海江田と細野

今回の民主党の代表選挙は面白かった。

何が？

私は小沢の動きがどうなるかを見ていた。

小沢は一時的に民主党員をはく奪されている。

これでは今後政治家として動こうにも動けない。

だから、何とかこの問題を解消し、政治の中心に戻らなければならない。

そのためには自分の傀儡政権を作りたかった。

自分の周りには候補は何人かいた。

最も有力な候補は細野と考えていただろう。

しかし、その細野は前原が立候補すると声明を出した際に、いち早く前原支持を打ち出した。

これで、小沢からの指図を封鎖したことになる。

この時点で小沢は困った。

一方、各候補は小沢詣でを行った。

ここまでは良かったが、小沢の強い申し入れを受け入れた候補は海江田だけだった。

海江田には小沢・鳩山の小鳩グループが民主党で評価を落としていることが見えなかった。

100人の小沢派が大きく見えたのだ。

第一回の選挙で海江田はトップ。

海江田の読みはここまで。

しかし、各評論家の勝手な読みでも、この時点で野田有利が見えたようだ。

可哀そうな海江田。泣きたい思いだっただろう。

その程度の男である。

しかし、この間、細野の動きは地味ながら立派だったと思う。

野田の総裁と細野が今回の勝利。

敗北は何と言っても小鳩グループ。

小沢もこれでおしまいか？

 

広島原爆２０個分

国会で説明した児玉龍彦・東大教授が説明した。

今までに福島からは広島原爆２０個分（ウラン換算）の放射性物質が飛散した。

これは衝撃的な説明である。

国は隠し隠しでやってきた。

国民ならしである。

しかし、この5ヶ月間に20個の原爆が落とされたと考えれば、これは黙ってはおられない。

原爆が月に4個のペースで落ちているのである。

今日は広島に原爆が落とされた日。

アメリカが落とした原爆だが、福島は自民党が落とした原爆だ。

その原爆を民主党は隠そうとしている。

とんでもない国だ。

やらせに保安院が関与していたとは？

何という国なんだ！一体！

中国と同じではないか！

経済産業省の中にある保安院とはいったい何をするところか？

日本国民の安全を守るところではないか？

それが、原発推進の旗振りを裏でしていたとは？

これは当時の政権の自民党に責任がある。

当然、国策として原発は必須と考えていたのだ。

原発建設の地元住民と原発に関して対話集会を行う。

そこで、地元住民から反対大多数となれば建設が出来なくなる。

そこで、九州電力が社員や下請けの会社の従業員に原発賛成のメールを出させることが発覚した。

九州電力のやらせメールで先月から大問題となった。

しかし、ここにきて中部電力や四国電力から怒りに近い情報が出てきた。

彼らは保安院からそのような指示を受けていたと。

これは大変なことだ。

中立を求められていた保安院こそが姿を変えた原発推進者だったのだ。

これは、もう政府や行政が信じられないということだ。

信頼を失った行政や政治のトップは全員、頭を丸めて辞任しろ。