前回「はやぶさ2」がリュウグウから採取した岩石のかけらを見てきた話を書きましたが、
今回はそれにまつわるちょっと不思議な偶然について書きたいと思います。
まずは、リュウグウの岩石の展示について教えてくれたのは、英語のミートアップで、たまたま私の向かいの席に座った男性でした。
「今、国分寺でリュウグウの岩石を展示してますよ」と言うので、ミートアップの後、さっそく行ってみました。
会場に入ったとたん、大きなスクリーンには、はやぶさ2が地球を出発し、はるかな宇宙空間を旅して、小惑星リュウグウに到達し、タッチダウンして岩石を回収し、そのサンプルケースを地球に送り届けるまでの映像が流れていました。
これを見た瞬間、私は目頭が熱くなって思わずこうつぶやいていました。
「これ、なんで忘れていたんだろう・・」
何が「これ」なのか、何を「忘れていた」のかもよくわからないのだけど、とにかくそう思ったのでした。
子どもの頃から夜空を見上げると不思議な気持ちになりました。おそらく誰もがある程度はそうなのだと思いますが。
人間はこの広い宇宙のどこかからやってきたに違いない、と私は確信しているのです。
じゃないと、あの夜空を見上げた時の不思議な胸の高まりや疼きは説明できない気がします。
翌日、日本語レッスンに来たA君にこのことを話すと、
「『宇宙兄弟』っていう漫画読んだことある?」
と言います。本のタイトルは知ってたんだけどね、有名なので。でも読んだことはなかった。
「今、Huluでアニメ版が配信されているから見てみるといいよ」
というわけで、さっそく見始めました。
そしてまた、ブログに「小惑星探査機はやぶさ2」を書いていたら、YouTubeでJAXA(宇宙航空研究開発機構)が日本人の宇宙飛行士を選抜したというニュースが流れ、記者会見の模様が中継されるところだったのです!
なんというタイミング。
しかも、A君が話していた「宇宙兄弟」はまさにこのJAXAによる宇宙飛行士の選抜試験とその後NASAから月面探査に派遣された日本人の宇宙飛行士の兄弟の話なのです。
なんかね、次々シンクロしていくこの不思議さと気持ちよさ。
で、今「宇宙兄弟」を見ているところです。
これ、99話もあるのよ。今30話目くらい。ヒビトがついに月面探査ロケットに乗り、ヒューストン宇宙センターから打ち上げられたところ。
JAXAの選抜試験って、本当にこうなのかどうかはわかりませんが、三次試験の様子が実にユニーク。
5人ずつ3チームに分けられた候補者たちが、2週間閉鎖空間で寝泊まりをして、その間に様々な課題をこなしつつ、突発的に起きる事態にどう対処するかを、試験官たちがカメラを通して見る、というもので、この閉鎖空間での2週間だけでもすごく面白い。
この2週間の後に、3チームがそれぞれ各2名ずつ、この人なら宇宙飛行士にふさわしいと思う人を、自分たちの中から選抜しなければならない、という過酷な試験です。
Aチームに配属された物語の主人公ムッタは二人の宇宙飛行士の選抜に思いがけない方法を提案するのですが、これがいかにもムッタらしく、おお、そうだよなあ、それしかないよね、と納得させられたのでした。
その後、ムッタは、ムッタより先に宇宙飛行士になった弟ヒビトが住むアメリカのヒューストン宇宙センターに赴くのですが、ここからはまた別の物語がスタートするようです。
いやあ、宇宙飛行士って大変なのね、というのが感想です。
現在、地球周回軌道を回っているISSと呼ばれる国際宇宙ステーションには、若田光一さんが搭乗していて(その前は野口聡一さんや土井さん星出さんなど日本の宇宙飛行士多数が搭乗した)、
世界各国からやってきた宇宙飛行士たちが同じ宇宙ステーションで仕事をしています。
宇宙から見たら、地球に国境なんてない。
この青い惑星で今、戦争が起きていること自体、信じられない気がします。
いずれ、人類はもっと目覚め、宇宙空間へ飛び立っていくことでしょう。
その頃にはもう、国境だの人種だの貧富の差だの政治的駆け引きだのといった人類特有のつまらない争いはすっかり消えていることでしょう。
そうであることを祈りつつ・・
「宇宙兄弟」残り60話以上を毎日楽しみに少しずつ見ていこうと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます