案じていた心配が的中し、
3月30日に発売が予定されていた、アルフィーのnew シングル『Let It Go』の発売が延期になった。
その前日に、『THE ALFEE Mobil』(アルフィーの携帯サイト)での「Member`s Room」という、メンバー一人一人が各自テーマを持って、ちょぃ語っちゃう、みたいな写真入の短いコメントページ(それぞれ週一で更新)を、このような状況を踏まえて、しばらく更新を差し控える、との連絡があったばかりで、ひどくガッカリしていた矢先に、である。
未曾有の大惨事と、原発事故の被害拡大、それに伴う、世の中の混乱や自粛ムードの中で、また、録音事情も悪い中で、作業もはかどりにくいのかもしれない。この決断はいたし方のないことなのだろうな、と思いつつも、
でも、むしろ、こんな時だからこそ、
アルフィーの新しい、力強い歌声を聴いて元気を出そう!!
と、ファンのみんなが、いつも以上にきっと心待ちにしていたと思うので、
やはり、がっくり・・・
* * * * *
あの日地震が起こったとき、東京にいる姉の一家よりもまず、
たかみーやアルフィーのみなさんは大丈夫なのかと、実は、思った。
震度を伝えるニュースからして、東京の揺れが、震源地近くほどはなかったであろう、という想像はできたが、九段会館の天井が落ちて死傷者が出たらしいと聞けば、関係者の方にはまことに失礼ながら、まさかその中に入ってはおるまいな?と案じ、たぶん彼らは東京にいるはずだけど、もしも仕事やプライベートで東北地方にたまたま行っていなかったとも限らない、などと思うと、気が気ではなかった。
以前にも書いたように、その夜になって、被害の大きさに初めて気づいた私は愕然として、アルフィーメンバー安否への不安は、ますます募るのであった。
明けた12日になり、実は、どうしてだか、また家パソのネットがつながらなくなっているので、午後店に行かないとPCは使えないのだが、アルフィー・モバイルも昨日のまま変化はないし、
午後になって店パソで「アルフィーマニア」というファン・サイトへ急ぎ行ってみたところ、こちらも何も変わったことはなかった。
変な話、何も連絡がないということは、メンバーは無事なのだろう、とは思ったが、「無事だ」という事実の、確かめようがないだけに、不安は打ち消されるどころか、まるで連鎖のように、増徴されるのであった。
それで半日、ふと手がすくと、「アルフィー・マニア」とたかみー担当ラジオ番組の「ロックバン」と、「タカミー王子の秘密」という読売新聞でやっている、たかみーの文章とそれに対するファンのコメントとで構成されている、ファンサイトの一種?みたいなところとの3つのサイトを、何か情報が入らないかと、意味もなく行ったりきたりしていた。
と、同時に、時おり頭の中をよぎる、津波の惨事。
あの、犠牲になられた方たちの中にも、もしかしたらアルフィーのファンもいたのではないか、いや、きっといたに違いない、と思うと、胸がつぶれそうになった。
アルフィーは、毎年春と夏に全国ツアーをやっていて、その中に必ずといっていいほど、仙台での公演も入っている。昨年のたかみーソロツアーも、当地で行ったばかりである。
仙台、東北地方にも、他の地区同様、絶大なファンというのが、必ずいるはずなのだ。
そう思うと、同じファンの一人として、いたたまれない気分になった。
今春の、仙台公演はどうなるのだろう。
自分のブログをUPし終えて、夜9時過ぎになってから、マニアのサイトへ行ってみたら、
トップページの3人の写真の下に、《ファンの皆様へ》というコーナーを発見。
急いでクリックしてみると、
このたびの地震に対する、被災者の方々へのお見舞いと、
「メンバーは特に被害もなく元気にしている」との書き込みを見つけ、
ああー、よかったと、胸をなでおろす。
みなさんの無事をお祈りし、引き続き、余震にご注意くださいとして、コメントは終わっている。(筆者要約)
もう、ほんとに嬉しくて、思わず涙が出て、「メンバーが元気にしている」という箇所は何度も読み返した。

これがその、メンバーの無事を伝えた、喜びの「書き込み」です。
もう、たかみーやアルフィーのメンバーになんかあったら、自分は生きていけない、と、すごく思った。
だってアルフィーは、もはや生活の一部。
思考回路の一部、といってもいい。
ほんとに嬉しくて、心の底から安心したので、家に帰ってからも、もう一度、今度はモバイルのサイトにも、同じように、「ファンの皆様へ」 という欄があったので、そこを確認してから寝ました。
* * * * *
あのような悪夢の、全く予期せぬ地震がおこって、未曾有の大惨事となり、数日間は、誰でもそうであったと思うが、
悲しくて、心が折れそうで、不安で不安で仕方がなかった。
大惨事を伝えるTVを消したあとに、その不安を打ち消すかのように、ずっとアルフィーのCDを聞いていた。(こんなことがなくても、たいてい毎日、アルフィー聞いてはいるんですが)
そうすると、まるで精神安定剤みたいに、
心が すぅー と、潮が引くみたいに、落ち着くのである。
目を閉じて、心を落ち着かせて
そうして、ずっと聞いていると、まるでそれは、読経か、鎮魂歌(レクイエム)のようでもあり、ときに絶望の涙が、あふれ出てくるのだった。
が、次第にそれは、いつしか希望の涙へと、なぜか必ず、変わるのである。
まさに
『戦場のギタリスト』(高見沢俊彦:作詞 )
の中のフレーズ、みたいに。
* * * * *
『祈り』(1983年・高見沢俊彦:作詞作曲) という曲がある。
その曲に出てくる不安や虚無感、苛立ちや絶望などと、そこへ向ける祈るようなレクイエムと、希望への回帰は、おそらく“人為的な”社会的現象と危機へ向けているのだと思うが、
今まさに、これほどピタリと、不思議とハマる曲はない。
そして、当時、
結成30周年を迎えてもなおかつ、青春のみずみずしさ、青臭さを失わず、反骨精神を貫き通した、いい意味で“驚異”のアルバム
『GOING MY WAY』
(2003年発売で、この年に始まったイラク戦争に向けてのレジスタンス的要素が込められたアルバムであると言われている)ラストに収められた
『CATCH YOUR EARTH 2003』 (作詞作曲:高見沢俊彦) こそ、
その当初の目的を超え、今こそ、聞きたい曲、といってもいいかもしれない。

アルバムに収められているブックレットより、『CATCH YOUR EARTH 2003』のページ
青い地球が美しい。
そして、高見沢の訴えかけてくるような、力強いフレーズに励まされる。
高見沢俊彦は、どんなときでも、その広い心と、深い愛で、愛するもの(ファン・彼の愛を信じるもの)を守ってくれる。
『夢よ急げ』(1983年)
『100億のLove Story』(2005年)
『ALWAYS』(1996年)
などがそれにあたる。
とくに、『ALWAYS』などは、その極致であろう。
これを、あの、甘く切ないハイトーンボイスで歌われると、思わず、うるっとなる。
はい、信じます、ついていきますって、なる・笑。
折りしも、この春のツアータイトルは 『I LOVE YOU』。
もう30年も、年2回ずつ訪れているのだから、出身者は別として、日本で一番仙台を知っているアーティストが、アルフィーなのではあるまいか。
だからもしかしたら、今回の惨事で一番つらいのは、アルフィーのみなさんなのかもしれない。
悲しいけれど、もしかしたら、失われてしまったファンの方々の心の叫びと、メンバーへの熱い思いは、残された私たちがきっと、3倍にも4倍にもして受け継ぎ、返していきたい。
いつも沢山の愛で、いっぱい2、支えてもらっているので、今度は私たちが、
アルフィーのみなさんへ、沢山の愛を。
そして、アルフィーのみなさんから、沢山の愛を。
やっぱりアルフィーを信じて、どこまでもついていきたい、と思った私です。
春ツアーのスタートは、4月7日、サンシティ越谷市民ホールから。
なんとかこちらは延期にならずに、無事スタートしてくれますように。
そうして、4月30日には、待望の長野へ、必ず来てくれると、信じたい。
ああ。
早く、会いたいなぁーーー。
●特に“今”、「元気の出る」アルバム・ベストスリー
左上『PAGE ONE』(1983年)
前出の「祈り」、「夢よ急げ」、「ロンサム・シティー」(3/16付記事)の他に、「ラジカル・テイーンエイジャー」「ジェネレーション・ダイナマイト」、「メリーアン」、「誓いの明日」などを含む、全曲、捨て歌なし。
27年たっても色あせない、なかなか秀逸なアルバムなのです。
(自分が初めて買ったアルフィーのアルバム(当時はLP)がコレであったことが嬉しい。当時もかなり感動して人に贈ったりしたが、今聞き返して、また惚れなおしている。)
右上『LOVE』(1996年)
前出の「ALWAYS」がラストに聞ける、全編を深い愛で貫いた、究極のラヴ・ソング集。ただの愛にとどまらない、人間の理想と真実を追究しているところが、いかにも高見沢らしい。
個人的には他に「LOVE」、「雨の肖像」、「LOVE-O=(ラブ・マイナス・ゼロ)、「恋愛論理」、「GLORY DAYS」などが好き。
(でも、よく考えたらこのアルバムは、春ツアーを控えたアルフィーファンにはぴったりですが、震災から立ち直りたい一般の方には、「ALWAYS」と「GLORY DAYS」以外は、あんまり不向き(気分じゃない)かもしれません。ゴメンなさい。

)
左下 『GOING MY WAY』(2003年)
私がアルフィー史上、最高傑作だと思っているアルバム。
前出の「戦場のギタリスト」、「CATCH YOUR EARTH 2003」ほか、「I Love You」「希望の詩(うた)」、「タンポポの詩」、「TRY」などが、すごく好き。
特にタイトルロールにもなっている「GOING MY WAY」はサイコー。
(この曲は今アルバムよりも『SINGLE HISTORY VOL.Ⅵ 2002-2008』に収められている“Live Version”の方が、いっそう好き)
もちろん、全曲捨て歌なし。
右下 『GOING MY WAY』のディスクも、イラストが可愛くてお気に入り。(もちろん、ジャケットデザインもサイコー!!)
※ 他に最近では『AGES』もかなりお気に入りですが、長くなるのでまた今度ご紹介します。
注:「捨て歌」作られた方には、まことに失礼ながら、自分てきには、特に思い入れもなく、耳をスルーしちゃう?曲のことで、ネコタの造語。うう。たかみーゴメンなさい。
と、ゆーわけで、最後はやっぱりアルフィーになっちゃって、すみません。
しかも、めちゃめちゃリキはいっちゃってまス。(^^;)ゞ
でも、なんと言っても、私にとって、一番の“元気の源”だから。
みなさんにも、ぜひ、聞いてほしいです。
元気出ること、100倍です!!