1981年/邦/澤田幸弘監督/桑原大輔 志保美悦子 藤岡琢也 地井武男 ガッツ石松 鈴木瑞穂 &小松方正 桜井センリ 晴乃ピーチク 小柳トム
2022年7月31日 TOKYO MX
【あらすじ】
竹林賢峰(鈴木)率いる愛の教団<ニュー・ラブ・カントリー>は、愛の実現を目指して強盗を繰り返していた。そんな教団を襲い、強奪金を強奪して10パー20パーを分け前に頂く正義のヒーロー。それこそが月光仮面!しかしその分け前も、貧しき人々に寄付するという謎の義賊。月光仮面は誰でしょう。悪の暗闇あるところ、必ず月の光差す。月に代わって、お仕置きよ!!
1981年か。1990年代にこの手の懐かしヒーローを実写映画化するムーブメントがあったような記憶があるが、それとはまったく関係なく作られたもよう。ジョーンズタウンの人民寺院集団自殺事件をモデルにしたような内容で、カルトの恐ろしさをさりげに予言しています。この映画が月光仮面というイロモノでなく、ちゃんとヒットしてたら、オウムは失敗していたかもしれない。
ところで、月光仮面はジョージ小原(桑原)だったんだそうな。正体を明かさないのが月光であるため、本編を最後まで観ても分からないのである(匂わせているだけ)。なんなら主演は悦ちゃんかな?というくらい、桑原の影は薄いのだった。隠れ上手!
そして月光仮面とは、特殊能力も持ってないようなただの新聞記者なのだった。決して、クラーク・ケントではない。上下白タイツに白赤マント、銀のグローブ&ブーツというおかしないでたちでバイクを駆る。尋常じゃありません。劇中ゴーゴーディスコでコスプレしたバンドマン(ノーザンライツというんだそうです)が「彼は僕、僕は彼」みたいな曲を歌っていたが、確かにその気になりゃ誰が月光仮面をやってもいい=便乗犯罪も大いにあり得る世界観であった。その場合、月光は責任取ってくれるんだろうな!?