暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

リーサル・ウェポン2/炎の約束 Lethal Weapon2

2006年11月23日 16時11分50秒 | 洋画>★★
1989年/米/リチャード・ドナー監督/メル・ギブソン ダニー・グローヴァー
2006年11月22日 テレ東午後のロードショー〔メル・ギブソン特集〕

【あらすじ】
すっかり仲良くなったリッグスとマータフのコンビは、冒頭からカーチェイス!そして逃亡犯の車から、大量のクルーガーランド金貨を押収した。
そんな2人は、麻薬組織から金を動かす際にチョロまかしていたジョー・ペシを検察の証人にするため保護することに。ところが組織の黒幕は、外交特権で手が出せない南ア大使だった!?
女房を殺されたことからすっかり立ち直ったリッグスは、大使の秘書をたらしこんでイイ仲になるも、仲間ともども彼女も殺され怒髪天!


リッグスの<射撃の名人>というキャラ立てがすっかり色褪せてしまった今作、何となく<家庭人>というマータフのキャラも濁り、インパクトが弱くなってしまった感じがする。
別に「リーサル・ウェポン」でなくても、という、ありきたりなコンビ刑事モノに降格。
しかしこういう映画を作って、南ア側は平気なのだろうか。いや、だから南アなのだろうか?
コメント (2)

リーサル・ウェポン Lethal Weapon

2006年11月21日 22時56分22秒 | 洋画>★★★
1987年/米/リチャード・ドナー監督/メル・ギブソン ダニー・グローヴァー
2006年11月21日 テレ東午後のロードショー〔メル・ギブソン特集〕

【あらすじ】
殺人課のマータフ(グローヴァー)にあてがわれた相棒は、命を惜しまない無鉄砲麻薬捜査課のエース、リッグス(メルギブ)。
麻薬絡みの娼婦殺人を追う2人だが、マータフ自慢のお嬢さんが誘拐された!
電気ビリビリ、射撃上等、なんかカラテっぽいポーズで喧嘩もするぞ!


前日の「ザ・リバー」より後の作品ではあるが、こちらの方がハツラツとしていてカッコイイメルギブ。「マッド・マックス」は辛くて2、3作目を放棄してしまったが、リッグスというキャラはなかなかに素敵だ。
ヒーローはメルギブなのだが、穏健派のマータフの方がデカいというこの構図、ちょっと同人回路をくすぐりまっせ。
コメント (2)

ザ・リバー The River

2006年11月20日 22時57分52秒 | 洋画>★
1984年/米/マーク・ライデル監督/メル・ギブソン シシー・スペイセク
2006年11月20日 テレ東午後のロードショー〔メル・ギブソン特集〕

【あらすじ】
氾濫するのが年中行事となっている川沿いの百姓、メル・ギブソン一家。地主で女を取り合った旧友スコット・グレンは、一家を含む農家の土地をダムに沈めようと画策していた。
土地を売らせるための厳しい搾取に、メルギブはスト破りの飯場へ出稼ぎ、農場は女房シシー・スペイセクが子育てと両立して両者泥まみれの貧乏暮らし。
スト回避で現金収入を失ったメルギブが収穫目前の農場に帰ってみれば、やっぱり今年も氾濫が待ち受ける!?


まあよくもそこまで泥まみれになってくれたもんだ、メル・ギブソン。
地元に愛着なぞという可愛い思い入れの無い私は、何故不便と知りつつも土地にしがみつこうと躍起になるのか、主人公たちの気持ちがサッパリ分からない。ダメな人間です。
きっと故郷をダム湖に沈められてしまったお百姓さんたちには、涙なくしては見られない映画でしょうな。
コメント

デイ・アフター・トゥモロー THE DAY AFTER TOMORROW

2006年11月19日 23時10分23秒 | 洋画>★★
2004年/米/ローランド・エメリッヒ監督/デニス・クエイド ジェイク・ギレンホール
2006年11月19日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
気象学者のデニス・クエイドは、地球温暖化による環境危機に警鐘を鳴らす。
そしてその時は、坊ちゃんが下心を胸に高校生クイズ参加のためN.Y.へ旅立ったその日に始まった!
雹が、竜巻が、超低温をもたらす大低気圧が全世界の大都市を襲う!


これって、どこまで科学的に信憑性があるんだろうか。全世界に発信する訳だから、あんまりいい加減な情報発信はしないでもらいたいのだが…。
一番胡散臭いのは超低温をもたらす大低気圧群で、いくら何でもそりゃねーんじゃないかと。未来予測に対する恐怖から、<所詮フィクション>へと気分は萎えてしまう。
最も重大な欠陥は、この物語が恐怖半ばにして、何も解決へ向かうことなく<めでたし>として終了してしまうことだ。本当の氷河期はそこから始まるということを、観戦者に何も提示してくれていない。
大陸が白くなってしまったことで太陽光を反射して、地球は<暖まらない星>へと突き進む。下手をすれば全球凍結。そうならないまでも赤道下に集中する人口のもと、より良い土地を求めて民族は衝突し、食料を奪い合い、人類は滅亡の危機。
それとも今度は巨大熱帯低気圧が超熱風を巻き起こし、凍って死んだ多くの生き物を腐らせ「復活の日」へと邁進するのか。温まり過ぎた海底からメタンハイドレートが昇華して火を吹き、止まらない気温上昇スパイラルの中灼熱地獄を味わうのか。
何にしろ救いはない。自然の容赦ない揺さぶりと生き残り人間たちのエゴイズムの中で恐怖を味わい続けるのなら、むしろ敗血症で死んでしまった方が安らかに人生を閉じられたというものだ。

2005年、アメリカ南部を襲った超大型ハリケーン<カトリーナ>他。前年公開のこの作品を思い出した人間は数知れないだろう。
しかしだからと言って、化石燃料の大量消費を止めるつもりも無い事は、今年の石油価格高騰に、政府に愚痴をたれるだけという人民の声が物語っている。
文明化人類に、SF漫画みたいな未来はないっ!
コメント

ソウ SAW

2006年11月19日 14時45分42秒 | 洋画>★★★
2004年/米/ジェームズ・ワン監督/リー・ワネル ケイリー・エルウィズ ダニー・グローヴァー
2006年11月18日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
目覚めたら悪夢!うすら汚いバスルームの対角に鎖で繋がれた、アマチュアパパラッチアダムと外科医ゴードン。2人の間には銃自殺の男性死体。それぞれのポケットには謎のメッセージとアイテム!
誰が、何のために、一連の<ジグソウ事件>と2人の関わりは!?そんなこんなでゲームスタート!


評判に名高い「ソウ」のシリーズ1作目。第3作目の公開に合わせて、何とテレ東バリ・シネが放送権を勝ち取った。ついでに前週はやらんでもいい「CUBE2」だった。「2」しか放送権が無かったのか…。
アドベンチャーゲームのように主人公たちは脱出を目指すが、半分以上は回想と事件捜査の追跡劇。ここから暫く私はダニー・グローヴァー祭りに見舞われるとは、この時はついぞ知らなかった…。
先に見せておいた映像と、後のエピソードが絡まったりする脳ミソ活性化作品。
実際は人の心理的駆け引きや行動によるアクシデントなど、不確定要素は無限大だから犯人の思惑通りに動く訳はないのだが。
よくよく考えてみると、ジグソウは別段何か得をするわけでもなし。悪い子に対し、自らはリスクを負い金を掛けて制裁を加える<ブラックサンタ>的慈善事業家だ。
つまり、良い子でいることを心がけていないと、いつジグソウに狙われるか分からない。現代のおとぎ話的物語として、お子さんの教育に如何でしょうか?(いいわきゃないっ!
コメント

アムステルダム無情 Amsterdamned

2006年11月18日 22時22分40秒 | 洋画>★★
1988年/オランダ/ディック・マース監督/ヒューブ・スタペル モニーク・ファン・デ・フェン
2006年11月6日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
運河の都アムステルダム。そんな運河で、連続猟奇殺人事件発生!
強引さが上層部に不評の刑事ヒューブ・スタペルは、ダイビングクラブを中心に女を口説きつつ捜査を進める!


オープニングから第1の事件までは、さながらモンスターパニックホラーの様相。予備知識も何もなく観戦していたから、軟体動物か甲殻類か、はたまた半人半魚妖怪かとワクワクしてしまった。ガッカリ。
環境汚染に警鐘を鳴らす教訓を含みながらも、運河の街を利用したむちゃくちゃなボートチェイスをしたりなんかして娯楽サービスも忘れない。
でもやっぱりイマイチだ。ああ無情!
コメント

風の絨毯 THE WIND CARPET

2006年11月18日 11時19分09秒 | 邦画>★★
2002年/日・イラン/Kamal Tabrizi監督/柳生美結 ファルボー・アフマジュー 榎木孝明 工藤夕貴 三國連太郎
2006年11月17日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
飛騨高山のペルシャ絨毯店。祭りで山車に飾る絨毯を作るため、イランに図案を送り制作を依頼。ところが図案を作った女将が、交通事故で不慮の死を遂げる。
深い心の傷を負った娘さくらと、亭主の榎木孝明はイランに絨毯を受け取りに赴くが、依頼先の不手際で絨毯は制作に手も付けられていない!
諦めかけた榎木だが、さくらに恋をしたイラン少年は知恵と努力で絨毯完成のため八方手を尽くす。
絨毯と、少年の恋の結末は如何に!?


なんしか、実話ベースのお話しらしい。実話ベースの作品で常に感じる事は、何処までが実話で何処からが脚色なのか、映画を観るだけでは推し量れないことへのもどかしさだ。折角いい話なんだから、インタビューを交えたドキュメンタリーにしていいんじゃないだろうか。
子役の女の子は、喋らなければなかなかいい演技だ。イラン少年の可愛さも、救い。
コメント

レーシング・ストライプス RACING STRIPES

2006年11月17日 22時54分42秒 | 洋画>★★
2005年/南ア・米/フレデリック・デュショー監督/ヘイデン・パネッティーア ブルース・グリーンウッド
2006年11月17日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
嵐の夜にサーカスからはぐれてしまった仔シマウマが、元凄腕調教師の農家のオッサン(グリーンウッド)に拾われた。
シマウマストライプスはすっかり環境に馴染み、いつしか隣の競馬場で日々繰り広げられるレースに強い憧れを抱く。
農場の動物たちの協力、凄腕調教師のスパルタ特訓、そしてジョッキーを買って出た娘のヘイデン・パネッティーアと共に、ハンディキャップ満載のストライプスはレースに挑む!


ハンディを持ついじめられっ子が友情と努力でもって勝利を獲得するという、一昔前のジャンプのような内容。動物たちは可愛いのだが、虫までにも及ぶ擬人化にウンザリ。
何より、競走馬たちは走るために産まれ、勝つために日々努力しているという点でストライプス以上にレース上では報われねばならぬ存在であるはず。それをシマウマに肩入れさせんがために、高慢な悪者にしてしまうなんて!アメリカ人のご都合主義に、辟易してしまう。
レースに勝ったら母馬がサーカス団と共にお祝いを言いにやってくるといったような、親子愛に対する配慮もない。「1、2の三四郎」を見習いなさい。
コメント

ロード・キラー Joy Ride

2006年11月16日 23時33分16秒 | 洋画>★★
2001年/米/ジョン・ダール監督/ポール・ウォーカー スティーヴ・ザーン
2006年11月16日 テレ東木曜洋画劇場

【あらすじ】
アメリカ横断ポンコツカーロード、色ボケ弟ルイス(ウォーカー)とバカ兄フラー(ザーン)は、道中の余興にと無線で男をからかった。
ところがこの男がとんだおサイコトラック野郎!ターゲット・オンのリーリー・ソビエスキーに、彼女の女友達をも巻き込んで、恐怖の逃避行が始まった!


軽い気持ちで人をからかうことが、相手にとってどれだけダメージを与えるのかという教訓ムービー。
実際には、このトラック野郎がここまで相手を追い詰められるのは不自然だし、不可能である。
だが、これをインターネットに置き換えてみてはどうか。
私は以前、一人のネット参加者が訪問する先々のサイトで嫌がらせの書き込みを受け、管理人不在の掲示板上で大喧嘩を繰り広げている現場を目撃した事がある。あれはかれこれ5年も前のことだが、インターネットって怖いなあ、あまり深入りしないようにしようと心に決めたものだ。
私の知人(糞女)も、ネットで知り合った悪友どもと一人の女性を演じてある男性を散々からかい、ターゲットをネット上で、リアル世界で(私相手に)ぼろ糞にけなして喜んでいたことがあった。そのターゲットからの制裁は別段なかったようだが、彼女は共犯者である悪友の一人と交際するに至り、あっという間に捨てられた。私の想像するに、彼女はやっぱりその悪友たちのターゲットにされていたのだと思う。
余談はこの辺にしておいて、映画の感想。
スティーブ・ザーンのバカっぷりは、やはり作品に潤いと観戦に必要な集中力を与えてくれる。バカがハマリ役!
コメント

狼よさらば Death Wish

2006年11月15日 23時16分05秒 | 洋画>★★★
1974年/米/マイケル・ウィナー監督/チャールズ・ブロンソン ホープ・ラング
2006年11月15日 テレ東午後のロードショー〔ブロンソン特集〕

【あらすじ】
自分の留守中、チンピラの暴行に遭った妻を亡くし娘を廃人にされたブロンソン。反戦サラリーマンという表の顔を保ちながら、夜はチンピラ狩りの為銃を手に取った!

これが噂の「デス・ウィッシュ」!
ブロンソンを知らずにブロンソンズに喝采してしまった私が、始めて素直に男気を感じ<イイ!>と唸ったブロンソン作品。
チンピラに死の制裁を与え、民衆からの支持を得、警察からは追われるというこのシチュエーション。これは「デスノート」そのもの。
つまりは、「デスノート」の下敷きとなった一作品なのではないだろうか。タイトルも似てるし。
ま、難を言えば何故ニューヨークではチンピラが大量発生してしまうのかという、根本的な原因説明も解決案も出ていないことだ。
ブロンソン<ポール・カージー>もチンピラどもも、所詮政治の犠牲者であるということを忘れてはならない。
コメント