暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

サンシャイン2057 Sunshine

2013年02月19日 22時58分54秒 | 洋画>★★
2011年6月16日 テレ東午後のロードショー

2周目

放送日がとんでもない日付なのはエラーではなく、前回観たのを潰さずに取っといただけのこと。面白かったので再観戦、なら良かったのだが、あんま面白くなくて集中できなかったためのリトライなのでした。
物理をよく勉強してる感じはするが、それがエンタメにどれだけ貢献しているかは…混乱を招いているだけかも。灼熱なのに極寒って、どういうことよ。どっちなのよ。つーのは、宇宙物理学上では常識の範囲内なのだろうが、殆どの縁遠い人には解説がないと納得しかねるだろう。それより私は、気圧の問題がないがしろになってるのが納得できないのではあるが。
さて私はこんなことを書きつつも、宇宙物理地球物理に関しては<興味がない人よりはやや知識がある>程度であると自負している。SFマニアならもっと詳しいだろうし、大学で専門的に学んでいる人であれば言わずもがな。上記のようなイベントには解説抜きで楽しめる範囲の人種は、ここらまでのカテゴリがぎりぎりであろう。
ところがこの種の観戦者ともなると、別の疑問が湧いてしまうことと思う。
実際太陽活動が弱まってしまったら、果たして人類は核爆弾を太陽にぶち込もうなんて結論に至るだろうか。しかも2050年というごく近い未来において。という疑問である。
如何に計算能力が発達しようとも、2013年現在太陽の正確な直径すら把握できていないのである。しかも地球上の核物質をかき集めて(ということは、核分裂反応を利用しようってことだわな)作った巨大核弾頭を使用するという。もちろん実験はできないからその破壊力は計算に頼るしかない。太陽活動をアクティブにすることができるのか、それとも焼け石に水なのか。はたまたアクティブが過ぎて地球を焼き尽くすほどの活動を呼び起こしてしまうのではないか。
そんな微妙な計算ができるようになるものなのか。軌道修正の自動計算すら任せられないコンピュータで航行する船に乗ってるような文明が。
更に放射性物質って、地球を自己発熱させている割と重要な元素のはずである。それを濃縮して<マンハッタン島1個分>×2もの核物質を地球上から掘り出してしまったということは…太陽どころか地球が冷えてしまいやしないだろうか。そりゃ地球を温めている放射性物質は地球殻内のものではないだろうが、何しろ島2個分ともなると40年後の技術でマントルから掘り出してるんじゃないかと心配になるわけです。
理論上では太陽は何億年後かに水素を燃やし尽くして、地球軌道をも飲み込むほどに膨張する次の段階に突入するという。ということは、十数年単位のうちに活動が弱まったところで、それは一時的な揺らぎと考えられる。所詮現在の気候は氷河期と氷河期の間、間氷期と言われている。氷河期に突入したのであれば、それなりの生活スタイルを環境に合わせたほうがリスクは少ないのは確実である。というか、人類なんてアマテラス様の怒りを買って滅びてしまえばいいのに。結局グッドエンドとは。とほほ。
しかし最大の不満は、真田さんとミシェル・ヨーを共演させているのに拳を交えさせることもなく、しかも真田さんをデッドさせてしまったことかな。船長なのに~。
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