俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

振り込め詐欺の実況中継

2006-02-27 18:46:11 | Weblog
今朝、私のところにも、”振り込め詐欺”がやってきました。

朝の9時20分、私は息子”健”(仮称)と一緒に家を出て、最寄り駅まで車で送った。
車の運転中、健は、「今日は大学に行く」、と言っていた。
また、
「ちょっと、悩んでいるんだけど、就職の問題で・・・・」
と私に聞いてきた。
会話はいつもと変わりはなかった。

私は、息子を駅で降ろし、オフィスに行った。
それから、40分後、家に残っていた家内に電話が入ってきた。
健の偽者(偽健)曰く、
「俺の友達の志田が会社を作るというので、500万円を金融会社から借りたんだ。300万円は返済したが、残り200万円未納のまま、どこかへ行ってしまった。俺が連帯保証人になってるから、今日中に払わなければならないんだ。今までは言わなかったんだけど、俺、追われてるんだ。」

家内と偽健の会話
家内:「あんたは、今、どこなの?」
偽健:「新潟にいる。」
家内:「何をしに新潟まで行ったの?」
偽健:「死のうと思って。みんなに迷惑をかけるから。」
家内:「何をいってるの!お父さんがオフィスにいるから、電話しなさい。」
偽健:「オフィスの電話番号を知らない。」
家内:「それじゃあ、お父さんから電話するように言うから待っていなさい。」
偽健:「やつらに自分の携帯番号を知られているから、
    携帯は折って捨ててしまった。
    これからかけるときには、プリペイドの電話にかけて。
番号は090-****-***。」

この会話が終わると、家内は直に私にその旨電話してきた。
状況は逼迫していた。
家内曰く、
「健は変だよ。健は友達の借金の連帯保証になっていて、今、追われているんですって。お父さん電話してやってよ。直に。」

私は、直に偽健のプリペイド携帯に電話をした。

私と偽健の会話
私:「健、今、お前はどこにいるんだ?」
偽健:「今、新潟にいるんだよ。海に来ている。」
私:「一体、どういうことになっているんだ?」
偽健:「あまり、詳しい事は話せないんだ。もう、死にたいよ。」
私:「お前は誰に追いかけられているんだ?」
偽健:「佐々木という男。電話番号は090-****-****。」
私:「解った。電話してみるよ。」

この時点で、変だなと思ったのは、時間が合わないということだけ。
つい40分前に別れたのに、新潟にいるわけがないと思ったものの、
健は嘘をついているなとしか、思わなかった。
そこで、佐々木という男に電話をした。

私と佐々木との会話。
私:「健の父親です。」
佐々木:「健さんの生年月日を教えて下さい。」
私:「昭和**年**月**日です。」
しばらくして、
佐々木:「ああ、解りました。木村健さんですね。
     志田さんの連帯保証人ですね。」
私:「一体、事情はどうなっているんですか?」
佐々木:「お宅のお子さんは志田さんの連帯保証人になっているんです。
     その志田さんには、5年前に500万円を融資したんですが、
     200万円の残額未払いのまま、雲隠れしてしまったんです。
     だから、残額を連帯保証人のお宅の息子さんに、
     支払っていただきたいのです。」
私:「支払期限はいつまでですか?」
佐々木:「今日なんです。」
私:「志田さんの融資にかかわる書類をファックスしてください。」
佐々木:「そんなものはありません。」
私:「連帯保証した書類はあるでしょう。それを送ってください。」
すると、段々語調が変わってきて、
佐々木:「つべこべ言わずに、金を払えよ。
     お前の息子が今日までに払うと言ったんだよーっ。」
私:「それは口頭ですか?そもそも、お宅の会社は、どこにあるんですか?」
佐々木:「そんなものはねえよ。インターネットで金を借りたんだよーっ。」
私:「じゃあ、いつ、どの用紙に連帯保証の印をついたんですか?」
佐々木:「そんなんじゃあねえよ。2ヶ月前に、
     お前の息子が今日中に残金を払うと一札入れたんだよーっ。」
佐々木:「もう、いいよ、今日中に金を振り込まなければ、
     債権取立て会社のものが、そちらに行くからな。」
佐々木:「今日払うなら、元金でいいけど、債権取立て会社なら、
     高い金利まで吹っかけられるぞ。俺はしらねえぞ。」

私は、直に、知っている弁護士に相談した。
すると、弁護士は、
「それは心配することはありません。インターネットバンキングの場合、
ほとんどが違法ですから、問題にはなりません。まして、連帯保証などの意味はありません。仮に、嫌がらせをしてきたら、裁判所に訴えなさい。その判決に従います、と言えばいいのです。」、と実に明快だった。
もう一つ、付け加えてくれた。
「この手の話は、連帯保証ではなく、白紙に、名前と印を押すだけ。何枚か書かせます。これが実は大変なことになる恐れがありますから、本人に確認してください。」

その旨、偽健に電話をしてやると、偽健は、
「ああ、そうなの。あっ、チョット待ってよ。おなかが痛くなったから、15分後にもう一度かけてよ。」、と。

そこで、15分後にかけた。私は、一つの質問をした。
「お前は、連帯保証にサインをしたというけれど、どんな用紙にサインをしたのか?」
すると、健は、
「3枚くらいの白紙の用紙に、サインをし印を押した。それがどうしたの?でも、もういいよ。もう、そんなことなんか、もうどうでもいいから。」、と言うだけであった。

そうこうしているうちに、家にいた、家内がオフィスにやって来て、
「どうだった?」
と、私に聞く。
私が、事の顛末を説明すると家内は、
「ひょっとすると、振り込め詐欺じゃあない?」
私は、一瞬、そこで我に返った。

「健に電話をしてみな。でもあの声は、確かに健だったけどな。」
と私は家内に言った。
直に、家内は新潟の健に電話をした。
家内曰く、
「愛想ない返事だったよ。あの声は、元気のない健の声には間違いなかったけど。
でも変だと思わない? 家を出たのが1時間半前で、あの時間の間に新潟に行っている筈はないし、家を出る前は、わざわざ、携帯を忘れて家に取りに帰ったぐらいだもの。その携帯を、追われているから、折って捨てるとは思えない。ちょっと、あの携帯に、電話してみるわ。」

しばらくして、家内は、
「おかしいの、健の携帯はつながるの。メッセージを残していたけど、これどうなっているの?何があったんだろうね、健に。」

そうこうしているうちに、健から電話が届いた。
「直に、電話しろとメッセージがあったけど、何かあったの?」
健の声は、明るくはっきりとしていて、先程の偽健とはまるで違っていた。
健に事の経緯を説明してやると、電話の向こうで笑っていた。

この瞬間、振り込め詐欺の全容がわかった。

そこで、我々はもう一度分析をしてみることにした。

偽健の声は、沈んでいて、ゆっくり、しゃべっていた。
まさに、本物の健と区別できなかった。

時間的につじつまの合わないことも解っていながら、勝手に我々が推測していた。

振り込み指示をする人間に、色々聞くと、直に、キレてしまう。
チンピラまがいの態度に変わる。

弁護士の話を出した途端に、トーンが変わってしまった。

問題は、日頃から話し合っていなければ、勝手に想像する部分がある。
常日頃の会話がいかに重要なことかが理解できた。

”ヤクザのおどし”をチラつかせると、ほとんどの人は不安になるという心理を上手く利用している。

息子に連絡できない時間帯、すなわち、朝の10時から12時が、彼らの勝負時間になっている。

みなさん、くれぐれも、ご注意を。



疑わしきメール

2006-02-25 11:04:33 | Weblog
先々週、永田議員が予算委員会で持ち出したメールの問題。
武部幹事長の次男の銀行口座に3000万円、振り込めというライブドア堀江貴文のメールのことである。
先週は、何か出てくるだろうと大騒ぎ。
今週の党首討論で新事実が明かされるであろう、と期待していた。
しかし、何も起こらず。

前原民主党の党首が期待していてください、といっていたその党首討論なのに?

結局、民主党のお粗末はこの党首討論を境に、色々な事態に陥っていく。
最初にこの問題を露呈した永田議員は辞職するという情報が流れたら、まもなく、
本件は鳩山幹事長に一任とするということになった。
そして結論は、永田議員を一時休ませることにするということになった。

原因は解っている。
永田が辞めたら、国会対策委員長の野田が辞めなければならない。
さらに、前原代表も引責辞任をしなければなくなる。
そこで、永田を引き止めねばならなかった。

そこまでは、おおよそ推測がつく。
しかし、自民党のコメントを聞いて、さらに解らなくなった。
要するに、民主党に対し、あまり追い詰めることはしないというのである。
当の武部幹事長すら、民主党の出方を待つようなトーンに変わってきている。

これはなぜだ?

民主党を追い詰めると、民主党は崩壊し、2大政党制の秩序がなくなることを懸念するというのも一つの見方。
窮鼠猫をかむ、のたとえのように、破れかぶれになった連中はいろんな事実を暴露してくる。本来、それは自民と民主両方に傷つく話なのだが、民主党がなくなった際に、自民党には大打撃となるだろう。
もう一つは、前原代表でいる間は、自民は安泰だが、小沢が代表になってしまったら、やりにくい、という見方。
また、この問題は事実であって、本当に調査すれば、事実が明白になる。今のうちに幕引きに入った方が得策であるという見方。

政治の駆け引きはいろいろとあろう。
真実を語れば、国政が乱れるということもあるかも知れない。
しかし、今の国民はそれほど馬鹿ではない。

ウヤムヤにしようとする民主党の体質に対し信頼しなくなる。
また、ズルイ自民党の体質もあらためて認識するようになる。
そもそも、この問題の発端は、昨年の総選挙で堀江を担ぎ出したのは、武部であるし、小泉であったのだから。
その堀江が起訴された現在、そのことに対する釈明、お詫びはしなければならない。
あなた方は、党同士の争いをやっているが、肝心なのは、国民にどうするのかを弁明する必要がある。

永田議員の爆弾発言

2006-02-18 07:48:35 | Weblog
一昨日の民主党永田議員の爆弾発言が波紋を引き起こした。

武部自民党幹事長の次男宛てに、3,000万円の送金支持がホリエモンから、メールでライブドア スタッフに流れていたという。
のメールは昨年8月26日だという。
総選挙公示の数日前。
ホリエモンはライブドアの社長は国会議員になっても辞めないという理由から、自民党公認は得られなかったが、反小泉を急先鋒の亀井の選挙区に送り込む刺客として、ホリエモンを使ったのは紛れもない事実。
そんな背景で、ホリエモンが武部に金を送るのは至極当たり前。
当時のホリエモンにとって、3,000万円は”はした金”
我々、一般庶民の10,000円程度の感覚だったであろう。

当然、武部の講座に送金はできず、ホリエモンのご学友である次男の会社の講座に送ったことであろう。しかも、それが香港かスイスか外国の銀行口座を使えば、足はつかない。
今回のホリエモン騒動で、香港ルートが取りざたされていることから、その可能性は大。

武部のインタビューを見ていると、どこかやましいところが伺えるのは、私だけの先入観であろうか?

メールによると、以前も同額を送った形跡がある。

また、ホリエモンが広島カープを購入したいから、渡辺読売新聞会長に一言いってくれと、武部に依頼したことも明白の事実。
武部はそれを受けて、渡辺に電話をしている。
こんな状況証拠から、このメールは偽物とは思えない。

武部君、早いこと事実を認めたほうがいいのではないでしょうか?
さもないと、天罰が下りますよ。

さあ、小泉君、どうする?

2006-02-08 12:27:29 | Weblog

小泉君の最後の国会で目玉は、皇室典範の改正。
小泉君、狙いは良かった。
順当に行けば、シャンシャンといくはずだった。
ところが、自民党の中で分裂。急いで、改姓する問題ではないと。


ところが、小泉君、こうと決めたら、断じて進む。
人の話など聞く耳を持たない。

 昨年の郵政問題と同じようになる危険性をはらんでいた。
そんな矢先、昨日、秋篠宮妃紀子さま(39)が懐妊されたことが明らかになった。
さあ、これは大変。昔から、後継者問題は大変な問題。
もし、男児が誕生すれば、秋篠宮さま以来41年ぶり。
現在の皇室典範では、皇太子さま(45)、秋篠宮さま(40)に次いで皇位継承順位は第3位となる。
小泉政府は女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案を今国会に提出する構えで、小泉首相も同日、
「今国会中に成立できるよう努力したい」
と語ったが、紀子さまの懐妊をうけ自民党内などには慎重論が広がったという。
これは当然の話。
そんな中、小泉が改姓を強引にやれば、反対派はもっと強固になっていく。
また、途中で引き下げれば、推進派から「小泉の腰砕け」と言われ、リーダーシップは一気に弱くなる。

 今までの小泉君のやり方から考えれば、方針を変えずに前進していくだろう。
それに対し、周りがどう動くか?
本件を政局にすべきではないと言うが、否応無しに政局となっていくだろう。
ここは一番、目が話せない大問題。

長屋のご意見番も、ただ、腕をこまねいているだけ。


精子の細胞は、卵にも育つ

2006-02-07 10:59:13 | Weblog
今朝の朝日新聞に、次の見出しを見つけた。
「精子の細胞卵にも育つ 東京海洋大、ニジマスで実験」

初めは、何のことだか想像もつかなかった?
読んでみてみると、
「ニジマスのオスから採った精子のもとになる細胞(精原幹細胞)を、メスの稚魚に移植すると、その細胞が卵に成長する」、
ということらしい。

もう少し詳しく説明すると、
「ニジマスの成魚の精巣から精原幹細胞を取り出し、約1万個をメスの稚魚の腹部に入れた。約40%のメスで、数個の精原幹細胞が生殖腺に取り込まれ、卵巣に移動して卵のもとになる細胞になる」、
ということ。

私は昔、東京女子医大で基礎医学の講座を受けたことがある。
そこで、発生学を勉強した際、動物はみんな雌からスタートするという。
言い換えれば、生殖後の初期状態はみんなメスなのである。
時が経つにつれて、あるものはオスに変わっていくというのです。
ウソのようなホントの話。

このことを知っている人なら、精子の基になる細胞はメスの持っている卵細胞と同じという仮説ができる。
それを確認したということは素晴らしい成果だと思います。

この過程で育ったこの稚魚を2~3年間飼育して成熟させ、卵を産ませたところ、精原幹細胞由来の卵も通常の卵と同じように精子と受精する能力を備えていたという。

このことは今後の大きな問題に対する対策にも成り得る。すなわち、メスが絶滅してオスしか残っていない魚でも、精原幹細胞を近縁の魚のメスに入れることで、絶滅が危惧(きぐ)される魚自体の卵を産ませることができるという。その卵をオスの精子と受精させることで、絶滅しかけた魚を復活させることが期待できるのである。

ところで、これも神の技の世界に入り込んだことになる。
必ず、別の問題が出てくることを十分考えなければならない。

なめられ始めた、小泉君

2006-02-04 10:40:56 | Weblog
昨日の国会記者会見で麻生外相と谷垣財務相が、皇室典範改正に対して、慎重論を
吐いた。

小泉政府は皇室典範改正法案を今国会の提出・成立を目指す。すなわち、小泉はこれを自分の内閣で決定する最も大きなテーマに掲げたわけだ。

ところが、二人の閣僚は大胆にも、「通常国会でしゃにむにやらなければいけない法案だろうか。もう少し議論することも必要だ」と述べ、異を唱えた。
これは今までになかった話である。
二人の閣僚は、それぞれ、今秋の総裁選に立候補する人であり、この問題で党内が二分されていることで、自分の態度を明確にしなければならないという立場でもある。

麻生外相は、改正案で女性・女系天皇を容認していることについて、
「(愛子さまが天皇になられるのは)何十年も先なのではないか。そういう段階でまだ男子皇族が生まれないがごとき話をしているが、いろんなことが考えられるのではないか」、
と批判した。

谷垣財務相は同日の記者会見で、
「議論はスマートに行うべきだ。今国会であろうと、そうでなかろうと、きちっと国民の合意が形作られて、すんなり決まっていくことが望ましい」、
と語った。

その他、杉浦法相、中馬行革担当相も慎重論。

私は、小泉のこの法案には賛成。大いにやるべし。
とかく日本は、全般に決定が遅い。
裁判も然り。
みんなの顔色を伺い、意見を出していく。
よく言えば、慎重論。悪く言えば時間延ばし。

麻生、谷垣は全く別の考え。しかし、ここに来て、小泉は試され始めた。
「おれの眼の黒い間は、テメーラの勝手は許さねぇ」、
と、バッサリ切ってもらいたいものだ。
亀井を切ったように。
さもないと、この法案も流れてしまいますよ、小泉さん。


防衛施設庁OBが官製談合認める

2006-02-03 11:27:39 | Weblog
いつの時代も、入札に談合は付き物。

私が経験したトルコの入札システムは面白い。
入札発表後、それぞれが入札日に応札をする。
ここまでは全く他と変わらない。

数日後、応札した業者が一箇所に集められ、そこでバーゲイニングが行われる。
議長が、それぞれの応札者に、これ以上安く応札するものはないかと、
みんなに順番に呼びかけていく。

最初の入札は、足きりの役割を果たすようだ。
有望数社がこのバーゲイニングに参加。
その場で、価格がドンドン下がっていく。
注文をとりたい人は原価割れしてもドンドン価格を下げていく。

私は東芝の代表として参加したが、最終価格は東芝の原価の三分の一で落札してしまった。その光景を見ていて、直に解った。

このバーゲニングは既に裏で仕組んでいるな、と、。
すなわち、ある一社は、どんな価格を提示しても応じていくのである。
その結果、とんでもない価格で落札した場合、それを補うための仕掛けがどこかで打ってあっるんだろうな、と。

このバーゲニングは、一見公正と見せて、違う仕掛けが用意されている。

すなわち、人がやる入札には公正を期すことは大変むずかしいと言うこと。

むかし、ある商社の人が、ODAの入札のことをこういっていたことを覚えている。

ODAの案件を提案し、相手国と事前準備をしていくこの裏準備は商社がやっているんです。
にもかかわらず、入札で他の商社が美味しいところだけ持っていったとしたら、次の案件を作る商社はいると思いますか?

これは実にいいところをついている。
通常、この準備はコンサルタントが行うのだが、実力が伴わない。
だから、ついつい商社に頼ってしまう。
表ではコンサルが動き、裏は商社、というのが問題。

入札には準備する業者を完全に独立させる必要がある。
ましてや、官庁のように自分で入札をやると、癒着の問題、賄賂の問題が発生してくる。
お金を出すところ、それを利用するところ、そして、実際に入札を行うところと3部門が担当すると、それらの問題も大幅に解消できると思う。

一方、入札は結果が問題になる。
すなわち、落札者が実際に満足な仕事ができない場合がある、あるいは、供給するるものが品質、仕様が期待値とは異なる場合がある。
これも、実は入札に癒着、談合を引き起こす温床となる。
すなわち、実績というものをどのように評価すべきか?

実績、経験に頼りすぎると、談合、癒着につながる。

こんな背景で、入札には問題が付き物。

「越後屋、おぬしも悪よのー、ウフフフ」
なんて、話がどこかの料亭でこっそり話されているのが実情。
人間の知恵では、公正な入札が、はたしてできるのであろうか?

もう一つの面である。
もう既に談合の制度がある中で仕事をすると、余程の勇気ある人しか、
「ノー」と言えない。
仮にそんな人は会社から弾き飛ばされる。
ここにも、メスを入れる必要がある。
すなわち、内部告発の奨励である。
内部告発こそ、この談合は解消される。
しかし、告発者の立場は?
これを評価する社会でないと、告発者が出なくなり、自然に犯罪者にならざるを得なくなる。

いつも、この種の談合問題は現象だけとらえ、根本的な問題を解消しようとしない。
なぜなら、この種の問題解決には専門性がいるから。

真剣に考える必要があるのではないですか?
次の犯罪者を作らないためにも。



米牛肉「閣議決定の調査せず」…

2006-02-01 11:07:33 | Weblog
中川農相は30日午前、衆院予算委員会で、昨年12月の米国産牛肉の輸入再開に当たり、閣議決定していた事前現地調査を実施しなかったことを認め、
「(昨年11月の)閣議決定通りしなかった。答弁書で答えたことと事実とが違っていた。おわびする」
と陳謝した。

このことに関して、私は思う。
中川農相は正直でいいし、この問題はそれほど重要とは思えない。
民主党は閣議決定違反を問題にして罷免を求めているが、はたして、それがどんな意味を持っているのであろうか?

もともと、この問題は、ブッシュの訪日にあわせて、輸入再開を進めた経緯がある。
誰が?
小泉だろう。
日程上、準備等もあわせて無理があった。
そのことを追求すべしと考える。
すなわち、輸入再開の早期決定が引き起こした問題であって、
事前調査に行かなかったのが問題ではない。
政治はことの本質をとらえ、追求すべきことで、
形式的な問題で右往左往すべきでないと考える。

中川氏は経産大臣の際も、中国問題にはっきり主張していた。
大臣の中でも優秀な人と思う。

農相は同日午後の委員会で再答弁し、
「答弁書の回答後にさまざまな事実が判明した。答弁書に盛り込まれた食の安全をきちっと守ることの趣旨は逸脱していない」
と釈明した。
自らの責任については「答弁書を渡した後に状況が変わったことを、(民主党の質問者に)伝えなかったことは申し訳なかった」と語った。

これでいいのではないか。

むやみやたらに、罷免していいのか?
民主党は政争の具にしたいのは解るが、ホリエモンの問題、耐震偽装の問題を
中心に自民党と対決すべきだと思う。

国民にとって、党というより優秀な人材をなくすべきではないと思う。