜口の一部が小泉の手法と同じだからといって、小泉が浜口とよく似ているとは何事ぞ?

人間の大きさ、深さ、強さがまるで違う。
小泉の無欲さはいいが、最後まで責任を持っているかどうかが問題。

テレビ制作も責任を持ってやって欲しい。
正月早々、小泉追従番組に憤慨した。