猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

DRUM TAO  - 火ノ鳥 -祝祭-  10/22 岡谷カノラホール 《 その2 本編 》

2013年11月01日 | ドラムTAO


今公演、もう一つのチラシ。



開演前に、全員にタダで配られた公演プログラム。( オールカラー、見開き18ページの、ちゃんとした冊子。うーむ、TAOさん、太っ腹ですな。 )




そして今年、TAOがまたまた信州に来ることがわかり、   
今度は岡谷市のカノラホールというところで、初めて行くところだったのだが、そう遠くないし、がんばって行ってみました。



前回2階席しかなくて、もっと近くで見たい、という欲求のため、中央でなくてもいいからできるだけ前よりの席、ということで取ったため、筋肉の動きまで見えるかのような、その肉体の持つ美しさや躍動感、そして驚異のパフォーマンスを手に取るように眺められた点は、非常に満足した。

( ただし、右寄りであったため太鼓や人の陰になり、せっかくの中央のメイン打者後方の方が見えない、という点は非常に残念であった。ピアノもそうだが、太鼓という楽器の大きさや、固定された場所で打ち続けるという点を考慮した席選びが大切であるという教訓を得た。 )



開演の少し前に、舞台でも時に狂言回し的な役割を担う2人の団員( 「KABUKI」という役柄だそう。谷中宏康さんは、髪型からしてユニークで親しみやすい。もう一方は原崎太郎さん )が、客席に降りて、観客と言葉を交わしたり握手をするなどのサービスぶり。

私の座っていた席のすぐ近くには、おっかけ?とおぼしき若い女性(二人組み)や、TAOのTシャツを着てタオルを首から下げている小学生の女の子の二人組、などがいてさかんに手を振ったりキャーキャーしていて、ほほえましくもあり、
鑑賞歴がまだ2回目の50代のオバサン(私)は、ファン歴の長そうなきゃぴきゃびギャルに、ちと気後れもし・笑。
また、恥ずかしいから、こういう時に進んで握手できるような人ではないワタシ。 


いづれにせよ、3回目となる信州で、もうすっかり定着しているかのような観客たちに、ちょっと驚きもした。

( 後でわかったのだが、信州の劇場での公演は多分3回めだと思うが、それに先駆けて2006年に南牧村の社会体育館での公演があり、今年同体育館に凱旋したTAO団員が 「南牧村は第二の故郷です」 と観衆の前で語ったらしいので、信州ではかなり前からTAOが定着しているといっても過言ではないかもしれない。 )




幕が上がり、後ろ向きで大太鼓を打つ男性が一人。
河原シンゴさんと思われる。
鍛え抜かれた肉体(腕や上半身の体の線と筋肉)は本当に美しい。惚れ惚れするような芸術品といっても過言ではない。
張り詰めた空気。
そこから放たれる、巨大な音の振動に心と体が沸き立つ。
夢のステージの始まりである。

幕開けの宴の後、場内後方からたくさんの団員たちが太鼓を演奏しながら薄暗がりの中、客席の通路を練り歩き、そして舞台に上がっていくという、ちょっと歌舞伎の花道を思わせる登場の仕方も、観客の心をひきつけ、一層楽しませるのに一役をかっている。

今回、それらがつぶさに見れたのにも感動する。


力強い、あるいは美しい演目の間には、
観客をひきつける二人組の打楽器(シンバルを手のひら大くらいにしたようなもの)の打ち合いがあったり、団扇を大きくしたくらいの小さな太鼓風のものを5、6人で叩き合って遊んだり、
といった、楽しい内容のものが挟まれて飽きさせない、などの工夫もある。



中でも、バレエのような体の動きで体操競技をするような、山口竜昇(たつのり)さんの演技には度肝を抜かれた。
生床の上でバック転、バック中などを連続でするのである。その高さにも驚き、息を飲む。
昨年にはなかった演目で、上記パンフレットのメンバー紹介欄には載っていたが、TAOサイトのメンバー紹介にも載っていなかったため、事務所に問い合わせてみたところ、今年大卒で入団された方で、大学時代 「新体操」 をされていたとのこと。

山口さんの動きを見ていて、あの脚の開き具合は絶対にバレエ経験者だな、と思ったのと、体操競技のアクロバット要素もできたので、バレエと器械体操の両方の経験のある方なのだろうかと思ったものだが、演目は 「新体操」 になる (動きにモダンバレエ的な要素を取り入れられている) とのことであった。

そうか、自分はバレエと器械体操の経験はあるが、新体操の経験はないのでわからなかった。
しかも、男子新体操とは、女子と違って手具を用いず、女子では禁止されている宙返りなどのアクロバット的演技を取り入れてもいいらしい。  ほほぉ。 

新体操とは、もともと存在していた 「体操競技」 の、新しい形として生まれた体操なので 「新」 体操なわけで、私の高校時代、まだ初期のころであった。

中学の時には男子体操部が、高校の時には女子新体操が同じ部活の別の組であったので、自分のやっていた女子器械体操を含め、これらの種目はすべてよく知っていたが、男子新体操だけはなかったから (女子高だったのと、まだ、男子新体操なるものはこの世に生まれていなかった→その後、日本で発祥 ) 良くわからなかったのだが、やっとナットク。

うーむ、時代を感じますな。勉強になりました。

それにしても山口さん、今年大学を出たばかりでもう独立したソロを任されて、それがTAOらしさをさらに引き立たせるような演目としてプログラムの中でも際立っているのだから、すごいと思う。

お互いにとって、いいものを見つけた、という感じなのであろう。



他に、座った状態で叩き続ける三人の奏者が、床ギリギリまで上体を反らしながら再び起き上がる、の動作を繰り返す驚異のパフォーマンスには思わず、「うわぁ!」と歓声を上げた。
すごい腹筋。人間業とは思えない。 



公演プログラムを写真に撮らせていただきました。すみません。
左端の人くらいの角度の時もあれば、これがさらに床ギリギリまで倒して起き上がるのは、かなりの難易度である。

肉体の極限をより際立たせるためであろう、この演目は冒頭の、後ろ向きで巨大な太鼓を叩いた河原シンゴさん同様、上半身何もまとっていなかった。

しかも、舞台前方の至近距離でそれが行われたので、その迫力たるや、すごかった。



今回はコシノ・ジュンコさんデザインによる衣裳であったようだが、
男性は、より力強く、荒々しく、女性はたおやかで、まるで天女のように舞い踊る( 冒頭写真参照。その出で立ちで時に楽器も演奏すれば太鼓も叩く様は力強いはずのものが妙に色っぽい )のは、夢舞台、おとぎ話の象徴のようでもある。


公演プログラムより。


そして、今回は幻想的だがシンプルなほうであったが、和風の美しい切り絵風の絵が描かれた長い灯篭(提灯)がいくつも立てられているような背景や、浮世絵風のバックだったりする、美しい舞台装置も見どころである。



昨年の舞台 『 HIMIKO 』 より、TAOサイトに載っていた写真を、写真に撮らせていただきました。m(_ _)m


舞台の最後には、観客の手拍子の下、出演者が全員で太鼓や楽器を鳴らしながら、実に楽しそうに、生き生きと舞い踊り、
見ているこちらも、楽しさと興奮の渦の中、

感動のフィナーレ 



と、ここまではよかったのだが・・・

実はTAOのメンバーさんの中でちょっと気になる方がおりまして、



江良拓哉さんというのですが、( 写真はTAOサイトのものを自分で写真に撮らせていただきました )

昨年初めて見た舞台の、イケメンさんたちの中でもひときわ目を引いた、群を抜いたカッコ良さ。黒髪、長髪。


今回は出てないのかなぁー( だいたい中央で叩いているから、すぐわかるはずなんだけど・・・ )

いよいよ舞台クライマックス、棒( 刀? 槍? )や旗を振り回して踊る、花形役者の登場で、それが前回江良さんが演じていたのですが、

小柄でがっしりとした体形で、髪を全然結んでいなかったので、 先のまつもとで見た 『 芯 』 に出演されていた、岸野央明(-ひろあき) さんなのかな、と思ったんです。( 私のイメージだと、江良さんはもう少し身長が高くて岸野さんよりいくらか細身、あと、髪は一部を結んでいて、舞台でもDVDでも、全く結んでいない時はなかったので。岸野さんはいつでも、髪を全然結んでいませんでしたから、そんな気がしたのです。 )

激しく動いているので、踊っているときは顔がわかりにくかったりはしたのですが、

で、カーテンコールの時と、最後の舞台挨拶の時、そのメインを踊られた方のお顔を見ると、なんとなく江良さんに似ているような気はしたのですが・・・


ちょっと自信なかったので、江良さん、出てなかったのかなー、残念だなー、と思いながら、買って帰った 『 火の鳥 』 DVDを見てみる。
江良さんは、太鼓もやはり真ん中辺で叩いていて、カッコいい。
最後の踊りも江良さんである。

うーむ、間違いない、やっぱ、岡谷の舞台には出ていなかったのだ・・・。

と、確信した、つもりだったの。



そしたら、この舞台を見た方のブログを偶然見つけたのだが、それにはなんと、江良さんが出ていたと書いてあるではないか。 

しかも、床ギリギリまで上体を倒すパフォーマンスの太鼓の時も出ていて、
近くのおばさまの、江良さんを見る目が輝いていたとも。 
ん!? オバサン!? 私のことぢゃぁあるめーな?  ( その方の席からしたら私ではないと思うが、なんか、ドキっとするのよねー、このコトバ・笑 )



で、恥ずかしかったのだが、TAOの事務所に電話して問い合わせてみました。

江良さん、岡谷公演に出られていたそうです。( 逆に、岸野さんは出られてませんでした。『芯』のメンバーだったからなのでしょうか? )


実を言いますと、出がけに遠近両用コンタクトではない、遠くがばっちり見えるコンタクトに入れ替えたのだけど、ソフトレンズなため、上手く装着できてなくて (普段バードに慣れているので、いまいちレンズが大きくてソフトな、しかもちょー柔らかくて薄い使い捨てのソフトレンズは、目にフィットさせるのが難しいの、私 ) なんとなく見えづらいなぁ、とは思っていたのですが・・・ 

まさか、半分はこの方が見たくて行ったような舞台で、大ファンの方を、見間違うかなぁ~          
                     

しかも、あの至近距離で・・・ 
( でもさぁ、言い訳すると、あの腹筋がすごい叩き方の時は、全員が後ろ向きだったからわかりにくかったのではないか、と思う。
あと、ちょうど死角になって中央後列で見えなかった方がいる、という、まさにその位置が江良さんだったのではないかなーと。 )


とほっ。   


てか、見間違えて、江良さん、ゴメンナサイ・・・      

ファンの、風上にも置けませんよね?




公演プログラムより。 かっちょいい、メンバーさんたち。 ちょっと小さくて見えづらいですが・・・

左ページ、左端がKABUKIの二人、中央が河原シンゴさん、上の方に江良拓哉さん。

KABUKIの谷中さんは、公務員という安定した職を捨てて、家族の涙を振り切って?この世界に飛び込んだという経歴がすごいです。ちょっと見直しちゃったかも。
でも、こーゆーコマッタ?人、たまにいるんですよねー。  児文研時代、イズミ時代を通して、私の周りにも、チラホラいました。
右ページ、まん中が岸野央明さん、右端でポーズをとっているのが山口竜昇さん。

上の方で旗を持っている原口純一さんだと思うのですが、色白で、いつもニコニコしていてかわいらしくて、今回ちょっとお気に入りの方になっちゃいました。  

右下、三味線の水藤義徳(すいとうよしのり)さんは結成当初からのメンバーでリーダー。その演奏はすごくて、カッコいいです。

岸野さんと河原さんは入団十数年でベテランクラス。ソロで太鼓を任されています。その実力といい、堂々としたふるまいといい、やはりかっこいいです。

江良さんは十年以下みたいですが、いつも真ん中辺で叩いているし、ラストのメインの踊りを任されているのだからすごいです。華もあるし素敵だし、ほんと、カッコいいんですよー。 

中央、白装束のの女性は美しきヒロインの西 亜里沙さん。(チラシの人) 女性は他に4,5人います。やっぱり女性であれだけ、というのはスゴイです。

しかしながら、サイトのメンバー紹介などを見ると、入団5,6年から数年であそこまで叩けるのか、と驚きます。 
( 原口さんは入団は8年目だが、5歳からたたき始めたので、太鼓歴は20年 と書いてありました。なので、必ずしも太鼓歴と入団年数が一致するわけではないと思いますが。)
激しいパフォーマンスをこなさなくてはならないから、20代とか、若くないとつらいのかもわかりませんが、日々の鍛錬のたまものなのでしょうね。


二回目で、だいぶ、名前と顔が一致してきました。  





公演プログラムより、九州のTAO本拠地の、野外ステージ。 いつか行ってみたいです。



今回、心憎い手ぬぐいと、太鼓のバチやハートなどがついた可愛らしいキーホルダーを見つけたので、思わず買ってしまいました。 
てぬぐいは、TAOのロゴマークがデザインされています。




新作DVD 『 火の鳥 』。 衣装が美しい。

もちろん、ナマが一番  ですが、DVDでもその迫力やパフォーマンスの凄さが十分楽しめるので、ぜひ買って見てくださることをオススメします。  
TAOのサイトでも購入できます。





 TAO創立20周年企画、第2弾として、来年1月31日、2月1日に、渋谷のオーチャードホールにて、
『 十七人のサムライ 』 が上演されます。  

『芯』 を見たときに、チラシが入っていて、見たいなぁーとは思っていたのですが、
今回の舞台を見て、江良さんを見間違えたからではなくて、とても素晴らしかったので、 絶対に行こう  と決めました。( チケットもとり、くれよんの同期会も、公演前後にくっつけた日にちに決めました。 ← 幹事特権。  )


そして、今度こそ 江良さんを見間違わないぞぉーーー       

たぶん、ですが・笑。





 DORUM TAO とは?

▼1993年、“世界で通用するエンターテイメント”を、という目標を掲げ愛知県で結成。
が、半年もたたないうちに会社が倒産するなどの危機に直面、グループも解散しかけたが、最終的に残った今でも舞台で活躍する水藤義徳、黒柳奈津子(現:夏子)ら7名と、現在TAOエンターテイメント代表取締役となっている藤高郁夫とで再起をかけて奮闘、1995年に阿蘇くじゅう国立公園を有する大分県竹田市久住町に移転した。そこから心機一転、目覚ましい躍進を遂げ、
▼2000年、活動7年半で、目標としていた九州を中心に100万枚のチケットセールスを記録。
大小3つの稽古場、トレーニングジム、スパ、ゲストハウスなどの複合施設、【TAOの里】を建設。団員たちはツアー中を除いて、現在もここで日々鍛錬を積みつつ、共同生活をしているらしい。

▼2004年・2005年に、英国「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」に出演。参加1,800団体中、TAOだけが2年連続チケットセールスNO.1を獲得。
それを皮切りとして、日本国内での公演と並行して、本格的なワールドツアーをスタート。 ドイツ3ヶ月間のロングラン公演、オーストラリアツアー、台湾での2年連続単独アリーナ公演、バンクーバーオリンピックへの招聘。北米ツアーでは全50公演をSold outさせるなど世界各国のメディアからも評価を受け、世界20か国、400都市、観客動員数550万人を超える人々を魅了。

▼2009年 【TAOの里】に2000人収容できる野外劇場「赤兜」を建設。
2011年 大分県文化功労者 学術・文化振興賞 受賞。
2012年からはアジア進出、2015年パリロングラン公演も決定するなど、何班かのグループに分かれての同時公演もできるほどに、国内外通して現在も躍進中である。

極限までに肉体を鍛え上げたアスリートであり、表現者でもあるアーティストたちによるドラム・アートの世界、伝統楽器を用いながらも独創的な音楽と舞台構成。音楽や舞台美術、衣装など自らが制作し、世界中から集まったクリエーションスタッフによる独自の世界を創り続けており、TAOだからこそ生み出せる唯一無二の舞台を創りあげている。
また、オリジナルのプロダクションオフィスを設立し、TAOの活動の全てをマネジメントしており、近年、他のアーティストやショップなどとのコラボなども手掛け、各方面における新しい芸術文化の波を起こしている。






※ 以上、当日いただいたプログラムと、TAOのサイトを参照、一部抜粋させていただきました。m(_ _)m
他にわかりにくかったところを、ちょっと勇気がいった (てかドキドキもんだった ) が、間違ったことを載せるわけにはいかないため、TAOの事務所にお電話して聞いてみました。
事務の方、忙しいのに変な?質問を色々してしまってごめんなさい。半分いぶかしがりながら?も、親切ご丁寧に質問に答えてくださってありがとうございました。
この場をお借りしまして、お礼申し上げます。  


大変長くなりましたが、2回にわたって長文レポート?を仕上げ、
これで昨年の中途半端な記事を払しょくすることができました。 バンザイ!! 





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