暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

トゥモロー・ワールド Children of Men

2013年02月04日 22時50分49秒 | 洋画>★★★
2006年/英・米・日/アルフォンソ・キュアロン監督/クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン クレア=ホープ・アシティー
2013年2月2日 TBS ダイヤモンドシアター

【あらすじ】
西暦2027年11月。人類は希望を失い、世界は恐慌状態におちいっていた。なぜか出産の能力が失われ、18年間にわたって全く子供が生まれないのだ。世界各国が内戦やテロによって壊滅する中、英国は軍事力で徹底的に抑圧することにより、秩序を維持していた。
英国には世界中から大量の不法移民が押し寄せ、日に日に治安は悪化していた。世界最年少の青年がアルゼンチンで刺殺されて絶望に包まれたこの日、ロンドン市街地で爆破テロが発生し、英国エネルギー省に勤めるセオ(オーウェン)はすんでのところで難をまぬがれる。
翌朝、セオは出勤途中に反政府グループに拉致される。首謀者はかつての妻ジュリアン(ムーア)。彼女の要求はある不法滞在者の「通行証」を手に入れることだった。渋りながらも、従兄弟の政府高官から通行証を手に入れるセオ。検問所を突破するためジュリアンと共に乗り込んだ乗用車で、セオが引き合わされた不法滞在者は若い黒人女性、キー(アシティー)だった。
検問所に向かう途中、セオたちの車は暴徒の襲撃にあい、ジュリアンが撃たれて絶命。組織のアジトに逃げ込んだセオは、キーから衝撃の事実を告白される。なんと彼女は子供を身ごもっており、間もなく出産を迎えるというのだ。セオは彼女を連れ、命がけの逃避行を開始する。


図らずも、先日の「感染列島」に引き続きの滅亡モノ。
こういうの見ちゃうとさ、邦画の浅はかさ加減が歴然としてしまって、日本人であることが恥ずかしくなるんだよなー。
長回しのカットが特徴の作品らしいが、あまり気にしてなかった。せっかく苦労して撮ったのに、スイマセン。
見終わってから取り敢えず、キング・クリムゾンのアルバムを聴いた。ディープ・パープルではなく、クーラ・シェイカーを聴いた。
コメント

ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ/ウルトラマンガイア-超時空の大決戦-

2013年02月03日 22時09分41秒 | 邦画>★★
1999年/邦/小中和哉・高野宏一監督/吉岡毅志 濱田岳 渡辺裕之
2013年1月 テレ東ウルトラマン列伝

【あらすじ】
勉少年(濱田)は、ウルトラマンガイアの大ファンである!そんな彼の元に、どこからともなく<何でも願いを叶える魔法の赤い球>が出現した。彼の願いは<我夢(ガイアに変身する青年のことね)に逢いたい!>というものだった。球は勉の願いを受け入れ、<テレビ世界>という異空間からパトロール中の高山我夢(吉岡)を呼び込んだ。しかし球は、勉だけとは言わず誰の願いも叶えるのだった。怪獣好きのガキ大将によって、怪獣も呼び込まれることとなった。第1戦。
戦いを制して我夢に戻ったガイアは、勉によって赤い球の存在を知る。その実態を解明すべく、スキャニングしてデータを記録。しかし我夢は、元の世界に帰る時間となってしまった。勉少年の児童書「ガリバー旅行記」を持って。
元の世界に帰った我夢は異世界での記憶を失っていたものの、赤い球のデータを解析した。球は、果てしない異世界で作られた究極アイテムであることが判明。しかし球は言う。限りない欲望のために、いくつもの世界を滅ぼしてしまったと。「ガリバー」を見て勉を思い出した我夢は時空航行機に搭乗し、勉を、勉の存在する世界を救うべく飛び立った。
果たして球は、ガキ大将の手に落ち究極怪獣を呼び込んでいた。ガイアとなって立ち向かう我夢。しかし敵が3体となってしまい、絶体絶命のピンチを迎える。一方、勉たち、そしてガキ大将たちも、怪獣の光線によって破壊された校舎の屋上で、絶体絶命のピンチを迎えていた。どうする勉、どうなるガイア!?赤い球に願え!!!


記事にしないつもりで観ていたのだが、そういう訳にもいかなくなってしまった。主演子役が濱田岳だったのだ。
なーんか似てるような気がするけど、まさかね~…と思いつつキャストを確認。ふわ~。マジか。
映画自体は、春休みの子供向け作品以上の内容ではない。正直、テレビシリーズの特別編程度のもの。我夢が量子物理学の天才という、ウルトラマンにしては異色のキャラクター設定(弱そう)であるのが実は好感が持てる。で子供にとっては小難しい理屈をあれこれ吹き込んでいるのであるが、ま、ウルトラQ程度の中身である。これに影響されて量子物理学に興味を持った少年少女が、がっかりする姿が目に浮かぶ。←そんな奴はいないだろうが
映画というスペシャルな媒体で、タイトルに「ティガ&ダイナ」とくれば、ファンは<ダイゴとアスカと我夢が一堂に会し、3人せーのでトリプル変身してくれるのではないか>という期待もあるじゃない。
今回もまた長野は不在。つるのにしても、ぎりぎり声の出演のみなんだよ。期待を裏切るよなー!
しかし岳ちゃんが出世してくれたことで、今作は意外な価値を見出すこととなったのでした。メイクミラクル!
ところで、怪獣博士のガキ大将…社会に対する鬱屈した不満が垣間見えて、なんだか共感してしまったよ。私だって<何でも願いが叶う>というのなら、人類を滅亡させるかもしれないもんね。
そしてこの<願いが叶うプロット>、先日観た「ショーツ」と被るのね。このままじゃ世界が滅びるとかいうところまで、類似している。ロドちゃん、ひょっとして…。
コメント

感染列島

2013年02月02日 21時42分19秒 | 邦画>★★
2008年/邦/瀬々敬久監督/妻夫木聡 檀れい 嶋田久作
2013年1月30日 TBS水曜プレミアシネマ

【あらすじ】
2011年1月。東京いずみの市を発信地として、新型インフルエンザと思しき劇症感冒が大流行した。感染力は強く、発病すれば致死率がなんと6割。WHOによる感染エリア封じ込め作戦も空しく、2週間後には日本全国に蔓延してしまう。そして半年後の7月に至る頃には感染者数4000万人弱、1000万人を超える死者を出すという国家的参事となった。
実はインフルエンザと見られていたこのウィルスは、東南アジアの小国から持ち込まれた風土病だった。これは<ブレイム>と俗称されるようになったこの病と闘う、いずみの市救急病院の医師松岡(妻夫木)とWHO職員小林(檀)の物語である!


実は奇しくも、ちょうど図書館から借りてきた本が新型インフルエンザの本だったのである。今後必ず起こるであろう大流行への警鐘と、20世紀初頭に世界を襲ったスペイン風邪の破壊力の紹介が主だったところ。これを読んでいたために、「もう、お前らラブやってる場合かよ!」という不満でいっぱいだった。
ラブやっちゃいけないわけではないのだが、こんな素敵なパンデミックパニックを2時間ちょっとで描ききろうというからには時間がもったいないのだよ。そう、イジメも起きるだろうよ。自殺者も出るだろうよ。病院が患者で溢れて、医療従事者が倒れもするだろうよ。そしたら?社会機能は麻痺し、日本は国交が遮断されるかもなあ。日本を脱出しようと、難民が海を目指すかもしれない。おっとその前に、既に感染者が海外に漏れてないほうがおかしいぞ。世界パニックだ。「復活の日」だ。世界は、二度死んだ。見えないウィルスに怯えながら、自棄になった人々が暴徒化するかもしれないなあ。ええじゃないかを踊りだすかもしれないし、新興宗教が大フィーバーするかも。輸入がストップすれば食糧自給率の低さが徒になり、第一次産業も従事者が感染して人手が足りず、物流産業も同様の事態で発病せずともあっという間に都市は餓死者で溢れるかもしれない。死者が増えれば処理能力を超え、放置された遺体からブレイム以外の感染症も出るだろうという。
それほどのパニックなのですよ。ラブを描いている場合ですか。一生懸命、「もしもパンデミックが起こったら」というifを描こうとしてくれているのは分かるけど、そんな点で想像力不足の方が勝ってしまったと言わざるを得ない。しっかりしてくれ。

この作品が公開されたのが2008年。まさか2011年に本当に日本が災禍に見舞われようとは、製作者も予期してはいなかったろう。当たり前だけど。
しかしこちとら破滅願望の持ち主。こんなパンデミック、ほんとに来ないかなあ、などと少し楽しみにしていたりもして。へへ。
コメント

特攻野郎Aチーム/THE MOVIE THE A-TEAM

2013年02月01日 22時25分34秒 | 洋画>★★
2010年/米/ジョー・カーナハン監督/リーアム・ニーソン ブラッドリー・クーパー クイントン・ジャクソン シャールト・コプリー ジェシカ・ビール
2013年1月27日 テレ朝日曜洋画劇場
【あらすじ】
新世紀Aチームが結成される顛末から、偽札の原版を回収するミッションを爽快に描く。

テレビ版のAチームが好きだった、とは言わないが、ハンニバルがジョージ・ペパードで羽佐間道夫でないのが相当な違和感だった。その他は合格だったんだけどもなあ。
あと、彼らの基本スタンスが「金さえ積まれりゃ何でもやるぜ」という便利屋さん的でドライなものだったのに、<釈放が条件>で国家レベルのミッションをやらされるという重厚で深刻なものになっちゃってるのがなあ。ハンニバルは変装しないしなあ。あーやっぱりテレビ版が好きだったのかなあ。
でもモンキー…って呼ばれなかったな。クレイジーマードックは、すごく良かった!って、この人「第9地区」のあの人か!分からんかったよ~。
気が付かなかったけど、元フェイスのダーク・ベネディクトと元モンキーのドワイト・シュルツも出てたみたい。じいさまぶりにがっかりするのも嫌だけど、見直してみようかなあ…。
コメント