暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ALWAYS/三丁目の夕日’64

2013年02月16日 23時01分10秒 | 邦画>★
2011年/邦/山崎貴監督/吉岡秀隆 堤真一 須賀健太 堀北真希 小雪 薬師丸ひろ子 森山未來 米倉斉加年 大森南朋
2013年2月15日 日テレ金曜ロードSHOW!

【あらすじ】
東京五輪を迎える1964年の東京夕日町三丁目。茶川竜之助(吉岡)は新鋭作家緑沼アキラによる連載によって人気を追われ、スランプに陥っていた。一方鈴木オートの住込み従業員六子(堀北)は、病院の医師菊池(森山)に密かな恋心を抱いている。
茶川の父(モランボン)は亡くなり嫁のヒロミ(小雪)は産気付き、六子は菊池とゴールイン。緑沼は淳之介(須賀)のペンネームで、茶川は冒険少年ブックを打ち切りになった。茶川の反対を押し切り淳之介は編集者富岡(大森)の車に乗り旅立っていきましたとさ。オシマイ。


とにかくダサい。60年代を懐かしむのはよいが、東京の表側しか描かれていないから中身のない箱みたいな作品に映った。
テレビ、東京五輪、東京タワー、みゆき族、おそ松君、とって付けたような下町文化の数々。
これに結婚、父との死別と和解、出産、子別れ等々、慶事弔事を盛り込んで、そこで泣かせようってそれ60年代関係なくないか。
ロクちゃんが主人公の一端を担うというのも、堀北人気をアテこんだ商業戦略にしか見えない。堀北といえば「梅ちゃん先生」が記憶に新しいが、そういえば<工員>と<医者>という逆の立場での役なのだな。
しかしこの作品は何故人気があるのか。登場人物に魅力があるならば理解できるが、肩入れできるキャラはヒロミくらいじゃないか。茶川は甘ったれだし、鈴木オートはミーハー、ロクちゃんは体裁を気にするばかりのイイカッコしい。夕日町三丁目に、憧れなど微塵も感じないのだよ。西岸良平の原作は読んだことがないが、たぶんこんな薄っぺらい漫画ではないはずである。
3D公開されたようだが、冒頭の東京タワーで「わあっ」と言わせた以外大した見どころもなく入場料をぼったくる手法には感服する。
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