シュレッダーで幼児の指切断。
可哀想に!
以前から、これは危険だと思っていた。
紙を引き込み裁断する力は想像以上に強い。
ウカウカすると、おとなでも指が巻もまれそうなことになる。
ましてや、家庭にどんどん入り始めたこの裁断機は、凶器である。
家電装置では、感電、やけどなどに気を配った製品設計がされているが、裁断機は従来のものと全く違う製品群。
昔の農機具にはよくあったが、現代の一般家庭にはそんなものがなかった。
子供達は何の危険も感ぜずに、遊び半分に裁断している。
このことをもっと重大な問題として取り上げるべきだった。
これは、行政の指導の怠慢と思う。あるいは、感度が低かったのであろう。
ところが、もっと悪いことには、一度起こった事故をメーカーであるアイリス社は事故報告をしなかったことである。
シュレッダーで幼児が指を切断した事故で、製造元のアイリスオーヤマ(仙台市)が今年3月に発生した事故について、経済産業省に報告しなかった。
同省は電気製品による事故を1週間以内に報告するよう指導しているが、事故を把握したのは7月に静岡市消費生活センターからの情報を通じてだった。
同社側は「報告が必要との認識がなかった」と説明したという。
同社広報担当者は「製造した4万5000台のうちの1台で発生した。まれな事故だと思っていた」と話している。同社は子供が指を巻き込まれないよう投入口を狭めるなどの再発防止策を取ったという。
家庭用裁断機を製造しているメーカーはわずか2社。そんな団体に正しく経済産業省が指導していたとは思わない。そのことを経済産業省はちゃんと認めるべきである。もともと、個人情報保護法が成立し、家庭用裁断機の販売が増大することくらいはわかっていたはず。
プロの目で、次は何をすべきか、的確に判断すべきであった。
と言っても、これは言いすぎかもしれない。
しかし、経済産業省は正直に反省してもいいのではないか?
この事故の他に、多分隠された事故が沢山あったと想像する。
このことを軽く考えるべきではない。
昔では、農機具で指をなくしても、本人あるいは親の責任で終わっていた。
今の世の中は、メーカーあるいは行政の責任であるのだから、日本も変わったものだと感じる。もちろんいいこととして。
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